「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

スキンウォーカー・プロジェクト のレビューです(総合評価C-)

(画像:Amazon商品ページより引用)

国籍 アメリカ
製作 2013
販売 ア ル バ ト ロ ス

今作は全編POV(ハンドカメラや固定カメラ等主観視点の映像)となっておりますので、酔いやすい方はご注意を。

レンタル版を日本語吹き替えで視聴しました。Amazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。

【予告編】

【あらすじ】

ユタ州のスキンウォーカー牧場で起こる超常現象を追うPOVホラー。謎の発光体と共に8歳の少年・コディが失踪する。6人の専門家チームは、UFOと超常現象の証拠を確保しようと調査を開始。しかし、彼らは想像を超える不可解な現象を目の当たりにする。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー…………
超常現象の質………
キャラクター………
設定…………………

総合…………………C-
おすすめ度…………

【良い点】
・映像的なクオリティが高い
・バンバン超常現象が起きるので飽きない

【悪い点】
・ストーリーが薄い
・設定丸投げ

個人的にはあまり楽しめませんでした。全編POVのためブレが酷いのは仕方ないですが、画面酔いしやすい方はご注意ください。

【以下、ネタバレ注意!】

飽きない(面白いとは言ってない)

またPOV映画を見てしまいましたよ。個人的にPOVはあまり好きじゃない&ハズレが多い気がするので、見るたびに「もうPOVは見ない」と思うのですが……何故か釣られてしまうんですよね(遠い目)

さて、今作のコンセプトは『超常現象』ですが、じゃあ具体的にそれがどんなものなのかというと、ずばり何でもありです。アブダクション、キャトルミューティレーション、モンスター、心霊現象、UFO、宇宙人、超能力、催眠術と実に詰め込み過ぎ多彩。もはやお祭りですね。

では早速良い点悪い点を見てゆきましょう。まずは良い点から。今作の良い点は、映像的なクオリティが高いことと、ダラダラした展開がないので飽きずに最後まで見れることです。

まずは映像的なクオリティについてですが、これはなかなか良かったと思います。今作は先述の通り、もう何でもありと言わんばかりに様々な超常現象が登場するのですが、それら一つ一つの造形や動きは特に違和感なく受け入れられました。

また基本的にダラダラとした会話シーンなどもなく、超常現象にポンポン遭遇するので、テンポが良く飽きないことも評価できます。本編も短いので、最後まで飽きずには見られるでしょう。

続いて悪い点ですが、これはストーリーが実に薄いことと、設定丸投げなことの二点です。

結局のところ今作は、「怪奇現象の調査にきたら怪奇現象が起きた」というだけのストーリーです。それ以上でも以下でもありません。ただ超常現象が起き、そのたびに慌てふためく人々の様子を淡々と見せつけられるだけでこの映画は終わります。

そして、肝心の「怪奇現象の正体」「さらわれた息子の行方」といった部分については、一切のことは分かりません。ラストシーンは清々しいほどまでの丸投げで、今まで見てきたものは結局何だったのか、というモヤモヤだけが残ります。

まあ、「何でもかんでも正体が分かると思うな! 謎のまま終わる方がリアリティがある!」と言われればそれまでですが、だったら言いたい。

「ホラー動画でやれ」

総評ですが、映像的なクオリティはなかなかとは言え、ストーリーはペラッペラ、設定は丸投げと、「もはやこれは映画なのか?」という疑問が生まれてしまうレベルです。POVということも相まって、長い長いホラー動画を見せつけられている気分でした。

テンポは悪くなく飽きずに見られますし、モンスターやUFO、宇宙人等の造形もなかなかですが、面白いかと言われると「別に……」という感じでした。映画というよりは、「実録! 世界の怪奇現象大公開!」的なホラー番組を一本見るくらいのつもりの方が、楽しんで見られると思います。

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