(画像：Amazon商品ページより引用)
国籍 アメリカ
製作 2009
販売 プライムウェーブ
有志からの情報によれば、販売会社はアルバトロス（厳密にはプライムウェーブ）だそうです。情報提供ありがとナス！
レンタル版を視聴しました。吹き替えはないです。まずはAmazon先生のあらすじをどうぞ。
【あらすじ】
スーパーカーを駆る完全武装の悪魔ハンターvs地獄から蘇った死者の軍団のスピード・バトルを描いたアクション・ホラー。ショーン・ブラックは復讐を決意した。最強の兵士だった兄を殺した犯人を見つけ、息の根を止める。愛車“スーパースネーク”を駆り、地獄への旅に出たブラック。敵は太古の昔から人類を狙い続けるヴァンパイア軍団。そしてそれを率いる“死の帝王”カインの正体こそ、魔界から蘇った兄その人だった…。(あらすじ：Amazon商品ページより引用)
ストーリー………C
キャラクター……C
設定………………C
総合………………C
おすすめ度………C
【良い点】
・ストーリーはなかなか堅実
【悪い点】
・死に設定が目立つ
・盛り上がりに欠ける
まーたCばっかり並ぶ評価になってしまいましたが、いやもうほんとこんな評価になってしまうんです。ストーリー自体はありがちながらも王道的でなかなか悪くないですが、とにかく盛り上がりに欠けるのが気になり、キャラクターはパッと出ヒロインや従順主人公をはじめ影が薄く、設定は作ったはいいものの上手く活かせていない部分が目に付き……と、とにかく全部が全部中途半端な印象を受けてしまう映画でした。
【以下、ネタバレ注意！】
では早速内容を見てゆきましょう。まずは良い点からです。
今作の良い点は、とりあえずストーリーは堅実であるということです。この微妙だらけと言える今作の中で唯一そこそこ褒められる部分なので、大事にしましょう。
まずあらすじを補完しておくと、今作のストーリーは「ヴァンパイア軍団と、スレイヤーの素質を持つ主人公との戦い」を描いているのですが、これがありがちながらも堅実でなかなかGood. 自分の素性を知るため、またヴァンパイアたちの情報を掴むために主人公が積極的に動いてくれるおかげで、前半は多少冗長ですが基本的に話のテンポ自体は悪くないです。
ヴァンパイアのボスを主人公の兄ちゃんに設定した割には主人公と兄ちゃんの絡みは殆どなく、スレイヤーとして覚醒したはずの主人公はこれと言った特殊能力を持っているわけでもなく、挙句の果てに「ヴァンパイアの弱点は銀」とドヤ顔で発言した割には銀がちっとも登場しないなど酷い有様。結局スレイヤーってなんだったんですかね？（疑問）
そして盛り上がりのなさについて。言うまでもなく、これが今作における一番の残念ポイントです。今作、銃撃戦は結構良く出来ているし、なかなか派手なカーチェイスもあればアクションシーンもそこそこ良好と、見どころ自体はまあまああるのですが、これが話の盛り上がりになかなかつながっていかないのです。
その最大の問題としては、ヒロインのポッと出感が非常に強いことと、ヴァンパイアたちの能力がガバガバなことの二点が考えられるでしょう。特にヴァンパイアたちは、犬歯が多少出っ張っていて血を吸う以外は完全にタダノ人間という有様。肝心のヴァンパイアの王カインさんも強い人どまりで特殊能力なしと、
「100年に一度の復活」「スレイヤーじゃないと殺せない」「人類の滅亡を狙っている」とご大層な設定を並べた割にはかなりの拍子抜け。
もちろん、主人公がパーティー会場に殴りこむシーンや、カインとの最終決戦などそこそこ盛り上がるシーンもいくつかあります。ありますが、前半が少し冗長なことや、設定を並べた割に上手く活かせていないこと、そして（神父を除いて）キャラクターの影が薄いことなどが祟り、どうも盛り上がりに欠ける感は拭えていませんでした。
総評ですが、中途半端でどっちつかずな部分が多すぎて何とも言えない映画だと思いました。各々褒められる部分、残念な部分はいくつもあるんですが、全部まとめて見ると面白くなくはないんですが面白くもないという言葉がぴったりで非常に反応に困ります。折角ヴァンパイアに関する設定をいくつも作ったのなら、それをもっとうまく活かしてほしいと思いました。
