「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

リリス のレビューです(総合評価E)

新年明けまして、おめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

まあ、堅苦しい挨拶は抜きにして、新年一発目のレビューはこちらの映画です。

(画像:Amazon商品ページより引用)

国籍 アメリカ
製作 2006
販売 アルバトロス

(新年一発目と言いつつ、実はこれ昨年末に見た映画なので、今年初B級映画では)ないです。そんなものが後二作程残っております。

さてこの映画ですが、何となく目に留まったパッケージが印象的だったので借りてしまいました。ただ勘の良い方ならばもうお気づきでしょうが、本編中にこのようなシーンは一切ございません。またこの映画、やたらと女性の裸を出したがるので、そういうものが苦手な方は充分ご注意ください。

レンタル版を吹き替えで視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじからどうぞ。

【あらすじ】

2006年シカゴホラー映画祭観客賞を受賞したサスペンスホラー。ミッション系の寄宿学校で生活するメリーたちは、ある日神話の本の間に挟まれた1枚の紙片を発見する。その紙には男を魅了する力を人間に与える悪魔・リリスの召喚方法が書かれていて…。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー………E
キャラクター……C
ホラー度…………E
エロ度……………C
設定………………E

総合………………E
おすすめ度………F

【良い点】
・ない!  そんなものはない!

【悪い点】
・異様にテンポが悪く中身のないストーリー
・理解不能な演出
・説明放棄な設定

胸を張ってクソ映画と言える作品です。ホラーもエロも低質かつ実に中途半端で、見どころなど一切ございません。これを借りて見るくらいなら、その時間とカネをもっと有効に使いましょう。

【以下、ネタバレ注意!】

安易なエロシーンの多用はクソ映画の法則

最近見る映画見る映画、「さして面白くはないんだけどしっかりと見どころはあるよ」的なものが多かったのですが、ついに来てしまいましたよ、年末の魔物が。

この映画は完膚なきまでのクソ映画です。良い点など一つもなく全てが標準以下の出来で、唯一の強みであるエロ要素も実に中途半端。胸を張って堂々と言えます、時間泥棒と。

では早速中身の詳細な評価に入って行くのですが、良い点など何一つないということは述べた通りですので、以下は酷評の嵐です。今作の悪い点は、中身がなくテンポの悪いストーリー、理解不能の演出、そして説明を放棄した各種設定の三点です。

まずストーリーについて。今作のストーリーは紙のようにペラッペラかつやたらと無駄が多く、その上恐ろしくテンポが悪いと良いところが何一つありません「リリス呼んだら五人とも淫夢見始めて死んだ」という大筋自体はシンプルで構わないと思うのですが、その合間合間に挟まれるのはストーリーを盛り上げるための展開ではなく無駄としか言いようのないシーンばかり。

やたらと本筋と無関係の低質なエロシーンを大量投入したおかげで中盤までは話が全く進まず、かと思えば終盤は五人中三人がそれぞれ幻覚を見て死ぬ話を一晩でまとめてやってしまうという急ぎ足。そしてラストには超強引に作ったリリスへの対抗策の伏線を回収するものの結局全滅と、本気で何がしたかったのか分からないストーリーでした。

また演出についてですが、今作における演出は何をとっても酷いの一言です。本作で遭遇する妙な現象は「変な夢を見た」という以外には「頭のおかしいおっさんに会った」「黒服の変な人が棒立ちしてた」というくらいで、そんなことを何回も繰り返されるだけ。これでホラーだというのだから笑えてきます、いや実際には全く笑えないのですが。

この「変な夢」というのも、親父とヤッたりだとかレ☆プされたりだとか、彼氏を友達に寝取られたりだとか整形手術したりだとかで何の捻りもなく実に面白くありません。こんなものを見せつけられたところでどうしろと。

そして趣味で投下したと思われる大量のエロ方面の演出についても、見どころはほとんどありません。エロといってもやたらと脱ぎたがり胸を見せつけたがるというくらいのもので、それが突然何の脈絡もなく繰り出されるだけなので、正直言って蛇足以外の何物でもありません。こういったシーンを入れること自体は別に構いませんが、やるならしっかりとやってください。話のテンポが悪くなるだけです。

最後に設定について。この映画には伏線だと思われるものや謎の設定等が多く登場します。呼び出したリリスを封印する方法や儀式を中断する手段について等のリリス召喚に関するものから、意味不明なことを口走る頭のおかしいおっさんや対抗手段を教えてくれた優しい管理人さん、過去にリリスと何かあったと思われるシスターや度々現れる黒服の人物等登場人物に関するものまで実にいろいろと。

しかし驚くべきことに、これら伏線や設定について、この映画は一切の説明を放棄して、それらを丸投げしたまま終わります。結局呼び出したと思われるリリスが本当にあのリリスなのかすら分かりませんし、あのおっさんは誰だったのか、管理人さんはなぜリリスへの対抗策(結局失敗)を知っていたのか、シスターとリリスはどういう関係があるのか、そして夢や現実に現れるあの黒服の人物は何だったのか等、
その他一切のことは分かりません

総評ですが、比類なきクソ映画。その一言に尽きます。しかもネタになったり笑えるレベルのクソさではなく、ただただ淡々と退屈でつまらない類のクソさなので、見た時間が丸々無駄になること間違いなし。その見どころのなさと退屈さから異様に眠気を誘われる効果がありますので、最近お疲れ気味の方は安眠用にでもどうぞ。

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