国籍 中国
製作 2014
販売 アメイジングD.C.
タイトル、船、モンスター……うわぁ、これはあの名作映画ですね、間違いない……いつの間にDVDレンタルが開始されていたんだ(すっとぼけ)
……タイトルのFROM THE DEEPを死ぬほど見えにくく偽装しているあたり本気で釣りに来ていますね。割とマジで釣られた被害者いそう(憐み) ちなみに原題は3D食人虫。名前からも分かるように、向こうでは3Dで公開していたらしいっすよ?(驚愕)
というか邦題が掠りもしないじゃないか(半ギレ)
レンタル版を吹替えで視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。
【予告編】
【あらすじ】
“逃げ場ゼロ! 戦慄のモンスター・パニック・アクション!! 喰われる確率1000%!!! 海上に浮かぶ謎の巨大タンカーの実験室―。 そこでは次世代の人類の食糧を確保するため、高たんぱくを提供できる昆虫のDNAで極秘実験がすすめられていた。 しかし、マッド・サイエンティストと化した研究者によって謎の新種生物は制御できないほどの繁殖能力を持ってしまう。 増殖した奴らはやがて人喰いと化し、船を脱出、津波を巻き起こし、レイヴ・パーティーで盛り上がる浜辺の若者たちを襲い始める。 一方、船内に残った一部の実験体は巨大なモンスターに成長し、人喰い生物たちのマザーとなる。 運よく浜辺を離れて、クルージングを楽しんでいたパーティーの主催者・ケヴィンと取り巻きの若い男女は、そのマザーが潜むタンカーを発見。 何も知らない彼らはお酒を盗みにタンカーに潜入するのだが・・・・。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)“
ストーリー…………C
モンスターの質……B
キャラクター………E
設定…………………D
総合…………………C-
おすすめ度…………D
【良い点】
・モンスターのCGは良く出来ている
【悪い点】
・展開が単調気味
・ヒロインがクッソウザい
ヒロイン喰われろ(直球)
【以下、ネタバレ注意!】
釣りパッケージ◎
熱い自画自賛◎
なんだこれは、たまげたなぁ……。
ネタじゃなくガチで釣りに来るのはやめろ(真顔)
さて今作ですが、実験で生まれた大量のホワイトゴキブリ(命名)に襲われて身体中を食い破られた後、パッケージに映ってるデッカいブヨブヨの虫をチェーンソーで切り裂くお話です。あれカマキリらしいっすよ? えぇ…(ドン引き)
というわけで、早速良い点悪い点を見てゆきましょう。まずは良い点から。
今作の良い点は、モンスターのCGの出来が高いということです。
この映画、登場するモンスターはホワイトゴキブリと大型カマキリモドキの2体で、こいつらの造形自体は割とよくある感じで特質することもないのですが、これにかかるCG技術の高さはB級映画として充分誇れるレベルには達していたと思います。
例えば、ホワイトゴキブリの大群が海を越えて襲いかかってくる描写にはまあまあな迫力がありましたし、彼らに身体中を食いつぶされるエキストラの皆さんの描写についてもなかなか悪くはありません。そして、満を持して登場するブヨブヨカマキリモドキについては、造形こそよくあるモンスターですが、ぬるぬるとした動きや細かい描写は割としっかり出来ていて、総じてCG技術のクオリティは結構良かったと思いました。
では続いて、悪い点を。今作の悪い点は展開の単調さと、なによりキャラ、とりわけヒロインがクッソウザいということです。
まずは展開に関する不満について。この映画、ストーリーとしてはモンスター物によくある流れで目新しさはなく、ラストも「大型固体倒したら幼体(ホワイトゴキブリ)も全滅しました☆」という趣旨の文章が流れるだけとあまりにもご都合主義的&お粗末で消化不良感が残ります。
またこの映画、モンスターが2種類登場するのに、前半は幼体だけ、後半は大型固体だけとの戦闘といったふうに展開が完全にシフトしてしまうため、戦闘や襲撃自体に深みがなく単調気味という痛い問題も。折角2種類のモンスターがいるのだから、片方ずつしか使わないのではなく、両者をもっと生かした構成に出来れば良かったと思います。
しかし、この映画においてそんなことは些細な問題。その理由は簡単、この映画にはもっと大きな問題があるからです。その問題とは、何と言ってもキャラのウザさ、というよりヒロインがクッソウザいということなのです。自分勝手傲慢情緒不安定パニくり絶叫系ガールのその雄姿には、視聴時の不快指数が青天井で天元突破でした。
まずこのヒロイン、基本的に無能です。一人ではすぐパニックになって何も出来ないくせに口だけは出してくるタイプです。まあ、これだけなら全然いいんですよ。問題なのはこいつ、やたらとすぐ叫ぶんですよ……それはもう滅茶苦茶頻繁に叫び声をあげ、後半なんてことあるごとに叫ぶ叫ぶ。しかもこの叫ぶタイミングというのが全く理解できないほど意味不明で、何で今叫んだのかマジで理解できないタイミングで突発的にギャーギャー叫ぶこともあり、声を上げるごとに不快指数がだんだん上がって行く感覚を体験できました。
無能なくせして主人公の制止も聞かずに危険な場所に勝手に乗り込んだ結果パニくって叫ぶ、モンスターとの戦闘が一段落したところで突然叫ぶ、喜びのあまり残像ダッシュしながら叫ぶ……などなど、
非常に情緒不安定なのもクソさを加速させている要因の一つ。マジで薬でもやってんじゃねーのかと思うほどのキチガイさは、ウザいを通り越してもはや怖いほど。主人公が何と言おうと、私は貴様を絶対に許さない(憤怒)
総評ですが、まあモンスターをはじめとするCGの出来の他には特に褒める部分もない作品でした。とにかくヒロインがクッソウザいので、後半に行くほどイラつかされるというのはかなりキツかったです。これをマジで可愛いと思ってキャラ作りしたんなら、お前精神状態おかしいよ……。
なお、映画終了後のスタッフロールでは、出演者たちによるこの映画の熱い自画自賛があるので、「このクオリティで何でそこまで絶賛できるんですかね……?」と制作サイドとの温度差を感じることも出来るという嬉しいオマケも。タイトルやパッケージで釣りに来て熱い自画自賛まで見せつけられるなんて、いやーキツイっす(素)