「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

エンド・オブ・ザ・デッド のレビューです(総合評価D)

(画像:Amazon商品ページより引用)

国籍 アメリカ
製作 2008
販売 J.V.D

開幕は全てがゴミだったのでE評価間違いなしと思っていたのですが、後半に行くにつれてなかなか面白くなってきたので総合評価Dで落ち着きました。まあ、細かい評価については後ほど……。

レンタル版を吹き替えで視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじからどうぞ。

【あらすじ】

ゾンビと人間の戦いを描いたサバイバルホラー。突如、全世界にゾンビが増殖し、地上は瞬く間にゾンビの巣窟と化してしまう。残された人間たちはゾンビから身を隠し、必死に生き抜こうとするが…。特典にスタッフ&キャスト紹介ほかを収録する。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー…………D
ゾンビの質…………C
キャラクター………D
設定…………………C

総合…………………D
おすすめ度…………E

【良い点】
・ゾンビのクオリティだけはそこそこ高い

【悪い点】
・棒演技棒読みによる緊迫感のなさ

他にも残念な部分は多々あるのですが、とにもかくにも棒演技が辛すぎる映画でした。演技指導さえしっかりすれば同じシナリオでもC-くらいは行ったんじゃないかと思うだけに非常に残念です。でもなんか映像のアス比がおかしかったのと全体的にクソ画質だったので、どのみち見るのは辛いでしょう。

【以下、ネタバレ注意!】

なんだお前ホームビデオみたいな動画サイズしてんな(直球)

なんで2回りくらい小さい画面で見させられる必要があるんですか(正論)

さて今作ですが、上のあらすじを見る限りだとアウトブレイクが発生し、ゾンビだらけになった世界で生活する人々に焦点があてられている作品……のように感じますが、実際にはアウトブレイクの発生直後の様子を描いた至ってオーソドックスなゾンビ映画となっております。

ということでこれと言って話すこともないので、早速詳細な内容でも見てゆきましょう。まずは良い点から。

今作の良い点は、ゾンビのクオリティだけはそこそこ高いということです。

後にお話ししますが、今作、吹き替えは棒読みなら演技も大根、アクションはもたもたしているしなにより画質がクソと、内容がどうこう以前の問題が山ほどあるのですが、そんなクソまみれの中にあってもゾンビのクオリティだけはなかなかしっかりとしていました。

まあ、他が酷すぎてそう錯覚しただけの可能性も無きにしも非ずですが、それを差し引いてもゾンビは結構良く作られていたと思います。基本的にCGはショボいのですが、だからこそなのか、メイクが結構ちゃんとしていた。また、今作にはしっかりと子供のゾンビも登場し、子供も普通に噛まれて死ぬ、というのもなかなか好感触。総じて、ゾンビに対してだけはなかなか真面目な姿勢が見られたと思います。ゾンビに対してだけは。

では、以下には悪い点を。 今作の悪い点は、何と言ってもとにかくクソ演技みたいな演技から来る緊張感のなさ、これです。

先に今作、内容がどうこう以前の部分に問題が多いと言いました。確かに今作、吹替えはあまりに棒読みが過ぎ、画質は悪いし画面のサイズもおかしいといろいろと問題がありますが、吹替えが酷いのは最悪字幕で見ればなんとかなりますし、画面のサイズもまあ我慢できないことはありません。画質の悪さはやはり気にはなりますが、まあこれもギリギリ目を瞑れるレベルだと思います。

そうなってくるとですね、やはり一番の問題は登場人物たちの酷すぎる棒演技にあるのではないかと思うのです。これこそが今作から緊張感を剥奪し、全体の締りを悪くしている一番の原因なのではないか……と。

今作に登場されるキャラクターの皆さまは、全体的に棒演技です。もう酷い場面にもなると、まるでターン制で進んでるんじゃないかと思うほどみんな自分が喋る番が来るまで棒立ちで、ゾンビに襲われていてもわざとらしいやられ方が目立ちます。こんな状況で話を進められても緊張感など皆無ですし、ゾンビの襲撃があっても緊迫感などまるでありません

その上、全体的に動きもタラタラしていることが多く、これらの要素が合わさって今作はただただ順当にシナリオを消化している感が全体に漂っているんです。どんな展開が来ても「ああそういうシナリオなのね」という気分になってしまい、まるでお粗末な寸劇でも見ているかのような感覚に陥ってしまいました。

この緊張感のなさと合わせて、今作にはシナリオ上無理な展開(ドア腕切断、傘頭部破壊、)が目立ち、「これいる?」という要素(騎士とか鎧とかナイトとか)もちらほらと見受けられるため、もう本当に「話にのめり込む」ということを一切させてくれないんです。これははっきり言って致命傷以外の何物でもありません、

総評ですが、内容以前の問題点が多すぎてそもそも見る気になれない映画だと思いました。いきなりのクソ画質と極小画面サイズの洗礼を受けて見る気を削がれ、前半のテンポの悪さに見る気を削がれ……とあまりにも酷い。反面、ストーリーの流れ自体は悪くなく、ゾンビのクオリティもそこそこのものが保障されているため、最初さえ乗り切れば後半はさほど辛くないと思います。

とはいえ、やはりストーリー的に目新しさも見どころもあまりなく、こんな映画を我慢して見続ける意味などないと思うので、そもそも手を出さないのが無難ではないかと思いました。

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