「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

ザ・マミー ファラオの秘密 のレビューです(総合評価D+)

(画像:Amazon商品ページより引用)

国籍 アメリカ
製作 2014
販売 アメイジングD.C.

内容的にはアドベンチャーなんでしょうが、当ブログのカテゴリ分けの都合上モンスターカテにさせてください。あんまりカテゴリ増やしたくないんですけど、アドベンチャーカテも作りますかね……?

レンタル版を視聴しました。吹き替えはないです。また今作、ハンドカメラを用いた一人称視点映画(POV)だったので、POVが苦手な方はご注意ください。

まずは予告編&Amazon先生のあらすじからどうぞ。

【予告編】

【あらすじ】

” エジプトで新たに発見された王家の墓の調査団に加わることになった考古学者ジャック・ウェルズ。その墓にはファラオの秘宝〈ダイヤ〉が埋められていると噂されていた。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー…………D
モンスターの質……C
キャラクター………C
設定…………………C

総合…………………D+
おすすめ度…………D

【良い点】
・ないです

【悪い点】
・見所さん不足

ストーリー構成以外は騒ぐほど悪いところはなかったので、総合評価をどうするか非常に迷いましたが、良い点が何一つ思い浮かばなかったためD+にしておきました。キャラ、モンスター共に言うほど悪くはないんですが、とにかく見どころがないため退屈な映画でした。

【以下、ネタバレ注意!】

まさかPOVだったとは思いませんでした。やっぱり下調べは大事ですね。

さて今作ですが「王家の墓探索に行ったらなんか崩れるしモンスター出るしでやべぇ」というお話になっております。正直あんまり内容がないような映画なので、紹介はこのへんで。

では早速、詳細な内容を見てゆきましょう……と言いつつ、今作良い点がなーんにも思い浮かばなかったので、すぐ悪い点に行きます。

今作の悪い点は、もうとにかく見所に欠けるということ、この一点がとにかく問題児。

この映画の構成は、主に3つに分けられます。まず、王家の墓の入り口を探して外を歩き回る前半30分と、王家の墓に入ってから中を探索する中盤の30分、そしてマミーと遭遇してからの後半の30分です。では、前半から順番に見ていくことにしましょう。

まず前半ですが、この間は主に背景設定の説明やキャラ紹介に使われます。POVということもあって結構タラタラしてますが、まあ言うほどには気になりませんでした。キャラクターがまあまあ良いだけあって、見てはいられます。問題なのは、次の中盤。

さて、王家の墓に入った一行ですが、ここで実に都合良く崩落に巻き込まれてしまいます。王家の墓と言っても内装は洞窟のようなものなので、落ちてきた岩に入り口を塞がれ、内部の探索を余儀なくされる……とまあベタな流れなのですが、ここからマミー登場までの間実にイベントが何も起きず非常に退屈

崩落した洞窟内の探索とは言っても、アクションシーンもなければ舞台もどう見てもただの洞窟で映像的にも映えず、おまけにこの手の映画定番の謎解きすらなしというマジで何にも見る部分がないシーンが丸々30分も続くのですからたまったものではありません。おまけに、墓に眠る財宝の在り処や脱出路の場所まで、そこらへんにワザとらしく置かれた石版が丁寧に教えてくれるだけというのも非常に興ざめ。せめて謎解き要素くらい入れて、どうぞ。

そしてこれを乗り切った後の後半、いよいよマミー復活というシーン。ここまで散々登場を引っ張られてきたマミーくんですが、クオリティ自体はそこそこ。超人的なパワーを持って主人公たちを追いかけまわしてくれますが、舞台も相まってやはり地味な印象は拭いきれず、襲撃もワンパターンで動きもトロいとあまりいいところがありません。そもそも、中盤で削がれた興味をこの程度で取り戻せるはずがなく。

結果、最終的には主人公がマミーの心臓(=宝石)を素手で抉り出し、代わりにダイナマイトをプレゼントという特に見どころもない終わり方をして終了。崩落した洞窟内で、至近距離の相手にダイナマイト使うとか頭おかしいんじゃねーかと言いたくなる気持ちをぐっと抑え、物語はエンディングへ。オチも特段大したことはなく、終始見どころに欠けたまま終了と相成りました。

以上から問題なのは、やはり中盤以降の見どころのなさだと思います。マミー登場前に謎解き要素を入れてみるだとか、マミーの弱点になる宝剣とかを配置してみるだとか、後半の展開を意識した展開が欲しかったところです。蘇ったマミーを、何の対策もなしにその場しのぎのダイナマイトで何とかして終わりというのも、アドベンチャーとして「そんなんでいいの?」と言いたくなってしまいます。

総評ですが、もうとにかく見所がない。中盤の探索と後半のマミー登場がなんら繋がっておらず、全部その場しのぎの対応に終始していることが大問題。謎解き要素不足、アクション要素不足、果てはマミーすらそこらに落ちてたダイナマイトで突破してしまう始末ですから、アドベンチャー映画としてはあまりにも雑と言わざるを得ません。褒められる点もこれと言って見つからなかったので、こんな評価に落ち着いてしまいました。

少し短い気もしますが、いやもう本当に書くことが何にもない映画なので、これで終わりにしたいと思います。

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