「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

ワールド・ウォー20XX 世界最終戦争 のレビューです(総合評価C-)

(画像:Amazon商品ページより引用)
 
胸焼けしそうなくらいありふれたプロットから繰り出される、何のひねりもない展開の連続が眠気を誘う近未来SF映画のレビュー、始めるわ

それでは、まずは本作の基本情報、あらすじ、予告編からどうぞ。

  • 国籍 アメリカ
  • 製作 2021
  • 販売 アルバトロス

あらすじ

ロボット技術が進化した未来世界を舞台にした、衝撃のバトルSFアクション。最新型AIが暴走し、世界支配という最終目的のため、全人類が抹殺の危機にさらされる。さらに世界中の軍事システムも掌握され……。

TSUTAYA商品ページより引用)

予告編

ストーリー
キャラクター
CGの質
設定
総合 C-

良い点

  • 致命的に悪い点はない

悪い点

  • シナリオがペラい
  • 絶妙に盛り上がらない

 正直言って、あんまり言うことがない映画です。シナリオが平凡すぎる上に、これと言って褒める部分がない。かつ、悪い点もいくつかはあるものの、かと言って致命的に終わってるほどの部分はないという──まあ言ってしまえば、面白くはないですが死ぬほどつまらないわけでもない、という感じの映画。しかし、こういう無個性で平凡で、良くも悪くもない映画こそ一番見る価値がない、と言えなくもないという悲しい現実。

 
ここから下のレビューには、ネタバレを含む場合があります。未視聴の方はご注意ください!
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 暴走したAIが軍事システムをハッキングし、ドローンとかを使って世界各地に攻撃を仕掛けるという人類の危機に対して、ハッカーやら研究者やらの主人公たち数名が立ち向かう、という内容の近未来SF映画です。もはやありふれ過ぎていて、なんの感想も出てこないプロット。

 そしてちょろっと先述したように、ぶっちゃけ今作は、無個性で平凡、かつ特筆すべき事項もなく、その上ギリギリ面白くないラインという大変困ったちゃんな作品なので、あんまり言うことがありません。まあ、サクッと行きましょう。

 というわけで今作の良い点についてなんですが、マジで申し訳ないことに何にも思いつかなかったです。

 正直、今作の各要素については、

  • CG→普通に可もなく不可もなくなレベル
  • キャラクター→特に魅力的ではないながらも、別に悪くはない
  • ストーリー→シンプルで分かりやすいが、起伏に乏しく盛り上がり不足
  • 設定→ありきたりな上に作りこみも甘い

 と、軒並みの要素が平凡、ないしその一個下くらいの範囲に収まってしまっており、「これは良かった」と言えるほどの部分はなかったように思います。

 強いて言うなら、ありふれたテーマ設定&内容のシンプルさゆえに話自体は大変分かりやすく、時間も90分以内とコンパクトにまとまっており、ダメ出ししたい部分こそあれ致命傷とまで言えるほど悪い部分もないため、見るだけならそれほど苦痛もなくサクッと見られます。

 まあ、良い点に「さして苦痛なく見られる」という、エンタメ作品が当然満たすべき基準を持ってくるのはどうかと思いますが、マジでそれくらいしか思いつかんのじゃゆるして亭ゆるして。

 というわけで、続いて悪い点。こちらにはシナリオのペラさと、絶妙なまでの盛り上がらなさを挙げたいと思います。

 先述した通り今作、あまりにもありきたりなテーマ設定であるわけですが、それに咥えて展開も起伏がなくペラッペラなのが問題。内容の大半が「ドローンや機械兵に追われる→逃げる→追われる→逃げる……」の繰り返しであり、中身がスッカスカなんですね。

 さらに今作、展開のさせ方にあまりにも雑な部分が散見されるというのも、このペラペラさを際立たせている要因。例えば、高性能な軍事用ドローンに生身の人間が追われているはずなのに、毎度毎度あまりにも簡単にピンチを切り抜けてしまう、というのが筆頭。いくらなんでも、走って逃げるだけの人間を見失うとか、軍事用のくせにポンコツ過ぎるでしょ。

 他にも、さも主人公みたいな顔して中盤までメインで活躍していた女性が、画面が暗転した直後になんか突然死んだことになっており、しかもそれを、別キャラが事後に「あいつ死んだわ」とサラッと一言述べるだけで片付けられる場面など、キャラの扱いがあまりにも雑すぎる部分なんかも気になりました。展開があまりにも雑過ぎた上に、直接死亡するシーンどころか襲撃されるシーンすら映っていなかったため、「とか言って、実は生きててピンチに駆けつけて来る的なやつでしょ? はいはいテンプレミスリード乙」とか思ってたら、そのまま映画が終わってた。

 とまあこんな具合に、内容は単調な繰り返しが多くスッカスカである上、いちいち展開や話の繋ぎが雑であるために余計に内容が薄く見える、というなかなか残念なことになっています。

 そして、テーマ設定はありきたり、そのうえ中身はスッカスカとなると、まあ当然話が盛り上がるわけもなく。終始平坦で起伏のない展開が続き、だんだんと絵面にも見飽きてきて、ついつい眠気が忍び寄ってくる──いやぁ、90分以内というコンパクトさにマジで助けられました。これ2時間映画だったら無理だったわ。

 これでさ、例えばテーマ設定はありきたりでも全然いいから、例えば機械兵士とのマトモな戦闘描写が挿入されてたりだとか、機械兵がもっと強力に描かれていて、これへの対処に全力を強いられる展開があったりだとか、最序盤と最終盤にほんのチョロっとしか出てこない巨大人型マシーンがもっと活躍したりだとか、なーんか盛り上がるような要素が一つでも二つでもあればよかったんですけどね。現状だと、さすがに敵も味方もポンコツ過ぎて、見ていて面白くなかったです。

 というわけで今回はこのあたりで。

今回のレビューは以上。読んでくれてありがとう。
よろしければ、お気軽にコメントしていってくださいね!

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