「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

トリプルヘッド・ジョーズ のレビューです(総合評価C+)

(画像:Amazon商品ページより引用)

国籍 アメリカ
製作 2015
販売 アルバトロス

もうタイトルとパッケージを見たままな内容の映画です。ちなみに、前作よりははるかに面白かったです。

レンタル版を吹替えで視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。


【予告編】

【あらすじ】

3つの頭を抱えた巨大サメが迫り来るモンスターパニック。海洋生物学を専攻するマギーは、水深800mに位置する研究所に入所する。ところが到着早々、3つの頭を持つ巨大サメが施設に体当たりをし始める。即座に緊急避難命令が出されるが…。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー………C
サメの質…………B
キャラクター……C
設定………………D

総合………………C+
おすすめ度………C

【良い点】
・サメの質が高く、襲撃も多いので楽しんで見られる

【悪い点】
・終盤の投げやり感
・中盤のダレ具合が気になる

前作と比べると、全体的にかなりのアッパー調整を施されていました。サメ自体がパワーアップしていることはもちろんの事、ストーリー的にも序盤から大暴れしてくれるため飽きにくく、キャラクターもそこそこ好感が持て、設定も前作よりはかなりまとも……と来ていますが、唯一終盤の展開だけはかなり残念。もうちょっとまともな終わり方は出来んかったのか……。

【以下、ネタバレ注意!】

頭がどんどん増えていくので次回作あたりそろそろヤマタノオロチ・ジョーズをですね

さて今作ですが、頭が3つある突然変異種のサメが海底研究所を襲いに来た後、あっちに行ったりこっちに行ったりして人間を襲いまくるお話です。サメのクオリティ含め、前作からほぼ全てがレベルアップしていたので、前作を視聴して「まあまあ楽しめた」という方なら大いに楽しめる可能性アリ、です。また、前作はクソだと思った自分も今作は結構楽しめたので、取りあえず見ておけばよいのではないでしょうか(投げやり)

また今作には、あのダニー・トレホ兄貴も出演しているというのも嬉しいところ。男らしくてカッコEおっさんの役でした! あ、もちろん死にます(無慈悲)

では早速、詳細な内容を見てゆきましょう。まずは良い点から。

今作の良い点は、サメの質の高さと襲撃の多さから、楽しんで見られるということです。

前作でも割と高かったサメの質ですが、今作ではこれがさらにパワーアップ。まず単純にCGの質が上がっており、サメの襲撃シーンにはなかなか見どころがあります。3つの頭を使って3人同時食いというお約束シーンや、客船への襲撃シーン、海底建造物への体当たり等々迫力のあるシーンも多く、なかなか見ごたえがありました。

咥えて素晴らしいのが、襲撃の多さ。例えサメの質が高くても、そもそもサメが出てこなければ楽しめませんよね。しかし今作において、そのような心配は御無用。開幕ほとんど間髪を入れず登場したかと思えば、その後は客船や島へとステージを移しながらもどんどん襲撃をかけてきてくれるため、しっかりと質の高いサメの活躍を楽しむことが出来ます。前半クソテンポだった前作と比べると、ここは本当に良かったと思いました。

では、以下には悪い点を。今作の悪い点は、終盤の展開が適当すぎるということと、中盤にダレてくるということ、この2点です。

今作、確かにサメの襲撃は多く楽しんで見られるのですが、それでも中盤以降は少し失速気味。サメに限って言えば、前作から変わったことなんてCGの質が上がったことと頭が一つ増えたことだけですからね、やはり見慣れてくる中盤からは少しダレて来るんです。

所詮はサメですから襲撃方法も少し単調気味で、前作とあまり変わり映えしないというのも痛いところ。客船を沈没させるシーンや、トレホ兄貴VSサメなど目を見張るシーンもありますが、それ以外は少し引き伸ばし気味な展開も手伝って少し失速気味だったように感じました。とは言えこれは「ちょっと気になるなぁ」という程度だったので、さほど問題ではありません。真の問題は次に挙げる、ラストの展開です。

さて、しっかりと見せ場を作ったトレホ兄貴も無事(?)死亡して、いよいよサメとの最終対決、というラストですが、ここからの展開はお世辞にも褒められたものではありません。頭を切り落とされると何故か頭が増えるという謎設定を追加されたサメに対し、「そや、餌一杯やって頭同士共食いさせたろ^ ^」というガバガバ作戦が大成功してそのままエンドという雑さ。

今まで散々派手に暴れて来た敵に対し、「餌を大量にブチ撒くだけ」で終わるという肩透かし感もそうですし、「共食いするんじゃね!?」と言われたとたんに空気を読んだかのように共食いを始める予定調和感もかなり興醒め。当然こんなので盛り上がるはずもなく、それまで積み重ねてきた盛り上がりそうな空気を全てぶち壊しにして「は?」という感想しか持てないまま本編終了と相成りました。この部分だけは完全に前作以下。

総評ですが、全体的に前作よりもパワーアップしており、質の高いサメがちょこちょこ襲撃してくれるため飽きずに見ていられます。反面、中盤以降は見慣れてくることもあり少しダレ気味で、何よりも終盤の展開の適当さには開いた口が塞がりませんでした。

前作を楽しんで見られたという方ならば充分楽しめるだけのクオリティは持っているので、果敢に挑戦してみてはいかがでしょうか。また、話が前作と全然関係ないため、前作を見ていなくても問題なく見れます。興味を持たれた方は是非どうぞ。

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