それでは、まずは本作の基本情報、あらすじ、予告編からどうぞ。
- 国籍 アメリカ
- 製作 2020
- 販売 TOCANA
あらすじ
雪山で突如姿を現した凶暴な雪男と人間たちによる血みどろの攻防を描いたモンスターパニック映画。雪深い山奥に自生し、すべての病を治すといわれる奇跡の薬草を求め、探索隊が山に入っていった。しかし、その山には植物を盗み出そうとする欲深い人間たちを肉片に変えてしまう残虐な守り神=雪男の存在があった。雪男は人間たちの喉笛を食い裂き、顔面を引きはがし、腕を引きちぎる。雪山を鮮血で染め上げていく凶暴な雪男を前に、なすすべもない非力な人間たち。さらに欲に目がくらんだ人間たちは仲間割れを始め、人間同士で殺し合いを始めるが……。監督は新鋭ジャマール・バーデン。
(Amazon商品ページより引用)
予告編
ストーリー | D |
キャラクター | D |
モンスターの質 | C |
設定 | D |
総合 | D+ |
良い点
- 意外とグロ描写は頑張っている
悪い点
- 展開に起伏がなくただただ退屈
調査隊が雪男に襲われる話です。内容的にはマジでそれだけで、中身自体はスッカスカなんですけど、それを弁えているのか時間短め、かつ襲撃シーン多めの配分になっており、意外にもだらだらした展開は少ない印象。グロ描写も結構力を入れてくれて入るのですが、展開に起伏がなく圧倒的に見せ場、盛り上がり不足なため、お世辞にも面白いとは言えないかな……。
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うーん、これは雪男の生息する山に生えている草だから、雪男草!(小学生並みのネーミングセンス)
さて今作ですが、雪山に雪男草を取りに来た調査隊員たちが、次から次へと食人雪男に襲われて行く……という、モンスターパニックホラー?映画です。レビューに先駆けてぶっちゃけると、今作に対しては内容のシンプルさからあんまり言うことないので、サクッと行きましょう。
それでは、まずは良い点から見ていきましょう。今作の良い点は、意外にもグロ要素は結構しっかりしているということです。
今作に登場するモンスターは雪男が一人だけ。その出で立ちは手作り感あふれるチープさが滲み出ており、動きも緩慢。結果、モンスターとしてはあまりにも迫力不足で、とてもではないですが「恐ろしい怪物」という印象は持てません。
しかしそんな出来栄えでありながらも、雪男が人間を襲った時の、とりわけグロ描写の部分だけについては結構な力の入れ具合だった、ということは今作の数少ない評価点。動き自体はソフトタッチ多めで迫力がないのですが、人間の身体を切り裂いたり、叩きつけたりした時の流血、欠損の具合は悪くなく、隊員の顔の皮を剥ぎ取った際の描写などもかなり良かったです。今作は、ぶっちゃけここ以外の部分の出来がダメダメなんですけど、それでも、一つだけでも「見られる」部分があるのは救いだったと思う。
では、良い点以上。続いて悪い点ですが、これにはどうしても展開の起伏のなさによる退屈さを挙げざるをえません。
先に述べたように、今作は雪山に足を踏み入れた調査隊員たちが、恐ろしい雪男に襲われる、という話なのですが、展開がとにかく単調。基本的に、はぐれた隊員が1人or2人ずつ、順番こんばんに雪男に襲われていく場面の繰り返しです。襲われる側の反応も、テンパりながら中空に向けて発砲→いつの間にか接近されお陀仏、という似たような絵面のシーンの連続なため、展開に起伏がなくなかなかに退屈。
まあ、その単調な襲撃シーンの合間合間には、「この場所全体が先史時代にタイムスリップしていることが判明する」「雪男の血が欲しいハンターと主人公?たちが対立する」という、なんかストーリーっぽい部分も挿入されはします。ですが、これがあるからと言って別に話が盛り上がっているわけでもなく、なんならあってもなくてもたいして変わらん程度のものでしかなかったです。
結果、話は内容も起伏も薄く単調、絵面は似たようなシーンの繰り返しなため、よくある駄作、という評価に。グロシーンは頑張りが見られるものの、それ以外がこの出来だと、「面白い」とは言えないかな……。手作り感のある雪男の着ぐるみのチープさなど、ちょっと心をくすぐられる部分自体はあるので、よほど気になられた方はワンチャンある……かも。
今回のレビューは以上。読んでくれてありがとう。よろしければ、お気軽にコメントしていってくださいね!