特徴がないのが特徴みたいな映画はマジで書くことないからやめろ(死活問題)
【予告編】
【あらすじ】
全編POV方式で描いたハードSFアクション。パック・シンクレア社とミルコア社という2大企業に世界を支配された近未来。パック社は5人の戦闘チームを送り込み、ミルコア社の研究施設から謎のマシン「AME500」を奪取するミッションに臨む。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)
ストーリー………C
キャラクター……C
設定………………C
総合………………C−
オススメ度………C
というわけで、以下には悪い点を。今作の悪い点は、あらゆる要素において不足を感じるということです。
この映画を見ようとする人は、まず間違いなく自分が射手になっているかのような臨場感、ないしはFPSをプレイしているかのような感覚を期待して見ると思うのですが、そもそもその部分の出来についてはお世辞にもよく出来ているとは言えません。いや、言ってもB級映画ですから、私だってそこまでのクオリティの臨場感を期待して見たわけではないんですよ? ないんですが、それにしたってちょっとお粗末なんじゃないかと――特に、
全然シューティングしてない中盤の展開、お前だよお前。
もちろん今作は映画ですから、ストーリーが重要なのは分かります。そのストーリーを進めるために、話が多くなる部分ではどうしてもシューティングを挟めないことも察します。でもですね、そのストーリー自体がそこらに転がってそうな程度の代物&今回の闘争の原因になっている秘密兵器が周囲数メートルにいる人間を操る?暴走させる?というクッソ地味な性能しか持ち合わせておらず、たいして盛り上がっても来なければさして面白くもない、というのは結構きついです。
いや、この秘密兵器、使い方次第ではかなり面白そうなんですけどね、一番派手に使ったシーンが、周囲のチンピラ数人を暴走させて殺し合わせる、っていうなんとも地味な見せ場しかもらえなかったのはいかがなものか……一応ラスト付近では、主人公たちを仲間割れさせる用途に使われていて、そこの部分はちょっとだけ熱い展開があったような気もしますが、そんな秘密兵器よりも敵の増援部隊の方が厄介そうだったし、なんとも花がないと言いますか。
そして『でも大丈夫、この映画にはパッケージに写っているなかなかイカすロボが登場するからな! こいつとの派手なバトルがあるだけでも良しとしよう!』勢の方には申し訳ないのですが、本編にこのロボットは出ません。別のロボットは出ますよ、風が吹いたら倒れそうなくらい、上半身に比べて下半身が貧弱すぎる、糞雑魚AIMでガトリングばらまくだけの、なんかASIMOに強化装甲取り付けたみたいなやつが。
どっちが多くKILL出来るか勝負しようじゃないかロボット君!(煽り)
そんなロボがラスボスなので結局あまり盛り上がらず、おまけに肝心要の銃撃戦も全編にわたってさほどクオリティが高いわけでもない、と、正直あらゆる要素に対して力不足を感じる作品でした。
総評ですが、ここまでボロクソに言ってますが、じゃあ糞面白くなかったのかというとそうでもなく、見ていられないほどの部分があったかと言われるとそこまででもなく、低予算映画としてはまあよくある感じの出来栄えだな、と思わされるような映画でした。見てもこれと言って得られるものはないですが、見たことによってそこまでダメージを負う映画ではないです。
ですがまあ、「こういうネタにもならないフツーの映画が一番ダメなんじゃないの?」と言われると「そうだよ」としか返せませんね……。