「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

アナコンダ VS 殺人クロコダイル のレビューです(総合評価C)

(画像:Amazon商品ページより引用)

モンスターのバランス調整ミスってんぞ(激強アナコンダ)

レンタル版を視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。

【予告編】

【あらすじ】


SUV車をぺしゃんこにするアナコンダ。モーターボートに飛び乗る敏捷なクロコダイル。突然変異により生まれたアナコンダと遺伝子操作で誕生したクロコダイルは、人間を餌食にしないときはお互いを餌食にし、血みどろの壮絶な戦いを繰り広げる。巨大なあごで、女子学生や大の男をひと呑みする怪物たち。今まで誰も見たことのないような絶叫ムービー。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー…………C
モンスターの質……C
キャラクター………C
設定…………………D

総合…………………C
おすすめ度…………C

【良い点】

・キャラクター同士の絡みがそこそこ面白い

・テンポやシリアス/ギャグ比など基本的なストーリー構成は悪くない


【悪い点】

・モンスター同士の絡みが薄い

タイトルのわりには結構普通に見ていられる作品でした。キャラクターの出来がそこそこよく、ストーリー的にも見どころがそこそこあり、コメディ的な要素もちょっくらあったりしてなかなかに悪くないのですが、モンスター同士の絡みが薄いというか、アナコンダ側が強すぎて勝負になってないのは少し残念なところ。


【以下、ネタバレ注意!】

アナコンダが強すぎる(バランス崩壊)

さて今作ですが、学生グループが湖でわちゃわちゃしてたら遺伝子改造食らったワニとアナコンダが襲ってくるというお話です。なんかここに保安官チームが入ってきたり激強アナコンダを確保するため研究所チームが割り込んできたりします。しゅごい。

というわけで、さっそく今作の評価行ってみましょう。まずは良い点から。

今作の良い点は、ストーリー構成的な安定感と、キャラクター同士の絡みがそこそこ面白いということです。

今作、アナコンダとワニと人間が絡み合ってストーリーが展開していくのですが、話の基本的なテンポは悪くなく、モンスターたちも結構ちょこちょこやってきてくれて、かつ見所もそこそこあったり……となかなかだれずに話が進んでくれるので、思ったより終始ちゃんと見ていられます。

 また、シリアス一辺倒になることなく、かといってギャグがうざいレベルでぶち込まれているわけでもない、というギャグ/シリアス比の調整もなかなか悪くないので、ストーリー自体は結構安定していて、見ている分にはそこそこ楽しんで見ていられる、というのは有難いところ。なぜこの調整をモンスターにも生かせなかったのか。

また今作、個人的にはですがキャラクター同士の絡みがなかなか良かったのも好印象。 喧嘩腰な保安官&娘の心配しっぱなしの野生局職員の活躍を見ているのはなかなか楽しかったですし、悪役で出てくる無能社長?ババアや娘たちを率いる無能ババアなども悪役悪役してる上、クッソうざくてそこそこいい感じです。最後の方の勢力合流パートなんかはなかなか楽しめました。

 というわけで、良い点終了。続いては悪い点を。今作の悪い点は、何と言ってもモンスター同士の絡みが薄いことです。
 この映画、タイトルを見た感じだと2大モンスターの頂上決戦的なノリかと思いますが、実際にはそんなことは全くなく、基本的にワニが人間を襲って、そのワニを気が向いたときにアナコンダが殺しにくる、というような構図になっています。つまり、ワニと人間との絡みが話のメインで、アナコンダは要所要所でしか出てこないんですね。ストーリー的にはワニの方が優遇され、活躍します。
その代わりと言ってはなんですが、基本アナコンダはびっくりするくらい強いです。ワニを絞め殺して爆発四散させることなど朝飯前、それどころか車を絞め落としてスプラップ状態にするのなどお手の物、なんならヘリの撃墜だって出来る超万能キャラなんです。それゆえ、ワニと絡ませても瞬殺させてしまうためなのか、出番があまりありません。まともな両者の決戦と呼べるようなシーンはラストくらいで、それ以外は基本アナコンダの一方的な虐殺、もしくはそもそも両者は絡まず、ワニが人を襲っている構図ばかりになります。
 そのためか、今作は映像的な盛り上がりにもストーリー的な盛り上がりにも欠けます。アナコンダによるワニ粉砕シーンや、人間VSワニの出来がそこそこ良いこともあって見所自体はあるんですけど、モンスター対決を期待してみた自分にとってはなんとも期待外れな展開でした。
 総評ですが、基本的にはなかなか悪くないクオリティではあるけれど、モンスター対決を期待して見るとちょっと残念な気分になれる作品です。アナコンダがあんだけ強いのなら、ワニ側にも大ボス的立ち位置の存在が欲しかったと思います。そしてそのアナコンダ自体も最後はあっさりやられてしまうので、なんとも盛り上がりに欠けるなあ、という印象が強い映画でした。
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