国籍 アメリカ
製作 2013
販売 エー・アール・シー株式会社
「ちょっと待って! YAHOO!映画 にすら載ってないやん! YAHOO!映画から情報仕入れてきてたから国籍と製作年が書けたの!」
と思いましたが、Amazon先生がしっかりと載せてくれていました。
レンタル版を字幕で視聴しました。吹替えはなかったと思います。まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。
【予告編】
【あらすじ】
金属のボディと牙を持つクロコダイルとの戦いを描いたアクション。米軍が極秘開発したナノマシンテクノロジーの実験用ロケットが動物園に墜落。ナノマシン粒子が寄生しロボクロコに変身した巨大ワニが人々を襲う。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)
ストーリー…………C
モンスターの質……C
キャラクター………C
設定…………………C
総合…………………C―
おすすめ度…………C
【良い点】
・イベントや襲撃が多いので(前半は)飽きずに見られる
【悪い点】
・展開に物足りなさがあり盛り上がりに欠ける
評価自体はC連発ですごく手抜きな感じになりましたが、「平凡すぎて評価できない」というよりも「評価点がことごとく潰されている」というタイプの映画でした。とりあえず前半はそこそこ楽しめるのですが、展開の単調さと盛り上がりのなさに引きずられて後半は少し厳しいものがありました。
【以下、ネタバレ注意!】
さて今作ですが、軍が衛星軌道上に打ち上げて実験しようとした新型ナノマシン兵器があろうことか動物園に落下、そこにいたワニに憑りつき、全身をサイボーグ化させてしまう! というお話です。お前の制御ガバガバじゃねーか
では早速、詳細な内容を見てゆきましょう。まずは良い点から。
今作の良い点は、基本的に前半は楽しんで見られる、ということです。
この映画、全編通して基本的にイベントが多く発生し、話のテンポ自体は悪くないです。特に前半は、ナノマシンがワニに憑りついてワニが脱走、軍が到着してワニ捕獲のために動きだし云々……という流れがなかなかスムーズに展開されるため、基本的に飽きずに見ていられる、これが今作における一番の良い点です。
「え、良い点これで終わりかよ」と思われるかもしれませんが、ところがどっこい、B級映画においてこの「飽きない」という部分はかなり重要です。無駄な会話やどうでもいいシーンを長々とブチ込んで自分からテンポを殺している作品も散見される中、今作の「テンポが悪くなくイベントも多めで飽きないよう工夫されている」という最低限の部分が出来ているという点はとりあえず評価してよいと思います。しかしまあ、これも後半に入ると少しずつ怪しくなってくるのですが……詳しくは以下で。
では次、悪い点行きましょう。今作の悪い点は、何を差し置いても盛り上がりに欠けるという一点、これですね。最近これが多い気がしますが、事実なものは仕方がない。
今作、確かに前半はトントン拍子で話が進み、ロボワニがプールに脱走して一般市民を虐殺する、辺りまでの流れはなかなか悪くありません。しかし問題なのはこれ以降、基本的に展開がワンパターン気味で、かつ色々と地味であるために途中で興味を失ってしまうことなのです。
例えばワンパターンさについて。今作はコンセプト上、「主人公や軍の人間たちが協力()し、動物園から逃げたワニの行方を追う」というのが話の軸となり、最後までこの姿勢がぶれることはありません。しかしそれが祟ってか、特に中盤以降のストーリー展開は「ワニ出現→追う→逃げられる→ワニ出現→……」のループとも言っても良いほど単調で、実質的に話が全然進まないのです。イベントの多さの割には退屈さを感じてしまう原因の一つがこれでしょう。
咥えて、折角ワニが市民の多くいるプールに進出したりしても虐殺シーンは全カットだったり、後半に行くにつれてワニの皮膚がどんどん剥がれてメタリックな装甲が露出しても、そっちの方がかえって安っぽくて残念だったりと、今作にはとにかく盛り上がる要素がないというのも展開の単調さと合わせて痛いところ。主にこの二つが、どうしても気になってしまいます。
総評ですが、確かに立ち上がりはなかなかだったけれども、それだけで終わってしまった作品です。中盤以降も前半のノリを引きずり過ぎ、とでも言いましょうか。後半に向けて盛り上がっていかなければならないところを、単調さのせいで上手く上げていくことが出来なかったような印象を受けます。やはり1種類しかモンスターが登場しないモンスター映画は、盛り上げの演出が難しいのですかね……。
余談ですが、キャラクター自体はそこそこ良く出来ていたような気がしています。ですが彼らも、単調な展開と取って付けたような設定の前には、イマイチ輝けていない感じがしました。それでは、今回はこの辺りで。