「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

ジュラシック・ハンターズ のレビューです(総合評価C+)

(画像:Amazon商品ページより引用)

国籍 アメリカ
製作 2015
販売 トランスフォーマー

予告を見て「おっ、面白そうやんけ! 次はこれ見よ!」という至って真面目な気持ちで興味を持ち、借りてきて見ました。この至って真面目なという部分、重要です。理由は後述。

レンタル版を字幕で視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。

【予告編】

【あらすじ】

アメリカ、モンタナ州。金属採取のために地下を掘り進めていた作業員たちの前に、突然、粉塵とともに何頭もの巨大な恐竜が現れた!固い地層に守られた3,400メートルの地底で、絶滅したと思われていた古代の支配者たちはひっそりと生き続けていたのだ。その頃、久しぶりに街へ戻ったウォーカーは、恐竜たちの襲来で壊滅し、人々の死体で埋め尽くされた街並みに愕然とする。しかし、飢えた猛獣たちは、そんな彼にも容赦なく襲い掛かってくるのだった!倒れていた保安官の銃を手に取り、向かってくる恐竜たちを次々と仕留めるウォーカー。彼は、行方不明の恋人スカイを探すため、ひとりで戦うことを決意する…。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー………C
恐竜の質…………B
キャラクター……C
設定………………C

総合………………C+
おすすめ度………C

【良い点】
・恐竜との戦闘シーンなどはなかなか見ごたえがある


【悪い点】

・前半は話の進みが悪くだるい
・多少盛り上がりに欠ける

前半の話の進まなさは少々ダルめですが、それを除けば結構良く出来ていたと思います。恐竜が街で大暴れする様を見るだけなら結構楽しめるかと。それと今作、吹替えが付いていますがかなり遊んでいるタイプの映画なので、私のように「あっ、そういうのいらないんで(冷静)」という方は少しご注意ください。

【以下、ネタバレ注意!】

この映画ですが、予告編を見て面白そうだったので借りて見た映画です。最初は結構期待して見ていたのですが、いざ吹き替えで見始めてみるとそれはもうびっくりするほど吹き替えで遊びはじめましてね……はい、原語では言ってもいないセリフを吹き替えで勝手に喋り出すB級映画によくあるあれです。

個人的には「真面目に期待して見始めた映画でこういうことをやられると一気に興醒めする」派の人間なので、速攻で字幕に切り替えて見ましたとさ。私のようにこういうノリが苦手だという方は多少ご注意ください。まあ、字幕で見ればいいんですけど。

では早速、今作の内容を見てゆきましょう。まずは良い点から行きます。今作の良い点は、恐竜の質がまあまあ高いということです。

私がこの映画の予告を見て何が楽しみだったかというと、恐竜が少なくとも2種類(ラプトル、T.rex)出るということと、街中で恐竜が伸び伸びと暴れてくれそうだということでした。そしてその意味では、この映画は私が持った期待にしっかりと答えてくれたと言えるでしょう。

恐竜は2種類どころか3種類(ラストシーンの一瞬登場も咥えると4種類)は出てきてくれますし、今作のメイン舞台は街中なので、期待どおりの戦闘を繰り広げてくれます。まあ、「街中にしては人が少なくない?」という多少の残念さはご愛嬌。

また、恐竜のCG自体の質はそう高くはないのですが、数種類の恐竜を登場させてくれることと、割とぬるぬる動いてくれること、そして頻繁な襲撃があって恐竜をしっかり見られることや、戦闘シーンでの盛り上がり等々を考慮し、多少おまけ気味ですが恐竜の質評価にはBを付けておきました。

良い点は以上でした。では、以下には悪い点を。今作の悪い点は、前半は多少話の進みが悪いということと、少し盛り上がりに欠けるということ、これでしょうか。

今作の前半の導入部分は、キャラ紹介と共に全編にわたるラブロマンスを繰り広げるための土台作りに費やされます。キャラ紹介はともかくとして、このラブロマンスがまた正直あってもなくてもいいような取って付けたような出来でして、これに費やしている時間があるのならもっと恐竜の設定を固めて欲しかったなぁ……と思ったり。まあ、恐竜一辺倒というのもそれはそれで味気ないので何かもう一要素、というのは分かるんですが、そのもう一要素は間違いなくこのラブロマンスではなかったのではないか、と個人的には思ってしまいます。

また今作、恐竜の設定が結構あれでして、「鉱山掘ってたら地下深くで眠ってた恐竜が棲んでる領域まで掘り当ててしまった!」という部分はまあ良いとしても、「地下で生活してた恐竜たちは地下の環境に順応しており、酸素の代わりにメタン?が体内を循環しているという謎設定付き。そしてこれがまた、動画映えしない原因でもあります。

酸素の代わりにガスが流れているということで、もう身体そのものが動くガスボンベに近い状態らしいんですよ、今作の恐竜。つまり何が起こるのかというとですね、銃で撃ったら恐竜が爆発します。ラプトルは当然のこと、今作大ボスのT.rexでさえもしっかり狙えばハンドガンの一撃で爆発昇天するという脆さ。

そうでなくても今作の恐竜はマシンガン数発ヒットで昇天してしまうので銃に対してクッソ弱く、恐竜たちが街中を闊歩するという絶望的な状況でありながらあんまり緊張感がないと言いますか、盛り上がりに欠けると言いますか……。これはすこし残念でした。

総評ですが、恐竜が街中をしっかりと闊歩し、暴れ回ってくれる様を見ている分には楽しい映画です。反面、ガバ吹替え、あってもなくてもいいようなラブロマンス、恐竜の脆さなど気になる点もちらほら。とは言え、パケ詐欺が横行しており地雷率の高いB級恐竜映画というくくりだけで見ればそこそこの良作だと思うので、気になられた方は是非どうぞ。

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