「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

メガクロコダイル のレビューです(総合評価C)

(画像:filmarksより引用)
 
全体的にどっかで見たことある展開モリモリで物足りなさ過ぎるワニ映画のレビュー、はじめます。

それでは、まずは本作の基本情報、あらすじ、予告編からどうぞ。

  • 国籍 中国
  • 製作 2019
  • 販売 ミッドシップ

あらすじ

無数の狂暴なワニたちが闊歩する地獄島。人の体内に入り込む吸血ヒルや、人喰い花が咲き乱れ、その背後に君臨する、人間の武器などまったく歯が立たない、巨大なメガ・クロコダイル。そんな無敵な巨大ワニと人間との戦いが繰り広げられるモンスター・パニックアクションの決定版! 行方不明の弟を探すために、調査を依頼された生物学者とその一行。ワニの生態を知り尽くした学者でさえ、かつてはこの島で婚約者を餌食にされている。人間vs巨大ワニのスリリングなアクションに息を飲む一方、巨大ワニが生まれるきっかけとなった人間の恐るべき欲望も描く。

Amazon商品ページより引用)

予告編

ストーリー
キャラクター
モンスターの質
設定
総合

良い点

  • 展開早め、かつワニ以外にも色々出てくるのでそんなに飽きずに見られる

悪い点

  • 全体的に平凡すぎて物足りない

 なーんかどっかで見たような展開がてんこ盛りの中国産ワニワニパニック映画です。展開的にはそこまで悪い部分はなく、割とすんなり見られるのですが、内容が全体的に平凡すぎ、かつオリジナリティに欠けるため、面白みはあんまりない、という印象。

 
ここから先のレビューには、ネタバレを含む場合があるわ。未視聴の方は注意してね。
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 中国産B級映画、似たような展開の作品多い問題(体感)
 まあ、中国に限ったことじゃないんですけどね。

 さて今作ですが、見てのとおりデカいワニが襲ってくる映画です。パッケージだと潜水艇を襲おうとしており、一見すると100m↑な印象を受けますが、当然のようにこんなシーンは存在せず、ワニのサイズもせいぜい十数メートルと小振り。申し訳ないが景品表示法違反はNG.

 とまあ、B級映画によくある指摘を済ませたところで、さっそく本題に入りましょう。

 まずは良い点から。今作の良い点は、展開が早め、かつワニ以外にもモンスターが色々と出ては来るので、割と飽きずに見られることです。

 今作のメインはもちろんワニなんですが、その他にも色々とオマケモンスターを出してくれるのはやはり嬉しいところ。主なもので、ヒル、食人植物、人声を真似るゾウムシなどが出てきました。

 もちろんこれらは、どれもこれも話の賑やかし程度の扱いで、それぞれがメインを張れるほどの立派さは全くないんですが、それでも「話がワニ一辺倒に偏らないよう」に、という配慮は見られます。この手の作品だと、序盤から最後までずっと巨大ワニが出ずっぱりになるせいで、絵面が変わらず途中で見飽きる、ということが頻発するため、少しでもそこへの配慮が見られるのは嬉しいところです。メインとなるワニの登場頻度についても、出し惜しみし過ぎてあまりにも出なさすぎる、という事態にも陥っていないので、割とバランスはよかった方じゃないかな、と思いました。

 半面悪い点なんですが、これはやはり全体的に平凡過ぎること、この一言に尽きると思います。

 ストーリーとしては、戦闘の発生頻度、展開のスピードともに悪くなく、中盤に地下研究所編を盛り込むことで巨大ワニの発生原因を明らかにしてみるなど、なかなか工夫自体は見られるものの、そうは言ってもシナリオが全体的に平凡で、盛り上がるポイントも少なめなことは否めません。

 「そもそも、行方不明になった身内を探すために、モンスターがはびこる無人島に探索に行く」というあらすじ自体が相当に使い古されたものであること。それに咥え、「登場人物がモンスターに襲われそうになっているところに、行方不明になっていた人物が突如現れ煙幕を投げ込んで助けてくれるシーン」など、なんかどっかで見たような展開ジュラシックパーク3がちょいちょいあることなどから、なーんかありきたりで陳腐な印象を受けてしまうんですよね。

 これで、キャラに強烈な個性があるだとか、モンスターに珍しい種族をチョイスしてくれたりなど、シナリオ面以外で個性を発揮するパートがあるのならいいんですが、今作はキャラも普通モンスターはちょっとでかいだけのワニと、シナリオ、キャラ、モンスター、設定ともに、全部が全部無個性寄りなのがキツいところ。

 結果、「全体的に悪くはないんだけど、なんか物足りない」「なんとなく既視感があって新鮮味がない」という評価に。せめて、ワニがパッケージに映っているくらい超巨大ならまだ見ごたえもあったのかもですが、現状のサイズだとたいして面白みがありません。

 一応今作、「巨鰐」という原作小説があり、それの実写化であることがエンドロールで明かされるので、原作ファンから見たらどんな出来に見えたのか、そこだけはちょっと気になりました。

今回のレビューは以上です。お読みいただき、ありがとうございました!
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