「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

バンカー 地底要塞 のレビューです(総合評価C−)

(画像:Amazon商品ページより引用)

レンタル版を吹替で視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。

【予告編】

【あらすじ】

“冷戦下に作られたターミネーター 奴らは50年間、眠る事もなく、戦いの命令を待ち続けた・・・ 1960年代・ソ連― 科学者ブライアン・バラノフスキーは、ヒトのDNAから病気の原因を一掃する極秘研究“プロジェクト12″”を主導していた。 実験に成功の可能性が見え始めたとき、政府は軍に、この実験を導入することを決断、それは強靭で完璧な肉体を持つ兵士の生産を意味するものであった。 しかし、成功間近と思われた実験は、恐ろしく凄惨な事故を次々と招き、政府は実験の放棄と施設を地下深く封印することを決め、実験の秘密を知る科学者を抹殺するよう命令を出した。 しかし、バラノフスキーとその部下2人だけは脱出に成功、それから50年以上の月日が流れた現在― 米国の強力な軍事産業が雇う傭兵団は、プロジェクト12の情報を知る科学者の追跡を始めた。 だが、この追跡は彼らにとって信じ難い悪夢を生み出すことになるのだった! !(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー………C
アクションの質…C
キャラクター……C
設定………………C

総合………………C
おすすめ度………C

【良い点】
・全体的に安定している

【悪い点】
・ストーリー、アクション、設定等々致命傷はないが全般的に不満点が多い

「この映画はここがダメだ!」とバッサリ切り捨てられるほどの悪い点というか、致命傷になる部分はないので安定してはいるんですが、全般にわたって軽微な傷が多く不満点がいろいろと上がってくるので、総合で見ると標準ないしそれ以下、という具合になってしまっている映画です。要するにパッとしないタイプ(直球)

【以下、ネタバレ注意!】

今作ですが、ソ連時代のバンカーに潜入し、かつてそこで研究されていたという肉体強化プロジェクトのデータを頂いてしまおうとしたら、案の定強化兵士と戦闘になったり裏切りがあったりでてんやわんやというお話です。面白くなくはないけどとにかくパッとしないんだよなぁ……いいからとっととバンカー入って、どうぞ(冗長前置き)

ではまあ、早速詳細な内容についてお話しします。まずは良い点から……と行きたいところなのですが、ところがどっこいこの映画、良い点悪い点表裏一体となっており、片方を差し置いてもう片方を語ることが出来ません。というわけで同時に行きます。

今作の特徴は、何と言ってもその平凡さです。これを良く言うならば、あらゆる要素が標準クラスで纏まりが良く、全体的に安定感がある、こう言えるでしょうか。ストーリーは内容がありがちながらも申し訳程度の捻りはあり、終始強化兵との戦闘だけでは終わらないので一応の見どころはあります。

キャラは特に問題もなく普通、アクションシーンはもっさり気味ながらも銃撃戦から肉弾戦までやってくれるのでそこそこ幅がある……と、基本的に全部の要素が可もなく不可もなくレベルの出来に収まっているので、全体的なバランスとしては悪くありません。前後半でムラの激しさもなく、全編通してクセの強さもないので、(不満こそあれ)完走すること自体に苦痛はありませんでした。暇つぶしくらいにはなるでしょう。

しかし、この平凡さを悪く言うならば、無個性で内容が薄い映画と、こう言えるでしょうか。まあ無個性くらいならさほど気にはならないのですが、今作にはそれ以外にも問題が……それは、平凡な域に収まっている各要素が、厳密に言えば標準レベルより若干下であるということなのです。

悪いとまでは言えないものの、標準というよりはその若干下の微妙なラインに各要素が乗っかっている映画各要素万遍なくC-、というイメージが最も近いかと思います。このせいで今作、全体的なバランスは悪くないですが、中身を見ていったときにどうしても不満点が頻発します。

まずストーリーはありがち、かつ肝心のバンカー突入までが、我慢できないほどではないですが無駄に長い。戦闘関連は幅があるにはあるのですが、今作の肝である特殊兵の動きはクッソとろい&中盤は一体の特殊兵を数人でボコる描写が多いため盛り上がりませんし、後半は後半で身内戦メインで強化兵が空気なのでやっぱり盛り上がってこない。今作における不満点の中でも、この2点はどうしても気になりました。

特に、今作はバンカーに封印された強化兵との戦闘というのがメインテーマにあるだけに、強化兵が固いだけのクソ雑魚ナメクジであることと、後半完全に空気と化していることは問題であると感じます。身内戦もカウントすれば、戦闘シーン自体はそこそこ豊富であるためにそれほど気にはなりませんが、映画のコンセプト上どうもね……身内戦を入れるにしても、そこに強化兵を乱入させてみたり、一時的に共闘させたり強化兵の押し付け合いをしたりなど、もっと幅の出し方はあったと思うのですが。

総評ですが、これといって悪いと言えるほどの部分はないので見てはいられるんですが、「ここもっとこうしたらいいのに」という不満はちらほらと出てくるので、全体的に見ると総じて微妙な出来の映画と言えるのではないかと思います。戦闘描写がしっかり出来ているか、せめて強化兵との絡みがもっとあれば評価も変わってきたと思うのですが……まあ、総じてパッとしない映画でした(直球)

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