「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

ゴーストハンターズ オバケのヒューゴと氷の魔人 のレビューです(総合評価B-)

(画像:Amazon商品ページより引用)

最近、新ゴーストバスターズを見てきたのでこれも見ました。新バスターズの方は結構面白かったです。

レンタル版を吹き替えで視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。


【予告編】

【あらすじ】


世界的ベストセラー小説を映画化したファンタジーアドベンチャー。自宅地下室でヒューゴというオバケに出会った少年・トム。住んでいた屋敷を氷の魔人に乗っ取られたヒューゴを助けるため、トムはあるゴーストハンターの下を訪ねるが…。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー………B
オバケの質………B
キャラクター……C
設定………………C

総合………………B-
おすすめ度………C

【良い点】

・ストーリーのテンポが良く、程よく先も気になるので飽きずに見られる

・ヒューゴをはじめオバケのCGの質が良好

【悪い点】

・ゴーストとの対決シーンがかなり少なく、若干盛り上がりにかける

某バスターズ映画のパクリか……と思って見始めましたが、オバケの質、ストーリー展開ともになかなか良好で、思った以上に楽しめました。半面、終盤の展開は少し臭い部分があったり、ゴーストをハントするシーンがほぼないのでちょっと見どころに欠けたり……と痛い部分があることも事実。しかし、子供向け映画としてはなかなかよく出来ており、決して悪くはなかったと思います。


【以下、ネタバレ注意!】

ゴーストに悩まされたときは某バスターズを呼べばいいのか、それともゴーストハンターズを呼べばいいのか、これもうわかんねぇな?(同業他社争い)

さて今作ですが、某バスターズよろしくお家にゴーストが出たのでおばさんハンターに頼ろうとした少年が見事に断られ、自力でぶっかけプレイをしてゴーストを黙らせた後なんだかんだあってそのゴーストとの友情が芽生え、ゴーストハンターズ本拠地にノリノリで乗り込んできた親玉氷属性ゴーストをおばさんとショタの友情という名の温もりを使って撃退するという、なんともオチが温もりあふれるクオリティの映画です。

あ、このオチをショタコンだとか思った心が汚れた大人は悶絶少年見直してきてね。でもいい歳したおばさんが突然息子でもない男の子を抱きしめながら大好きとか言い出したらちょっと引いちゃうんだよなぁ……事案ですよ事案。

というわけで、さっそく詳細な内容を……。まずは良い点からどうでしょう。

今作の良い点は、ストーリーのテンポがそこそこ良いので飽きずに見られることと、主役級オバケをはじめとしたオバケのクオリティがなかなか高いということです。

この映画のストーリーは先に述べたとおりですが、今作の肝となるオバケのヒューゴとの邂逅やゴーストハンターの登場、その後に訪れる危機との対峙や氷の魔人の封印など、話がなかなかテンポよく流れてゆくため基本的に飽きずに視聴を続けられます

また今作の特長として、今の目的は何か、次に起こすべき行動は何か、というのが常時しっかりと示されており、今の目標をクリアしても次にすべきことがきちんと示されるので、この次の展開はどうなるのか、という部分がちゃんと気になるために、先の展開に対する興味をもって視聴を続けられます。この二本柱が支えてくれているおかげで、今作のストーリーは終始安定している印象を受けました。

加えて、主役級オバケである緑のスライムヒューゴくんをはじめとし、今作のオバケはなかなか魅力的。まあ、メインで登場するオバケなんて、ヒューゴ君と墓場で出会った小型妖精と氷の魔人くらいしかいないのですが、少なくとも彼ら3種類のCGの出来をはじめとしたクオリティはなかなか

墓場産小型妖精はボスにぶち込む弾丸用として採取されるだけのクッソ哀れな存在ですが、それでいてなかなか愛嬌のある顔とモーションをしていますし、ボスである氷の魔人はその巨体も相まってボスの風格をちゃんと漂わせております。

そして肝心要のヒューゴくんですが、そのモーションと造形が手伝って序盤はクッソ憎たらしい存在としてキャラ立ちしており、しかし中盤以降はそこそこ愛嬌のあるキャラとして存在感を放ち、終盤はまあまあ頼りがいのある仲間として変貌を遂げていく様はなかなか良かったと思います。

それでは、続いては悪い点を。今作の悪い点は、若干盛り上がりに欠けるということです。色々な意味で。

この映画、ストーリーに関していえば先述の通りそこそこなテンポとその内容で結構いい線行っているんですが、それでも盛り上がりに欠け気味であることだけは見逃せません。ハンターズとか言いながら話の大半は組織内での内輪もめがメインで、ゴーストをハントするシーンがほとんど入っておらず、映像的な見どころ、盛り上がりに欠けるのです。対ヒューゴ戦は少年一人の戦いでオレンジジュースぶっかけただけですし、対墓場妖精戦では無抵抗な妖精を鹵獲するだけ、ラスボス戦もまともな戦闘ではなく、ゆ友情パパワーを用いたほぼイベント戦みたいな扱いで、よく考えればまともな武器を用いたハントシーンはほぼ皆無です。これが結構痛い。

また、子供向けっぽいのでこれはしょうがないと言えばしょうがないのですが、ラストシーンのあたりではなんか突然友情がどうだの人の温もりがどうだのという若干臭い話が始まってしまうのも個人的にはちょっと残念なところ。この、オチは子供向けっぽいのに話の大半は組織内の内輪もめというイマイチよく分からないバランス調整にはちょっとついていけなかった感があります。いいからおとなしくゴーストハントシーン増やすんだよおう。

総評ですが、テンポや分かりやすさなどストーリー構成的にはなかなか快適で、かつゴーストのクオリティもそこそこのラインをキープしてくれているのですが、内容的には若干不満が残る……というような映画でした。しかし、某バスターズのパクリかつ子供向けB級映画だと思ってと舐めてかかると、なかなかどうして、これが結構よく出来ているので驚かされます。個人的には結構面白かったので、見ても損はないかな、という感じ。

また何というか、ゴーストバスターズよりもMIBに近い感じがしたので、ご参考までに。

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