「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

タイム・リーパーズ のレビューです(総合評価D−)

(画像:Amazon商品ページより引用)

国籍 2013
製作 ポルトガル、アイルランド
販売 アルバトロス

あらすじだけは一丁前に面白そうな映画のレビューはっじまっるよ。

いやもうゲオで映画選んでる時に、パッケージ裏のあらすじを読んで「これめちゃ面白そうやんけ!」と思って借りて見ました。その結果がこれだよ。

レンタル版を吹き替えで視聴しました。まずは予告編&TSUTAYA先生のあらすじからどうぞ。

【予告編】

【あらすじ】

人類滅亡後の地球を舞台にしたSFサバイバルアクション。見知らぬ建物で目覚めた5人の男女。アリーシャたちは、ピーターという男性によってそれぞれ全く違う年代と場所から呼び寄せられた。ピーターは彼女らに、ここは人類が滅亡した地球だと告げる。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー………D
キャラクター……D
設定………………E

総合………………D-
おすすめ度………E

【良い点】

【悪い点】
・擁護不可なレベルで酷い脚本

・キャラがウザい
・無いに等しいレベルの設定

 ゴミはゴミ箱へ

【以下、ネタバレ注意!】

脚 本 こ わ れ る

さて今作ですが、何をどう間違えたらこんなバランスになってしまったのかまるで理解できないレベルの映画となっております。展開に整合性というものは一切なく、ノリとお約束だけで事を強引に進めようとする悪い癖が全編通して発生しており、何の説明もないまま始まって何の説明もないまま敵が出てきて何の説明もないまま終わります。脚本と監督は何やってたんですかね……?

では、今作の特徴をねっとりと見てゆきましょう。でも良い点なんてないので以下には酷評しかありません。あしからず。

じゃあ早速。今作の悪い点は、キャラがウザいということと、脚本が終わっているということ、なんも考えてなさそうな設定、この三つです。特に脚本と設定、お前らは首だ首だ首だ。

酷評したいことは山ほどありますが、まずは地味にストレスを加速させられたキャラクターから。この映画に登場するキャラクターたちですが、もう見事なまでに魅力がないです。それどころか、クッソウザいやつらが二、三人いるせいで、総合的な評価はむしろマイナスに。

というのも、別にキャラ設定自体は良くある感じなのですが、キャラの書き込みが全く足りないせいで全然深みがなく、ペラッペラなキャラに仕上がっているからなのです。例えば、娘を探している母親が娘を思うあまり勝手な行動をしてしまう場面も、描写不足が甚だしいせいで自分勝手なクソ野郎にしか見えなかったり、軽口悪態おじさんはテンプレ以外の何物でもなく、ただひたすらに会話のテンポを下げるだけの邪魔な存在に成り下がっていたり……という具合。

それだけならまだマシなのですが、今作はそんなクソ野郎に花を持たしてやろうと無理矢理死に際に見せ場を作る、という場面が挿入されるためこれがかなりのストレス。「こういう性格悪いキャラが更生するシーンとか大好きなんやろ?」と言わんばかりに、わざとらしくいい人に仕立て上げようとしてくる場面がクッソ不快

他のキャラも見せ場の作り方がかなり無理矢理な人(特に最後の自爆おばさん)もおり、各キャラ何らかの見せ場を作るという方針はキャラ自体の作りこみの粗さと相まってわざとらしさしかなく失敗だったと言わざるを得ないでしょう。

そして今作最大の問題、設定と脚本の粗さについて。まずこの映画ですが、とにかくストーリーに粗が多すぎます。全体的に盛り上がり不足なのはもちろんの事、時間がないない言っている中ちょくちょく立ち止まってどうでもいい話をベラベラ喋りだすなんてことは当たり前。話を盛り上げるためにとりあえずで出現させてみた死霊はまともな襲撃シーンも戦闘シーンもほぼ無しでとにかく影が薄く、貴重な襲撃シーンも画面がクッソ暗いせいで全然見えないという問題付き。

しかしこんなのは序の口で、脚本上一番酷いのはラストシーン。今作のキャラクターたちの目的は、どうも隕石落下前の時代にタイムスリップして隕石の影響による感染症のパンデミックを止める事らしいのですが、本編中に散々タイムスリップしてパンデミック止める止める言っているくせに、この映画はタイムスリップした時点で終わります。その後、現代に戻りどうやってパンデミックを止めるのか? という一番の見せ場については一切触れられないままエンドですよ。何だこの丸投げは……たまげたなぁ……。

他にも、本編中に唐突に出てくる死霊というモンスター的な存在については最初から最後まで一切の説明がなく終わりますし、キャラクターたちがバラバラの時代からタイムスリップしてきたという設定についても「いや、たまたまっす」というクッソ拍子抜けな理由が示されてエンド。しかも、たまたま飛ばされた割にはタイムマシンの開発に関わってた人が2人も集合するというご都合主義展開。
とにかく死霊ってなんだよ(素)

総評ですが、クソだよクソ! あらすじを見て面白そうと思った頃が一番のピークで、見始めたが最後、それ以降は異様なまでの説明不足とスカスカの設定に頭を悩まされながら、何の整合性も見どころも盛り上がりもない展開が延々と続き、しまいにはブツ切り丸投げエンドでエンディングに突入、と酷い出来の映画でした。見る価値ないです。

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