「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

バイオハザード ペイシェント・ゼロ のレビューです(総合評価C)

(画像:Amazon商品ページより引用)

(偉そうなのは)タイトルだけかお前は!

それで、ペイシェント・ゼロってどういう意味なんですかね?(英語嫌い)

レンタル版を字幕で視聴しました。吹替えはないです。まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。

【予告編】

【あらすじ】

“世界滅亡へのカウントダウンがはじまる! ! 遺伝子科学研究所で働く、科学者ジョナサン・ライト博士のとジェナ・バーンズ。2人は研究者として、将来を期待されていた。 ある日、その研究所で緊急事態が発生。 原因不明の緊急アラームが鳴り響く中、仲間たちの元へ駆けつけると、そこにはゾンビ化した仲間たちの姿が―。 異変に気付いた町の保安官クレインが駆けつけるが、直後に国からの命令で特殊部隊が出動。 残った人間たちの救出に向かうと思いきや、特殊部隊は突入後ゾンビ化した人間たちを次々と撃ちまくる―! この研究所では国防総省からの命令で、生物兵器””第6ロット””を開発していたのだ。 脅威の生物兵器””第6ロット””―それは、人間の脳機能を破壊し、人間同士を殺し合わせる殺人ウイルスであった―! !(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー…………C
ゾンビ?の質………C
キャラクター………C
設定…………………C

総合…………………C
おすすめ度…………C

【良い点】
・短いので飽きずにさくっと見られる

【悪い点】
・立ち上がりが遅い
・ありがちすぎて面白みに欠ける

もうとにかく「王道を征く」といえるほどのありがちさで、良くも悪くも突出した部分がなく軒並み標準レベルの出来で纏まってしまっているので、見てもダメージはないですが得られるものも何もないという、ある意味最も無価値なタイプの映画でした。戦闘関連の動きなりストーリーなり、何か一つ抜けた部分があれば評価もだいぶ変わって来たと思うのですが……。


【以下、ネタバレ注意!】

こういうクッソ平々凡々な内容の映画はマジで書くことないから止めてほちい。

というわけでサクッと行きましょう(手抜き)

さて今作ですが、農業研究所で突然警報が鳴ったと思ったら極秘に開発してたウイルス兵器が漏れ出して研究員が漏れなく感染してしまい、ノリノリで乗り込んできた軍隊も見事喰われて全滅、結果ヒロイン一人だけが脱出に成功するというお話です。これだけ書くとまるで映画版初代バイオみたいだぁ……。

あ、それと今作に登場するウイルスは、あくまでも感染するとクッソ狂暴になるウイルスという設定なので、感染者≠ゾンビじゃないと思います、多分。死んでないし。

では簡単な説明も終わったところで、早速詳細な内容を見てゆきましょう……しかしですね、残念なことに今作の良い点は、本編たったの68分なので飽きる前に見終わるということくらいしかないです。まあ、全体的にかなり無難でありがちな内容、かつこの短さですから、飽きてしょうがなかったということはないはず。

というわけで、以下には今作の評価が微妙な理由を。今作の悪い点は、序盤の立ち上がりの遅さと、とにかくいろいろと普通すぎて面白みに欠けるということです。

まずは序盤の立ち上がりについて。今作、研究員の主人公とその恋人がメイン登場キャラなんですが、ウイルス漏れの案件が発生するまではこの二人の日常というか近況描写がメインになります。これがまた割と無駄めな会話シーンが多く、前半のテンポは良いとは言えません。

まあ、普通の90分映画なら問題ないくらいの前ふりなんですが、今作は70分ない映画ですからね、その後の展開がかなりあっさり終わってしまうことも相まって、相対的に前半の振りが長く感じてしまいます。そこ描き込むんなら研究所突入後をもっと描いてくれよと。

そして問題の平凡さについて。この映画はあらすじを見ても分かるように話の流れとしてはかなりありがちで、話のテンポが特別良いわけでもなければストーリー的に見所があるわけでもなく、かといってキャラクターに魅力があるかと言われるとそれもまた微妙で、ゾンビの出来としても相手は狂暴化しただけのただの人間ですからメイクや動作に特に気合が入っているわけでもなく、おまけに設定が良く出来ているとも言い難い……とはっきり言って絶妙に中途半端で面白みに欠ける映画です。

唯一「おっ」と思ったのは特殊部隊の兄ちゃんたちのクリアリング動作などが結構しっかりしていたことですが、研究所内は全滅命令出ているはずなのにわざわざ声をかけてやられる、前半あれだけ固まって行動していたのに突然単独行動を取るなど後半にガバッたのでこれもなし。そもそも特殊部隊の兄ちゃんたちの出番自体少ない。

ここで大事なのは、今作はこれといって抜きんでた部分こそありませんが、決して面白くない訳ではないということです。ストーリーもキャラクターも設定も、ありがちながらも基本は押さえているので抜けて悪い部分というのがありません。ゾンビの出来だけは、設定上仕方ないとはいえ完全にただの人間ですが、まあ許容範囲です(映像映えはしませんが)。

でも、この手の低予算映画では「悪い部分がない」ということはあまり重要な要素ではなく、「良い部分がある」事の方がはるかに価値が高いと私は思っているので、今作のように「悪いと言える部分はさほどないけど抜きんでている点もない」というのは評価を下げざるを得なかったです。

総評ですが、全体的なクオリティ自体は決して悪くなく、ありがちで映像映えこそしませんが本編時間の短さもあいまって飽きることなく完走出来る映画ではあります。反面、全ての要素が微妙なレベルに留まっているので、見ても別にダメージはありませんが得られるものも何もないというような映画だったと思います。あと一つ、本当にあと一つなにか抜けた要素があれば、なかなかいい線に行きそうな感触はあったのですが……。

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