「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

キラーシャーク 殺人鮫 のレビューです(総合評価C)

(画像:Amazon商品ページより引用)

国籍 アメリカ
製作 2005
販売 エイベックス・トラックス

毎度の如くAmazon先生からパッケージを頂いてきたのですが、ちょっと雑すぎませんかね……?(困惑)

さて今作、キラーシャークとなっていますが、原題はSHARK MANです。ロックマンエグゼかな?(すっとぼけ)

レンタル版を視聴しました。(もちろん吹き替えは)ないです。まずはAmazon先生のあらすじをどうぞ。

【あらすじ】

大手製薬会社の社長・フィダーは、南太平洋の孤島で研究を続けるキング博士の実験に興味を持ち、科学者らと共に島に乗り込む。しかし彼らの前に、末期癌治療のために鮫の細胞を移植され、凶暴化してしまったキング博士の息子・ポールが襲い掛かる。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー………C
サメの質…………C
キャラクター……C
設定………………C

総合………………C
おすすめ度………C

【良い点】
・全体的に悪くはないこと

【悪い点】
・無理に話を引き延ばそうとしている感が強い

可もなく不可もなくというか、正直言ってあんまり印象に残らない映画でした。頑張っている部分も見受けられるのですが、全体的にはどの部分も凡作の域を出ておらず、という感じです。イベントや戦闘はそこそこあるので、一応見てはいられますが面白いかと言われるとですね

【以下、ネタバレ注意!】

マジで書くことないからエグゼのシャークマンの話でもしませんか? なんか強かった気がする(曖昧記憶)

さて今作ですが、原題からも分かるとおり敵となるのはタダノサメではありません。サメ人間です。なぜこの邦題にしたし。

ではもう書くことが亡くなったので、早速詳細なレビューに入って行きましょう。まずは良い点から。

今作の良い点は、何を隠そう全体的に悪くはないことです! 「良い点っつってんのに悪くはないっておかしいだろ」と思われるかもしれませんが、いやもうこれしか書

今作ですが、正直言って良作という評価には程遠いです。かなり引き延ばし気味なストーリーに、何がしたいのか分からない博士、空気気味なサメ人間など、部分部分だけを見てゆけば標準ないしそれ以下の出来で纏まっているとさえ感じてしまいます。ですがその反面、ある意味全体としては非常にバランスのとれた感じに仕上がっており、目に付いて良い部分がないおかげで多少の残念さは目立ちにくくなっているのです。

目立って致命的と言えるほど、ないしD評価になるほどの悪い点がなく、かといって抜きんでている点もないという今作の、ある意味特徴的と言える部分であるかと思います。とは言え、冷静に中を見てゆくとやはりガバッている部分も多く、全体として悪くはないけど良くもないということは、これと言った見どころに欠けているということでもあるので、やはりこれを良作と呼ぶわけにはいきませんでした。むしろこのおかげで、今作の空気具合が加速しているとすら言えますね。

と、「これ本当に良い点なの?」という良い点が終わったので、以下は悪いと思った点を。今作の悪い点は、まあ他にもいろいろありますが、引き延ばしがちになっているストーリー、やはりこれではないかと思います。

まず、先ほど「今作には目立って悪い点はない」と言いました。確かにそうなんです。先述のとおり、今作は各所にガバイ部分が見られますが、それぞれを取り上げて悪いと言うほど酷い部分は見受けられません。なので以下に挙げる悪い点も「まあ強いて言えば」というレベルのものですが、唯一これだけは少し気になったので挙げさせてもらいます。ホモは嘘つき。

今作のストーリーですが、まあ内容的には正直スッカスカです。しかし、そのスカスカ具合ではさすがに時間が持たないと考えたからか、今作にはやたらと展開を引き延ばしたがる傾向があるのです。開幕全員を閉じ込めることに成功したかと思ったら凡ミスで逃し、戦闘ヘリまで使って主人公勢をボコっていた部隊は突然謎の撤退を始め、挙句の果てに悪役の博士は「なぜ最初にヒロインを捕獲した段階で彼女だけ隔離しておかなかったのか」というツッコミを入れたくなるほどのガバガバ指揮体勢を展開。ヘリに乗り込んで逃げるシーンでは、さっさと乗り込めばいいものを話を引き延ばすためだけに銃撃戦を展開している感まであって正直ちょっと冷めます。

しかし、そこはさすが今作。内容を凝縮して行けば30分と持たずに終わりそうなスカスカな内容と、話を引き延ばすためだけに挿入される意味のない展開も、そこそこのクオリティを持つサメ人間、なかなか質の良いアクションシーンなどが上手く誤魔化してくれていました。ただし、敵人間部隊が頑張り過ぎているおかげか、サメ人間がかなり空気気味であったということはもう一度言っておきます。

総評ですが、良くも悪くも平凡すぎて、はっきり言って印象に残らない映画でした。陸に居ても、常にサメ襲撃の脅威があるという非凡な部分もありますが、サメ人間はサメというより人間に近すぎることや、(後半は特に)敵人間部隊との戦闘がメインであることなどからモンスター映画としては非常に微妙で、正直1ヶ月もすれば内容をきれいさっぱり忘れていそうです。

総じて、全体的なまとまりだけは良いけれど、それ以上でもそれ以下でもない、という評価に落ち着いてしまいました。つまらなくはない、とまでは言いませんが、一応見てはいられるので、興味のある方は是非。

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