国籍 アメリカ
製作 2001
販売 アメイジングD.C.
シナリオが中途半端すぎて内容がないような映画のレビュー、はじめます。
早速スタートです。
いきなりですが、タイトルに(2014)とあるのは、別にこの映画の正式名称というわけではなく、2001年に製作された同名の別映画があって非常にややこしいからです。いつも非常にお世話になっているYahoo!映画先輩がこの表記にしてたので、とりあえず合わせてみました。
さて今作ですが、レンタル版を吹き替えで視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。
【予告編】
【あらすじ】
“L.A.壊滅―地球は“奴ら””のあの時代へ戻ってしまうのか。 ロサンゼルスの刑務所・第103房にて異常事態が発生。秘密裡で行われていた実験でこの施設に隠されていた恐竜が突如暴走をはじめ、施設内の人間が無惨にも喰いちぎられ犠牲となった。 更なる危険を察したM1司令部は、何体もの恐竜をエルクウッド拘置施設へ輸送させたが、暴走は収まることなく、トラックを突き破り人間を次々と襲った末に、街へと解き放たれてしまう。 凶暴化した肉食恐竜を相手に、米軍部隊の応戦も虚しく、ロサンゼルスの街は地獄と化してしまうのだが・・・。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)“
ストーリー………D
恐竜の質…………C
キャラクタ-……C
設定………………C
総合………………C-
おすすめ度………C
【良い点】
・恐竜に関してはなかなか頑張っている
【悪い点】
・ストーリーが中途半端すぎる
・見所さんが不在
良い点の恐竜については、多少奮発して付けたつもりです。もうとにかくシナリオが残念で、全くシティへと乗り出してくれないため話が全然広がらず、その上本編は見どころがほとんどないというなかなかキツイ仕上がりでした。まあ、全体的に見られない出来ではないのですが、楽しめるかと言われるとそうでもないので、これもうわかんねぇな?(思考停止)
【以下、ネタバレ注意!】
さて今作ですが、まずは一つ注意点が。今作、タイトルにシティと付いていますが、それに反して話の大半は刑務所内でラプトル3匹と追いかけっこをする、という内容なので、派手さもなければラプトルとの戦闘もワンパターンでなかなか飽きやすいです。それを踏まえて、以下のレビューをどうぞ。
今作の良い点は、恐竜の出来についてなかなか頑張りが感じられるということです。ただしこれ、CGのクオリティが高いという意味ではありません。
先に述べた通り、今作は本編舞台の大半が刑務所内でのラプトル戦なので、戦闘のワンパターンさや大型恐竜の不在から来る派手さ不足にはなかなか定評があります。あるのですが、今作のラスト付近でシティ壊滅への道が開かれ、大型やプテラノドンが街に解放されてからのシーンには、やっと多少の盛り上がりが見えるのです。
それまでずっとラプトルしかいなかったのに、突如としてT-REXが登場して街を闊歩し、プテラノドンが空を自由に飛び回ってヘリを撃墜し、街では所々で煙が上がり……と、ラスト付近での盛り上がりはそこそこありました。ここで評価できる部分があるならば、それはラプトルだけに留まることなく、大型や飛行型もちゃんと出そうという恐竜への意欲を感じ取ることが出来たことだと思います。恐竜のCGの質は決して悪くはなく、B級としては充分見られるレベルだったというのもあり、多少甘い気もしますがここは素直に評価してあげたくなりました。
しかしだからこそ、その意欲が感じ取れるからこそ言いたい。なぜ本編の出来がこんなことになってしまったのか。
というわけで、以下は悪い点です。今作の悪い点は、ストーリーの中途半端さと見どころのなさ、とにかくこれに尽きるのではないでしょうか。
先に述べたとおり、今作の舞台の大半は刑務所内であり、そこでラプトルくんと追っかけっこするというのが大まかなあらすじなのですが、今作はこれとは別に街で起きている恐竜脱走事件の様子もちょいちょい挟んできます。しかし、これがかえって本編全体を実に中途半端な出来に仕上げているといいますか……。
と、こんな問題を抱えている今作ですから、終盤の終盤になるまで見所さんが不在なのも仕方ないです。まあ、人間大のラプトルが主役なので、多少地味になるのは問題ないのですが、それならそれでどこから襲ってくるか分からないという緊迫感をもっと出すなり、人間がちゃんと知恵を絞って相手を出し抜く展開を入れてみるなり、逆にラプトル側をもっと賢く獰猛な敵に描いて恐怖感を演出するなり、色々とやり方はあったと思うんですよ。そのレベルにまで至っていないというのは、B級と言えどもやはり辛かったです……。