「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

スネーク・トレイン のレビューです(総合評価D-)

(画像:Amazon商品ページより引用)

はいゴミ

レンタル版を吹き替えで見ました。まずはAmazon先生のあらすじからどうぞ。

【あらすじ】

巨大化したヘビが人々を襲うモンスターパニック。メキシコ国境沿いからL.A.へと走る鉄道に、邪悪な魂が宿った無数のヘビが侵入。平穏な家族、しがないビジネスマン、麻薬捜査官に謎のブロンド美女など、罪のない人々が次々と襲われていく。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー………E
蛇の質……………C
キャラクター……D
設定………………D

総合………………D-
おすすめ度………D

【良い点】
・本物のヘビさんがたくさん出てくる
・終始クッソつまらない上に盛り上がってくる気配も一向に感じられないので早々に見るのを止める判断を下しやすい

【悪い点】
・盛り上がり皆無でとにかく無駄が多いストーリー
・無駄に多い上に魅力皆無なキャラクター
・意味不明な設定

一番の戦犯は間違いなくストーリー。もう全編にわたって無駄しかないうえに盛り上がり皆無で話のテンポも悪く、褒める部分が一つもありません。また、それを支えるキャラの出来、設定ともに糞が出るレベルのクオリティなのでこのような評価に落ち着くのも仕方ないと思います。正真正銘ゴミ箱行きですねこれは……。

【以下、ネタバレ注意!】

90分位の映画ですが3回くらい寝落ちしたので巻き戻して見たりして完走までに2時間かかった(憤怒)

さて今作ですが、なんか身体からヘビが出てくる呪い()にかかっているらしいヒロインを引き連れたド屑な主人公がロサンゼルス行きの列車に乗り込んだところ、ヒロインがヘビまき散らして電車中がパニックになり、最終的になんかヘビを祈りで天に返してめでたしめでたしする映画です。そう……

それでは詳細な内容を見て酷評しましょう。でもまずは良い点からです。

今作の良い点は、本物のヘビさんをたくさん使っているのでいい感じに気持ち悪いということです。

この映画はタイトルの通りヘビを題材に扱っている作品なのですが、作中で使われているヘビさんたちは結構な割合で本物を使っており、クソ安っぽいCGや動かない人形のヘビを見せられまくって辟易とする……というようなことはありませんでした。なんかうにょうにょしてるヘビを口に入れたりとか、口から出してみたりとか、腕に巻いてみたりだとか結構色々としてくれるので、いい感じに気持ち悪かったです(ヘビ苦手並感) 以上。

さて、精一杯の擁護は以上です。以下酷評の嵐ですのでご注意を。今作の悪い点は、意味不明な設定と魅力皆無なキャラクターと、なによりもクッソ無駄が多い盛り上がり皆無のクソストーリーです。特にストーリーは大戦犯。それでは酷評パート開始。

まずこの映画、話の設定が意味不明で理解しがたいものとなっており、全然頭に入ってきません。いや何というか、設定自体はびっくりするほどシンプルではあるんですが「何でこんな意味不明な設定にした?」とつい文句を言いたくなるような出来栄えなんです。

なんかヘビが湧く呪いだとかにかかってそれを解くために有名な呪術師?のおじがいるロス行かなきゃ(使命感) というのが今作のメインストーリーではあるのですが、なんか呪いだのを持ち出してきた割には出てくるのはごく普通のヘビばっかりで面白みに欠けるのはもちろんのこと、その呪いに関する件が非常に雑で実につまらないというのもいただけません。おまけに、説明放棄で疑問点を完全無視したまま独りで勝手に突っ走って行くのですからもうついていけません。これもう救いようがねぇな?

呪いの件に無駄に時間取られるくらいならこの設定いらんかったと思うんですが、普通に列車にヘビ忍び込んでたとか誰かが持ち込んでたとかじゃダメだったんでしょうか。オリジナリティ出したかったのかな? だとしたら大失敗もいいところ。

 続いてキャラクターについて。今作には無駄に多くのキャラクターが登場しますが、まあこの中でメインキャラと言えそうなのは主人公とヒロインと幼馴染のおっさんの3人くらいです。 しかし、こいつら含むキャラ全般については、個性があるだとか魅力的だとか言う言葉は口が裂けても出てきません

主人公はとっとと死んでほしいレベルの屑だし、ヒロインはヘビ食うことしか頭にないし、他のキャラはメインストーリー進行の邪魔しかしないしでキャラに対する好感度はゼロ。しいて言えば、幼馴染のおっさんは比較的まともだったでしょうか。以上。

そして最大の問題であるストーリーについて。これについてはもう文句しかありませんが、とりあえず一つずつ不満点を潰していきましょう。

まず最初にとにかく話のテンポが悪い。ヘビの呪いが云々で電車に乗せてもらうために云々……という序盤のほうからすでにグダリの兆候は見えていましたが、これをとにかく強く感じさせている要因として、ヘビによる犠牲者がもう全然出ないことが挙げられます。最初の犠牲者が出るまでの間にすでに瞼が重くなってきますし、そこからは再度ヘビ探しに重きが置かれるためまたお預け状態。車内にヘビがあふれてパニックらしいパニックが起こるまでには、実に1時間以上かかります。舐めてんのか。

じゃあ一体、ヘビも暴れないのにこの映画ずっと何やってんだよというと、もう終始無駄な話のオンパレード。乗り合わせている乗客のクッソくだらない身の上話を延々と描写する悪い癖が全編通して滲み出ており、ヘビをメインに据えた話を一向に展開してくれないのですから見ていて呆れてきます。まあ、ヘビメインの話も全く持って面白くはないのですが、だからって麻薬密輸ギャルババアの話とかどうでもいいんだオォン!?

しかも、前述したように設定も意味不明で説明不足と腐りきっているので、
思い付きレベルのクソみたいな展開が連打されることも容易に想像がつくかと思います。「うわーやべーヒロインがでっかいヘビになっちゃったー!」→『祈りでヘビを空の彼方に消し去る』が当たり前のようにオチを飾るような作品ですからね、良作のわけがないね。

総評ですが、ゴミ。どうでもいい話の連続とテンポが腐りきっている構成、何がしたいのかわからん盛り上がり皆無の展開連打と、見ている側はまさに苦行です。脚本も意味不明で、登場人物よろしくクスリでも決めながらガンギマって書いたんじゃないかと思ってしまうほど理解不能でお粗末。

しかし、動かない模型とかクソみたいなCGだけで適当に作らず、本物のヘビさんをしっかりと起用していた点についてだけはほんの少し好感が持てましたし、本物のヘビさんをパクパクしていたりとそれなりの意気込みも感じられました。とは言え、ストーリー等に関し擁護のしようはありません。ゴミはゴミ箱へ、どうぞ。

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