「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

テラーハウス のレビューです(総合評価D+)

(画像:Amazon商品ページより引用)

 恵まれたお化け屋敷から糞みたいな内容。

レンタル版を視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじからどうぞ。

【あらすじ】
ニューヨーク西部で最恐と呼び声の高いお化け屋敷“テラーハウス”のクルーたちは、稼ぎ時であるハロウィンを1か月後に控え、リニューアルオープンの準備に追われていた。そんなある日、彼らは1人、また1人と不可解な死を遂げていく。しかし、広大な館内のあちこちに散らばって作業を続ける他のクルーたちは、すぐさま異変に気が付くはずもない。そしてもちろん、己の命までもが危険にさらされていようなどとは知る由もなかった。恐怖の館で連続する死の元凶は殺人鬼か、それとも―。クルーの中でたった1人、母親から霊能力を受け継いだ美女ジェイミーだけは、テラーハウスに漂う禍々しい気配を感じ取っていたが…。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)
ストーリー………D
キャラクター……C
設定………………C
総合………………D+
オススメ度………D

【良い点】
・劇中のお化け屋敷が面白そう
 
【悪い点】
・緊張感が全くなくホラー感ゼロ
・話のスケールばっかりデカくしたがる割に中身がスカスカ
 お化け屋敷の内装の方が本編より怖いし面白い映画です。普通にお化け屋敷紹介だけしててくれたら総合Cだった(正論)
【以下、ネタバレ注意!】
 今作ですが、新規オープンするお化け屋敷になんか地獄の門があったらしく、準備に追われるスタッフさんたちが様々な怪奇現象に襲われて最終的に世界が吹き飛ぶと思われるお話です。話のスケールだけは一丁前ですね(皮肉)
 正直あんまり書くこともないので、早速詳細な内容を見て行きましょう。まずは良い点から。
 今作の良い点は、舞台となるお化け屋敷が面白そうということです。
 この映画、内容的にはかなり残念なんですが、劇中に登場するお化け屋敷のクオリティ、これだけは褒められるものでした。正直、悪魔?やら幽霊がガタガタ騒いでるよりも普通にお化け屋敷の内装紹介してくれている間のほうが見所があります。かなりリアルな造形で作られた人形が並べられている様子は、かなり心惹かれるものがありました。
 また、ネットで他の方のレビューやコメントを見ていると、この点に関しては結構言われていたことなので、どうも私だけが感じたのではなさそう。日本のお化け屋敷と比べた時に、よりグロさや直球表現重視だからか、雰囲気がかなり違う様子に惹かれるものがあるから……なのでしょうか。いずれにせよ、お化け屋敷のスケールの大きさと雰囲気の良さには、つい関心を寄せられてしまいます。ちょっと行ってみたいとさえ思える素敵なお化け屋敷でした。なんでこれを内容の面白さに活かせなかったのか。
 では、以下には悪い点を。今作の悪い点は、何を隠そうストーリーが面白くないということです。

 この映画、新規オープン予定のお化け屋敷が舞台という、比較的小規模なスケールでの物語展開となるのですが、あれよあれよという間に話のスケールは大きくなってゆき、最終的にはなんか世界が滅ぶだのなんだの、というようなレベルにまで話が広がってゆきます。しかしその反面、話のスケールばかり広げ過ぎて、肝心の内容はガバガバという事態に陥っている点は見過ごせません。

話の内容的には、世界の命運がかかっているレベルのやばさであるのに、登場人物たちにその自覚がゼロ、というよりほぼ全員が事の重大さを理解出来ていないまま話が進行してゆくため、とにかく緊張感が皆無で、見ているこちらとしても実感がわきません。しかも激しく内容がない。これはもう本当に痛い部分だと思います。

総評ですが、先述の通り、お化け屋敷自体のクオリティの高さで視聴者の興味を惹きつけることには成功していたと思いますが、そこから先、肝心の映画自体の内容はガバガバ、かつ緊張感皆無で全く怖くないがために、総合的に見て残念な映画になっていたと思います。

せっかく素晴らしい舞台が整っているのですから、これをもっと有効に活用して、お化け屋敷自体の面白さを、映画の面白さと結びつけることが出来ればよかったのですが、そのような工夫や演出もほぼなく、単純にお化け屋敷が面白そうなだけの映画に終わってしまっていたのは非常に残念でした。

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