「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

トランスモーファー のレビューです(総合評価C-)

(画像:Amazon商品ページより引用)

国籍 アメリカ
製作 2007
販売 アットエンタテインメント

最近忙しくてなかなか映画を見れず、これが実質上の今年初B級映画となりました。ずいぶん昔から存在自体は知っていたのですが、各所で地雷地雷と言われているので見る必要もないかと放置する期間を経て、結局見てしまったという。こちら、またしてもガバガバ邦題かと思いきや、原題もTRANSMORPHERS という公式パクリ映画です。なお、パッケージに出てくるようなカッコいいロボは登場しません。

今作は、レンタル版を吹き替えで視聴しました。調べ方が悪かったのかyoutubeに予告編が見当たらなかったので、Amazon先生のあらすじをどうぞ。

【あらすじ】

人類の存亡をかけた人間VS宇宙ロボットの壮絶なバトルを描いたSFアクション!2000万年光年かなたの惑星で発見された謎の生命体。人類は平和と友情のメッセージを送る。しかし5年後に戻ってきた返答は“宣戦布告”だった…。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー………
ロボットの質……
キャラクター……
設定………………

総合………………C-
おすすめ度………

【良い点】
・後半の盛り上がり
・キャラクターが割と魅力的

【悪い点】
・前半のだらだらした展開
・ロボットを始めとしたCGの出来が酷い

あまりにお粗末なCG&前半40数分のダラッダラした展開でかなりの人数がふるい落とされそうな映画です。ましてや、本家トランスフォーマーレベルのクオリティを期待していた方なら開幕停止ボタン連打不可避でしょう。ただCGの出来には目をつぶり、前半のダラダラ地帯を抜ければ後半はそれなりに面白かったと思います。

【以下、ネタバレ注意!】

「私にいい考えがある(パクリタイトル)」

もはや(パクリクソ映画として)有名になり過ぎた映画です。その見えている地雷臭から今まで回避していましたが、2015年一発目ということで、記念に視聴しました。

では前置きも早々に、早速レビューに入って行きます。まずは悪い点からいきましょう。

今作の悪い点は、ロボットを始めとしたCGの質が恐ろしく低いことと、前半のダラダラとした展開です。

まずはロボットについて。今作に登場するロボットは、何かの冗談ではないかと思うほどに低質です。開始早々に現れて、ビルほどの巨人から戦車形態に変形してくださるのは実に結構なのですが、その出来があまりにもお粗末。しかも戦闘は一目でオモチャだと分かる銃を構え、CGバリバリのクソダサエネルギー弾を飛び交わせるだけという完全なごっこ遊び。それはもう、見ているこちらが恥ずかしくなるほどに。

しかし今作一番の問題は、そんなお粗末な戦闘シーンすら恋しくなるほどに話が進まない前半の展開です。この映画は冒頭の実に低質な戦闘を終えた後、そこから丸々30分以上は無駄な話で潰れます。

ではこの間何をしているのかというと、公式ガチレズ姉貴が主人公に八つ当たりしたり、有能()隊長さんが仲間を殴ったり、部隊を招集したと思ったら解散してまた召集したりしているのです。それはもうびっくりするほどにどうでもいい話のオンパレード。正直に言うと、お粗末な戦闘シーン以上にこれが辛かったです。

このダブルパンチで多数の方が打ちのめされそうですが、しかし、この地雷原を超えた方には朗報が。この映画はこれ以降、そこそこ面白くなるのです。本当です。その点を含め、以下は良い点に引き継ぎましょう。

今作の良い点は、後半部分はそこそこ盛り上がるということと、キャラクターがなかなか魅力的であるということです。

完全な地雷原と化した前半を乗り越えれば、それ以降はもう案ずることはありません。後半は戦闘に次ぐ戦闘が続き、敵のロボットたちとの派手(火薬、CG控えめ)なドンパチが繰り広げられます。人類も総集結(十数人)して敵のロボット軍団を迎え撃ち、物語は佳境に突入して行きます。

と、こう書けばただの皮肉に聞こえますが、前半はただの無能だったあんなキャラやこんなキャラが互いに協力して戦う姿には、やはり燃えるものがありました。嫌味を述べるだけだった指揮官や部下が命をかけて闘い、喧嘩するだけだった主人公たちと足並み揃えて戦う展開はなかなか良かったと思います。

また後半部は戦闘を重ねる中で、主人公がサイボーグだったことが発覚したり敵のロボットは機械生命体だったことが判明したりと話もテンポよく進み、最後まで飽きずに完走することが出来ました。世界を救う代わりに主人公は死ななければならないという設定もしっかり貫かれ、安っぽく帰って来たりしないエンドは個人的にかなり好きです。

総評ですが、戦闘関連のCGが異様に残念なことと前半部のガバ展開を除けば、思った以上に楽しめた映画でした。特に後半部はストーリーもしっかりしており、それ以降はしっかり楽しむことができたということがポイントが高かったです。

ただし総じて演出は安っぽく、後半は戦闘シーンが続くと言いながらもその出来はかなり低質なため、それを許せる方以外はまず楽しめないでしょう。そもそも前半部の展開が本当に無駄ばかりなので、その時点で冷めてしまう可能性も高いです。基本的にはおススメしませんが、我こそはという方は是非どうぞ。話のネタにもなりますので。

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