「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

ファンタスティック・ストーン 邪悪な魔獣と導かれし勇者 のレビューです(総合評価C+)

(画像:Amazon商品ページより引用)

国籍 ニュージーランド
製作 2009
販売 SIMカンパニー

今回は……ファンタジー? アドベンチャー? な映画のレビューです。ちょっと古い作品ですが、面白そうだと思ったので見ました(素直)

どうでもいいですけど、2010年より前の年号を見ると「ちょっと古いな」って思ってしまう現象慣れない……慣れなくない?

レンタル版を吹き替えで視聴しました。

ストーリー……C
キャラクター…C
CGとかの質……B
設定……………C

総合……………C+
おすすめ度……C

【良い点】
・CGのクオリティが高め

【悪い点】
・敵も味方も弱いので緊迫感不足

DVDの冒頭にある他の映画の予告編が、早送りもスキップも出来なければトップメニューに跳ぶことも出来ず、おまけに音声は英語のくせして字幕表示されないというクソ仕様で貴重な時間を十分ほどロスさせられたので問答無用でE評価にしてやろうかと思いましたが、内容的には悪くなかったので訴訟は取り下げる。販売会社は潰れて、どうぞ(無慈悲)

【以下、ネタバレ注意!】

開幕の予告編からストレスがマッハな映画のレビュー、はぁじまぁるよ!

 本編がどうこう以前の問題なんだよなぁ……。

ちなみに、「音声が英語で字幕表示されないのは設定いじれば直るだろ」と思われるでしょうが、予告編放映中は時間表示以外の一切の設定操作を受け付けてくれなかったので、僕は悪くありません。それだけは、はっきりと真実を伝えたかった。君みたいな映画は初めてですよ……(激憤)

とまあ、開幕胃に穴が開いたところで、やっとこさ本編スタートと相成りました。

さて今作ですが、あらすじを簡単に補完しておくと「ガルガンチュアという地球侵略をもくろむ宇宙人から命を狙われた地球人の双子が近所のおっさんに助けを求めてみると、そのおっさんはファイアーレイザーという人類の味方の宇宙人で、そのおっさんから受け取った聖なる石を使って双子がガルガンチュアと戦う」というお話です。内容的にはベッタベタのファンタジーアドベンチャー映画で、おそらく高校生大学生辺りをターゲットに作った……んですかね?(疑問)

まあ細かいことは置いておいて、早速詳細な内容を見てゆきましょう。まずは良い点から。

今作の良い点は、CG関連のクオリティがなかなかに高いことです。

この映画はファンタジー映画であり、かつ宇宙人とかが絡んで来るため、敵が変身してウニョウニョ触手使って来たり床がブニョブニョしている部分があったり、味方が派手に炎で焼き払ったりといろいろな場面でCGが酷使されますが、これらのクオリティはなかなかのものでした。B級映画としては、充分視聴に耐え得るレベルです。

他にも、上の良い点には上げていませんでしたが、全体的になかなかバランスのとれた仕上がりだった、というのも充分良い点として挙げられるかと思います。脚本や設定が破綻しているわけでもなく、全体的に標準程度の水準で纏まっているところにこのCGの出来ですから、話としてはなかなか楽しめました。やはり不快な要素が少ないというのは、映画として重要ですね。

やっぱりこの手のファンタジー映画は、映像的な見栄えと盛り上がりのあるストーリーが必須ですからね、その片方についてはバッチリと満たしていたと言えるでしょう! もう片方? あっ……。

では、以下には悪い点を。今作の悪い点は、全体的に緊張感というか盛り上がりが少ないということです。

この映画、ストーリー的には王道を征く感じで無難に纏まっているのですが、どうにもイマイチ盛り上がりに欠けるというのは痛いところ。それもこれも、敵は舐めプの連続で自らチャンスを逃していく上に、ダブル主人公の片割れである双子のお兄ちゃんもかなりの無能で自らピンチを作り出してくれる、という予定調和なガバい展開が相当量ぶち込まれているせいなのです。

そんな無能と舐めプが交錯する中で「地球の危機だ!」とか言われてもイマイチピンとこないというか緊迫感が足りないので、どうにも少し話がダレてくるように感じてしまいます。特にお兄ちゃんの無能っぷりはなかなかキツく、自分一人で何でも出来る気になって調子に乗りまくった挙句、味方の宇宙人を殺された上双子の妹まで殺されかけるという醜態を晒すので、見ていて結構あれでした。何というか、敵と味方のレベルが低いというか、争いの程度が低いので見ていてもイマイチ燃えないんです。

総評ですが、CGのクオリティも高い上に全体的に悪くはなく、なかなか良く纏まっていると感じる一方で、どうしても盛り上がりや緊迫感の不足は気になってしまう映画でした。何と言うか、このあたりの脚本を組み直すだけでもかなり見ごたえのある作品になりそうな気配を感じるだけに残念です。

でもたまにはこういうジャンルの映画もいいと思ったので、ホラーやらモンスターやらに疲れた時息抜きにどうぞ。

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