「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

パシフィック・トレジャー 大日本帝国の黄金伝説を追え! のレビューです(総合評価D)

(画像:Amazon商品ページより引用)

やっぱB級アドベンチャーって人気ないんですかね、私は割と好きでたーまに見たりするんですが……。

それはさておき、レンタル版を視聴しました。まずは予告編&あらすじをどうぞ。

【予告編】

【あらすじ】

第二次世界大戦中、大日本帝国軍はフィリピン・コレヒドール島に大量の財宝を埋めて隠していたとされる。この伝説を基に、財宝を探し続けて亡くなった父親の意志を継いだライリーとビビの姉妹。島の資産家によって招集されたトレジャーハンターたちは、古地図を頼りに姉妹の狙いとは違う場所で発掘を始めた。トレジャーハンターのリーダー・ブラッドは、姉妹をかく乱させるべく、財宝が発見されたとの偽情報を流そうとするが…。その一方で、一攫千金の匂いを嗅ぎつけたアウトローたちが財宝を横取りしようと動き始めた。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー……D
キャラクター…D
設定……………D

総合……………D-
おすすめ度……D

【良い点】

・ないです

【悪い点】

・スッカスカなストーリー

・盛り上がり皆無な展開

クッソ眠くなるようなスカスカストーリーと盛り上がってこない淡々とした展開が極上の退屈さを醸し出してくれている映画でした。結構マジで酷い出来だった上、見ても得られるものは何もないので見なくていいと思います。

【以下、ネタバレ注意!】

AmazonもYahoo!映画も機能していないどころか、感想らしい感想が1件も見当たらないんですがそれは……(レビュー記事執筆開始時点)

この映画見てるの日本で自分だけなんじゃないかと不安になる。

さて今作ですが、島に黄金探しにやってきた一行がグダグダしながら黄金発掘して見つかって奪われて「来年また来る(キリッ)」「もう来ない」となるお話です。マジでこれだけしか内容がないんだよなぁ……。

というわけで、早速詳細な内容を見てゆきましょう。とはいえ、今作は当然の権利のように良い点など皆無なので、以下酷評の嵐です。こんなクソ映画に慈悲はない。

今作の悪い点は、スカスカストーリーと盛り上がりのない展開です。全体的に残念な出来の今作ですが、特にこの2つは大きな問題でした。

まずはスッカスカなストーリーについて。この映画、何が酷いって内容がとにかくスカスカなんですよ。特に前半が酷い。なんか金塊が埋まっているっていう情報を頼りにして、三勢力がそれぞれ思い思いの場所を掘る。ただ掘る。途中無駄な会話シーン挟んで掘る。これで今作の前半はおしまいです。は?

この間、キャラクター同士の掛け合いも魅力がなければ演技も非常に残念なレベルで、開幕からやる気のないシーンと無駄な展開のオンパレード。どうでもいいシーンの垂れ流しを基本に、何でもないシーンでクッソノリノリなBGM流したりとサウンド関連もガバガバで、もうこの時点でセンスのかけらも感じません

そしてやっと話が動き出す後半ですが、こっちはこっちでまた別の酷さがあります。それはびっくりするほどの盛り上がりのなさ。今作の話が動きだし、後半に突入したという合図は、なんとも分かり易いことに探し求めていた金塊を発見するシーンなんですが、恐らくこの映画において最大級の盛り上がりを見せなければならないはずのこのシーン、まずこれがもう驚くほど盛り上がりがありません

これまでの数十年間、金塊を誰も見つけられないのには理由があるはずだとか何とかそれっぽいことを言っておきながら、「後もうここくらいしか掘るとこねーわ」とかいう非常にありがちな場所を掘り掘りしたところ、なんかそこから金がめっちゃあっさりとドバーッと出てきてわぁい、というような適当加減。あっさり見つかり過ぎて盛り上がりも皆無なら、そんなしらみつぶし方式で発見できるお宝なら前半のやたらと長いクッソ無駄な展開はなんだったのかと言いたくなるのも無理はないと思います。

一番の魅せ所がこんな具合なわけですから、その後の展開に盛り上がりがあるはずもありません。案の定他勢力に金塊を奪われた後は、淡々とただただ脚本を消化するだけのような面白味のない展開が続き、何の見所もないまま本編終了となります。あほくさ。

結局のところ今作一番の問題は、魅せるべきシーンとそうでないシーンの違いが全く分かっていないこと、これだと思います。金塊発見や争奪戦、敵勢力ボスとの対峙などの重要シーンと、仲間内でのダラダラした会話シーンや日常描写などの比較的軽いシーンの重要度が対等に扱われており、全体的にかなりのっぺりとしている印象を受けました。盛り上がりがないと感じた原因は恐らくこれです。

とまあ、前半後半通して面白くない今作なのですが、全編通しての感想としてはとにかく内容が印象に残らないということです。先述のようなスカスカストーリーに盛り上がりのない展開が続く今作ですから、印象に残らないのも致し方なし、と思うかも知れませんが、これがまた思った以上に重傷で、そもそも良いとか悪いとか以前に『中身がない』という感想しか出てこないんです。唯一印象に残ったのは、モブを含めた役者の演技の下手さで、それ以外はとにかく印象に残る要素がありません。

総評ですが、全編通して波のないのっぺりした展開から繰り出される殺人的な盛り上がりのなさにより、ただでさえない中身のなさが一層際立った結果、何も印象に残らなくなってしまった映画でした。とにかく脚本が稚拙すぎ、話の構成が拙すぎ、演技が下手すぎ等々粗方の要素が腐っているので、どこをどうすればよくなるだとか、そう言う次元を超えています。個人的には、この手のアドヴェンチャー映画はしばらくいいかな、と思わせるほどの駄作でした。

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