「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

トレマーズ のレビューです(総合評価A)

(画像:Amazon商品ページより引用)

国籍 アメリカ
製作 1989
販売 ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

今回の映画はこちら、トレマーズでございます!

「え? 何でいまさらトレマーズ?」と思う皆様の気持ちはよく分かりますよ、うん。でもですね、誠にお恥ずかしい話ですが、見たことがなかったのだから仕方ない。「これを見ずしてB級映画好きを語るとは何事やねん!」と思われても仕方ないレベルで伝説的な人気を誇る作品ですから、新年を気に見てみよう! と思いましてうんぬんかんぬん。まあ、細かい話はいいとして。

レンタル版を字幕で視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。

【予告編】


【あらすじ】

“バダの砂漠地帯で異常な振動が観測され、地震学者や付近の住民たちが現地に赴くが、その振動の正体は、なんと地底に生息する謎のモンスターの仕業であった。やがてモンスターは次々と人々を襲い始め、人々は街へ避難していくが…。 いわゆるモンスター・パニック映画なのだが、テンポのいい展開や、ケヴィン・ベーコンやフレッド・ウォードなど登場人物たちの粋な描き方、また全編に漂うブラック・ユーモアなどで、低予算ながらも一気に魅せるエンタテインメントの快作として、今なおマニアックな評価の高い伝説的作品である。監督のロン・アンダーウッドの出世作ともなった。まるでJAWSのように地面をつき進むモンスター。その描写のダイナミズムなど、どこから斬ってもおもしろい娯楽作。(的田也寸志)(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー…………A
モンスターの質……A
キャラクター………A
設定…………………B

総合…………………A
おすすめ度…………A

【良い点】
・モンスターが魅力的
・魅力的なキャラクター
・分かりやすく盛り上がりもしっかりあるストーリー

【悪い点】
・(ほぼ)ないです

もはや一部の間では伝説級と言っても過言ではないほどの人気を誇る作品です。完璧なストーリー構成に嫌味のないキャラクター、そしてモンスターの魅せ方が素晴らしいことなど、B級モンスター映画としては文句のつけようのない一品。20年以上前の作品なので映像的に気になる部分があるという方もいらっしゃるかもしれませんが、モンスター映画を見たいならまずはこれ! とおススメするにふさわしい作品です。

【以下、ネタバレ注意!】

やっぱ名作名作言われてるだけあってばっちり面白いんすねぇ(満足)

さて今作ですが、もはや説明不要な人には説明不要なあの超有名作、トレマーズのレビューです。もう20年以上も前の作品ですが、いまだにファンも多いB級モンスター映画界のレジェンド。まあ、何でいまさらこれのレビューなんだと言われると、今まで見たことなかったからですと答えるしかないですね、はい。

正直、あまりに有名作過ぎてレビューなんてネット上にいくらでも転がってますし、しかも私は監督さんや俳優さんに関しては全く無関心で、「内容さえよければ何でもいい派」の人間なので、以下のレビューは圧倒的今更感&内容以外の点については一切触れていないというガバレビューとなっております。

まあ、今一度名作を振り返る……という気持ちで見ていただければ幸いに存じます。「実は見たことないんだよね」というマイナー映画ハンターの方は、このレビューで興味を持ってくださると幸い幸い。たまには面白い映画も見ましょう、頭が変になってしまいますぞ!(懸念)

また、以下には(主にモンスターに関する)ネタバレが多分に含まれているため、「余計な情報なしに新鮮な気持ちで見たい!」という未視聴の方は充分ご注意ください。先に本編見た方が絶対面白いですよ! まあ、これだけ有名な作品ですから、未視聴だけど登場モンスターについては知っている、という方も多いでしょうが……。

というわけで、早速良い点悪い点を見てゆきましょう……と言いつつも、正直悪いと言える点が「古いので映像が少し粗い」という以外何も思いつきませんでした……強いて言うなら、途中若干失速したかな? という程度のもので、それもすぐに回復してしまうため本当に何も思いつきません。まあ、言ってもモンスター映画ですから合う合わないはあると思いますが。


