「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

ニンジャ・チアリーダー のレビューです(総合評価C+)

(画像:Amazon商品ページより引用)

国籍 アメリカ
製作 2008
販売 ギャガ・コミュニケーションズ

レンタルショップで見かけて気になり、そのうち見ようと思っていた映画です。レンタル版を吹き替えで視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。

【予告編】

【あらすじ】

コートニー、エプリル、モニカは、天使のような顔に、プレイメイツも顔負けの完璧ボディを持ったスーパー女子高生!!学校ではチアリーディング部に属し、学園のアイドル的な存在だ。しかし、そんな彼女達にはある秘密が…。柔術の達人Mr.Hiroshiの下で修行を重ね、放課後は“ニンジャ★チアリーダー”として、数々の難事件を解決しているのだ。いつものように事件の捜索をしていたある日、ボスであるMr.Hiroshiが謎の組織に誘拐されてしまい、エンジェル達は、ボスを救うため立ち向かう!!(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー…………
アクションの質……
キャラクター………
設定…………………

総合…………………C+
おすすめ度…………

【良い点】
・キャラクターが割と立っている
・アクションシーンが頑張っている

【悪い点】
・ごちゃごちゃしてるのにペラッペラで滅茶苦茶なストーリー

ダンスやアクションシーンが良く、退屈というほど退屈もせず、割と面白かった映画です。80分ちょいと短めなので、暇つぶし程度にはよいでしょう。

【以下、ネタバレ注意!】

忍者ではない。NINJA -ニンジャー だ。

アクションコメディとでも言うべき映画でしょうか。内容としては、あらすじにもあるようにチャーリーズ・エンジェルとキルビルを足して、30くらいで割った映画です。個人的にはキルビルも相当あれですが。

今作の内容をかいつまんでお話ししますと、「昼はチアリーダー、夜はストリッパーとして生きる短大生三人が、大学編入試験を受けたりストリップショーに出たりしながら、拉致された恩師を忍者のコスプレをして助けに行く」というお話です。正直チアリーダーやニンジャ要素よりもストリップダンス要素の方が圧倒的に多いので、いっそ題名を「ニンジャ・ストリッパー」にしろよ、と思っていたら、後に見た某ゆっくり映画レビュー動画で同じことを言われておりました。

さて、では早速良い点悪い点に分けて見てゆくわけですが、まずは良い点から。今作の良い点は、キャラクターが割と魅力的なことと、アクションシーンがそこそこ良いことです。

まずキャラクターについてですが、今作の主役となる主人公三人組、なかなか良かったと思います。特に彼女たちのダンスシーンは、この映画のタイトルを忘れてしまうくらい良かったですね。その他超小物な悪役、無能な敵ニンジャ、元忍び(自称)のおっさんなど、なかなかキャラクター豊かでそれなりに魅力的だったように思います。

次にアクションシーンですが、よく頑張っていたんじゃないでしょうか。少なくとも、そこらのB級映画に負けないレベルには出来ていたと思います。主に格闘戦がメインとなるのですが、その部分は安っぽさやぎこちなさを感じさせない程度の出来にはなっていました。

ただし、刀を使った殺陣だけは例外です。子供の遊びにしか見えませんでした。しかし本編中はずっと格闘戦で、刀を使うのはラストシーンの極一部にしかないので、まあ、気にするほどではないでしょう。

良い点は以上。続いて悪い点を。今作の悪い点は、何を隠そうゴッチャゴチャでペラッペラでメッチャクチャなストーリー展開です。

この映画のストーリーの一番の軸となるのは、「マフィアにさらわれた恩師を助ける」事なのですが、彼がさらわれてからというものこの話が全く進まないのです。理由は、その間に大学の試験を受けに行ったり、ストリップショーに出たり、チアリーディングしたりしているからに他なりません。では、そもそもなぜテンポを悪くしてまでそんな話を間に挟むのかと言うと、それを挟まないと本編が30分もあれば終わってしまうほどペラッペラだからなのです。

恩師が拉致されたというのに、彼女たちは全然関係のないことばかりしているので、本編中に緊張感は皆無。行き当たりばったりの行動で全て何とかなる上、結局恩師は自分の力でボスを倒すという滅茶苦茶っぷり。そして、彼女たちのライバル的存在の敵ニンジャも恩師が一人で倒してしまうので、彼女たちのしたことと言えばギャングの下っ端と町のチンピラをニンジャごっこで成敗することだけです。
ニンジャいらないじゃん。

総評ですが、とにかく脚本が酷いの一言ですね。やりたいことだけ詰め込んで、間のストーリーなんてどうでもよいという適当な感じが嫌ほど伝わってきました。おいしいところは全部恩師のおっさんが持っていきますし、主人公三人組はいっそストリップダンスだけしてればよかったのではないかというほどでした。総じてニンジャである必要も、チアリーダーである必要も皆無です。

ただし、ダンスシーンやアクションシーン等個々のシーンの質は総じて高く、全体的なノリの良さも相まって結構楽しめました。脚本はガバガバですがその他の点はおおむね良好で、個々のシーンの良さに助けられて最後まで飽きずに楽しめたことは十分評価に値します。暇つぶし程度の気持ちで見るのなら、なかなかにおススメできる映画です。

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