国籍 アメリカ
製作 2005
販売 ジェネオン エンタテインメント
※画像が小さいのはご容赦ください。
いきなり私事で恐縮ですが、四月ということでつい最近引っ越したため、今までとは違うレンタルショップを利用することになりました。以前に利用していた場所よりも若干広かったため、見たことのない作品もいくつか置いてありました。というわけで、これがその第一弾です。
そのため、これから先しばらくは古い年代の作品が続くかもしれません。まあ、新作映画のレビューなんてほとんど書かないので、たいした変化はないです。
さて、久々のゾンビものです。レンタル版を吹き替えで視聴しました。Amazon先生のあらすじからどうぞ
【あらすじ】
森を舞台に展開する本格ゾンビホラー。森林伐採の多国籍企業が、バイオ技術を用いて植林の増益を画策する。しかし実験は失敗し、その影響を受けて多数の従業員や環境団体の人々がゾンビと化す。生き残った人々とゾンビのサバイバルが始まる。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)
ストーリー………B
ゾンビの質………B
キャラクター……C
設定………………C
総合………………B-
おすすめ度………B
【良い点】
・かなり堅実なストーリー
・ゾンビの出来の良さ
【悪い点】
・明確な長所に欠ける
全体的に、かなり手堅くまとまっているという印象を受けました。特にストーリーですが、なかなかしっかりとツボを押さえて作られているように思います。反面、展開そのものは意外性も少なく、なんとなしに決め手に欠けている感があるのは寂しく思いました。
【以下、ネタバレ注意!】
利用するレンタルショップを変更したおかげで、久しぶりにゾンビ映画にあり付けました。まあ、ゲオからゲオに変わっただけですが。
さて、今作は十年ほど前の作品ですが、なかなか出来の良い映画だったと思います。では、早速内容を見てゆきましょう。まずは良い点から。
今作の良い点は、ストーリー展開がしっかりとしていることと、ゾンビの出来が良いということです。
まずストーリーについてですが、今作のストーリーはかなり良く出来ていると思います。なんというか、非常にツボを押さえて作られているように感じるんです。例えば、はっきりとした感染源が示されていたり、仲間のゾンビが現れて躊躇う描写が入ったり、セーフゾーンが自分勝手な奴のせいで崩壊したり……などなど、実にゾンビ映画の王道的あるある展開を連発してくれるのです。
これと併せて重要なのが、ゾンビ自体の質です。いくら展開が王道的であろうと、肝心のゾンビがお粗末では意味がありません。しかしこの映画は、このストーリーに相応しいほどにはゾンビの質が高いです。これらが相まって、全体的にかなりよく纏まっている、というような印象を受けました。
では、続いては悪い点を。今作の
悪い点は、今一つ決め手に欠ける、ということです。
この映画、展開は王道的で良く出来ており、ゾンビの質自体もそこそこ高く、キャラクターはまあまあ個性的な面子揃いで、かつ設定も悪くなく……と、これがまた穴のない出来栄えとなっているのですが、どうもこれと言った明確な強みに欠けるような、そんな気がするんです。
確かにストーリーは王道的ですが、裏を返せば今までどこかで見たことのあるような展開ばかりが続き、この映画特有の
色や個性といったものが感じられませんでした。少しくらいは、遊びを入れてみても面白いと思うのですが。良くも悪くも手堅く纏まり過ぎている、とでも言いましょうか。
つまるところ、ゾンビ映画における「お約束」「王道」というものに、少し縛られ過ぎているというような印象を受けたんです。もちろん、ゾンビはクソレベルの映画が量産されるようなジャンルですから、このような「王道的で面白い」展開の映画は貴重なのですが、それでも何か一つ、この映画にしかない強みを示してほしかった、と思います。
また、悪いとまでは言えないながらも気になった点を簡単に。まず戦闘時のカメラワークについてですが、
やたらと揺れが激しい部分が多々あったのが気になりました。おかげで見にくい見にくい。わざとそうしていたのだとしても、もう少し何とかならなかったものか、と思いました。
総評ですが、
面白いけれど、少々物足りない作品でした。話のテンポも決してよくはなく、時間以上の長さに感じてしまうこともあるかもしれません。
ですが、良質なゾンビ映画であることに間違いないので、気になった方は是非視聴してみて欲しいと思います。