真面目な話、何回か巻き戻しました(意識喪失) なんで90数分の映画を見るのに2時間かかるんですかね……。
レンタル版を字幕で視聴しました。吹替えはないです。まずはAmazon先生のあらすじと予告編からどうぞ。
【予告編】
【あらすじ】
“近未来。世界は2つのセクターに分割され、コンピューターシステムにより、全ての人類がDNAを管理されていた。 セクター1は犯罪がなく、富裕層の世界。 セクター2は蔓延する犯罪と貧困で荒廃した世界。 セクター2の警察官エイデンは悪名高い犯罪を解決し、一躍メディアに騒がれ時の人となる。 その知名度が政治的利益になると考えた政府は、エイデンをセクター1の警察官に昇格させる。 しかしある日、何者かに自宅で襲われたエイデンは不可解な疑問を抱く。 DNAコンピュータシステムによって浮かび上がった犯人は自分が見た犯人とは姿形も違う、セクター2の人物だったからだ。 エイデンは真相を突き止めようとするが、そこには巨大な陰謀が待ち構えていた―。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)“
ストーリー……D
キャラクター…D
設定……………D
総合……………D
おすすめ度……D
【良い点】
・ないんだな、それが
【悪い点】
・キャラがペラッペラ
・雑すぎるストーリー構成
ベッタベタでありがちな設定のくせして、話の構成が雑すぎて何を言いたいのかよく分からないというなんとも理解しがたい映画でした。各要素何もかもが軒並み残念な出来栄え、かつ全く印象に残らないタイプの残念さなので、普通に見ても楽しめなければネタにも出来ないという扱いに困る作品です。もうちょっと何とかならんかったのか……。
【以下、ネタバレ注意!】
さて今作ですが、貧民街出身の刑事がとある事件の解決をきっかけに富裕層セクターの仲間入りを果たすも、その事件の裏に隠された巨大な陰謀に気が付いてしまう、というお話です。これだけ書けばすごくシンプルでよくある内容に見えるのにどうしてこうなったんですかね……?
もう書くこともないので早速詳細な内容を見てゆきましょう。まずはいつも通り良い点から……と言いたいところなのですが、今作、どう頭を振り絞って考えてみても良い点が見つかりませんでした。強いて言えば、突出してクソな部分というのがなく、全体的に残念なのである意味バランスが取れている、ということくらいでしょうか……。それを除けば悪い点しかありませんでしたので、以下にはそれを。
今作の悪い点は、キャラがペラッペラであるということと、話の構成が雑すぎることです。特に後者、問題は君だよ。
この映画、先述のとおり設定としてはかなりありがちで、ある事件をきっかけに昇進した刑事が、セクター分けされた社会構造の裏に潜む巨大な陰謀の存在を知ってしまう、という内容なんですけど、これだけすんなり入ってきやすい設定であるにもかかわらず、ストーリーの中身というか構造が見るも無残にグッチャグチャなために、今何が起きてるのか、どうしてこうなっているのか、という部分を非常に掴みにくいのです。
こうなっている要因の一つに、この映画はどうも力を入れて魅せるべきシーンとそうでないシーンの区別がついていないのではないか、ということが感じられました。どうでもいいことにはダラダラと時間を使うくせして、場面の説明ですとか人物の心情の表現ですとかには全然時間を割いてくれなかったり……という具合です。
例えば、主人公が陰謀に気が付くきっかけになった事件に対して、そもそも疑問を抱くシーンの書き込みが足りないですとか、捜査の過程がかなり雑なせいで全然話に入っていけないですとか……。こういうワンシーンワンシーンの書き込みが足りていないので、キャラの行動原理などが掴みにくく、結果ペラペラに見えてしまった、というわけです。特にヒロインの行動とか違和感バリバリでした。
総評ですが、単純明快な内容の映画でありながら、構成の仕方があまりにも雑、これに尽きるかと思います。しかも、その構成のぐちゃぐちゃさを許容して見ていたとしても、その先にあるのは非常にありがちなストーリーだけなのでこれといった驚きや感動、収穫といったものがない、というのも辛いところ。
ありがちなストーリーなのは全然構わないですし、むしろあらすじを読んで面白そうだと思って借りてきたので、話の構成くらいはしっかりとしてほしかったですの。