「何が有名作やねん! 面白くないと思ったら、叩かれてもいいから素直に書いたるで!」
と見る前は思ってたんですが、やはり有名になるのには、有名になるなりの理由がしっかりあるということを思い知らされました。というわけで、以下はかなり絶賛の嵐です。

前置きが長くなりました。今作の良い点は、キャラクターの好感度が高いこと、ストーリーが分かりやすく、盛り上がりもしっかりあること、そして何より、モンスターの魅せ方が非常にうまいことです。

まずはキャラクターについて。今作に登場するキャラクターたちですが、非常に好感度が高いです。グラボイズに対して、常に全力で立ち向かってゆく主人公2人をはじめとして、積極的に行動してくれるヒロインや、銃を持って果敢にグラボイズを打ち倒すオッサンなどカッコいいキャラがたくさん。

また、その他の人々も主人公たちにかなり協力的で、モンスター映画にありがちな、無駄に嫌味な人間が全くいません。見ていてイラつかないことに咥え、グラボイズを打ち倒したシーンの盛り上がりがしっかりあったのも、この魅力あるキャラクターたちの活躍あってこそだと思います。

続いてストーリーについて。今作はやはりストーリーについても一級品です。地面から襲来する謎の生物による被害が突如発生。地中を這い回るグラボイズ達により交通、通信手段が遮断され、脱出を賭けた主人公たちの闘いが始まる……という流れは非常に単純ながらも王道的で分かりやすく、ほぼほぼ失速感もないまま最後まで駆け抜けてくれました。

しかし、それだけではせいぜいB評価が良いところ。今作のストーリー評価を高めている最大の要因は、何と言っても次のモンスターに関する部分なのです。

今作に登場するモンスターは、グラボイズという地中を這い回るワーム型のモンスター。ですがこれ、最初からその正体が分かっているわけではありません。このモンスター、最初に起きる騒ぎの間はその全貌を晒さず、あくまで小型のワームがたくさんいるかのように演出されます。しかししばらくすると、モンスターがついにその全貌を公開。

実は小型のワームは全て、1体の大型モンスターの口から伸びる触手であり、あくまで本体は巨大な1体のワームだった、という演出がなされるのです。まあ、パッケージ絵を見ればそんなの分かるじゃんと言われそうですが、これはモンスターの出来を決めるうえで実に重要なこと。最初は地面が盛り上がるなどの間接的な表現に始まり、小型ワームの襲来で正体を若干明かしたかと思えば、その後は大型の個体が地上で派手に暴れる、という実に様々な顔を見せてくれるため、モンスターに対して飽きが起きません

また、モンスターの頭が非常に良いというのも素晴らしく、主人公たちはモンスターに対して毎回違った対処法を強いられます。このおかげで迎撃や攻めが単調にならず、ゴリ押し気味だった対策から頭を使った倒し方へと切り替えてゆかねばならないというように、対処法にバリエーションを持たせたおかげで、モンスターとの戦闘も非常に楽しめました。特に私の場合、トレマーズに対する予備知識がガチでゼロの状態だったので余計に楽しめましたです。

総評ですが、やはり有名になる映画にはそれなりの理由があるということですね。ストーリーのテンポ、キャラクターへの好感度、そしてなにより実に様々な顔を見せてくれるモンスターとどれもが一級品で、久しぶりに心の底から楽しめる映画でした。ザ・グリードと言い、やはりモンスターの魅せ方を分かっているモンスター映画は素晴らしいですね。

2以降も順次見ていこうと思っていますが、レビューという形でここに残すのは1作目だけにするかもしれません。何はともあれ、また次回からは〝普通の〟B級映画レビューに戻ります。久しぶりに本当にいい映画でした(大満足)

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