「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

マシンガール DEAD OR ALIVE / バースト・マシンガール のレビューです(総合評価C+)

(画像:Amazon商品ページより引用)
 
DVDのラベルタイトルは「マシンガール」なのに、トップメニューでは「バーストマシンガール」表記になってる、邦題行方不明な作品のレビュー、始めます。

DVDのラベルとトップメニューでタイトル名違うパターンは初めて見た。ちょっとテキトーすぎるんちゃう?

それでは、まずは本作の基本情報、あらすじ、予告編からどうぞ。

  • 国籍 カナダ
  • 製作 2021
  • 販売 アメイジングD.C.

あらすじ

近未来のアメリカ。そこでは熱狂的な人気を博す格闘技トーナメントが存在していた。それは、流血と破壊と殺戮が大衆を興奮に導く【オール・ウェポン・デスマッチ】。
闘技者は誘拐され強制的に参加させられた者。そして、対戦相手は服役中の凶悪犯。3勝すれば自由の身、勝負はどちらかが全滅するまでのチーム戦。改造され武器となったカラダで殺し合う。
闘技場は、四方をスクラップに囲まれたジャンク・ヤードと呼ばれる逃げ場なしの廃車置場。ある日、ガールズバンドの4人組エイミー、エマ、ジル、キャッシーは拉致され地獄のデスマッチに参加することになる…

Amazon商品ページより引用)

予告編

ストーリー
キャラクター
アクション等の質
設定
総合 C+

良い点

  • 戦闘シーンやグロ描写等、見所たり得る部分の出来はなかなか良い
  • 話のテンポも悪くなく、割と飽きずにみられる

悪い点

  • 「片腕が武器に!」以外の特長がもうちょっと欲しい

 過激派ガールズバンドの四人組が、ある夜に拉致されて片腕を武器に改造され、そのまま闘技場に放り込まれる、というストーリー。どう見てもハチャメチャ馬鹿映画な雰囲気が漂っていますが、意外にもストーリーはちゃんとしており、それが良い方向にも悪い方向にも作用している、と言う感じの作品。

 
ここから先のレビューには、ネタバレを含む場合があるわ。未視聴の方は注意してね。
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 悪くはないけど物足りない系。

 さて今作ですが、「片腕が武器になっちゃった!」という馬鹿っぽさが売りの、それでいて意外とストーリー真面目系アクション映画です。

 それでは、まずは良い点から。今作の良い点は、アクションやグロ描写など、絵面的な見栄えがなかなか良い事、そして割とテンポよく話が進むため見やすい事です。

 まずは絵面的な質ですが、これはなかなかに良かったですね。パッケージを見ても明らかな通り、今作最大の売りは「腕を改造されたヒロインたちが、命懸けのバトルトーナメントに出場させられる」というバトルシーン。そして、(訓練という名のまったり描写を除けば)大きなバトルは計3回ありました。

 1回戦は、簡素な武器を持った素人軍団との大乱闘。ここはヒロインたちにとっても初戦で、かつ彼女たちはまだロクな戦闘訓練なども受けていないため、特質するほどの描写はなし。しかし、開幕からこの初戦までは割とポンポン話が進んでくれるため、興味を惹くための掴みとしては割と良かったです。この段階では、腕に無理矢理くっつけられた武器を不器用に振り回しているだけでも、まだ全然見ていられます。

 そして2戦目に入る前には、彼女たちも戦士として(無理矢理)戦闘訓練を受けさせられることに。それを経ての2戦目は、相手も喧嘩慣れしたガタイのいい男ども、かつヒロインたちにとっては一応因縁の相手でもあるため、彼女たちも容赦なく挑みます。

 初戦の時よりはそれらしい動きで戦ってくれることや、余計な引き伸ばしなどもないためここも見所あり。咥えて、戦闘により発生するグロテスクな描写にも力が入っていて◎

 最後の3戦目では、こちらが全員チェーンソーだのアックスだのの近接寄り武器なのに対し、相手にはボウガン、火炎放射器、モーニングスターという中〜遠距離主体の敵が現れ、そいつらと障害物もない空間で戦わされる、という超絶不利な戦いが幕開け。普通に考えれば必敗の勝負ですが、まあもちろん話の都合上勝ちます。

 ただ、近接職のヒロインたちに不利すぎる状況をなんとかするために、相手が舐めプしまくりやクソエイム連発などの、あまりにもわざとらしすぎる戦いになる──というわけでもなかった、というのが評価できるポイント。ヒロインたちも、それなりに頭と身体を使って立ち回ってくれたのは良かったですし、ちゃんとそれなりに盛り上がりました。まあ、もちろん相手の慢心に付け込んだ感はありましたが、割と許与範囲の演出にとどまっています。

 と、各戦闘描写の出来は割と良さげなのに咥えて、戦闘内外でのグロ描写にもしっかりと力が入れられているのも画面映えして良し。人体欠損はもちろんのこと、切り落とした腕や足などもしっかりと作られており、総じて絵面的な満足度は結構高めでした。

 そして、これら戦闘やグロといった見どころをちゃんと確保しながらも、中身がすっからかんにならない程度にストーリーはしっかりしており、かつそれをなかなか悪くないテンポで展開してくれる、というのも特長だったように感じます。

 今作は、ガールズバンドが拉致され、勝手に腕を改造されてコロシアムに出場させられる、というとんでもストーリーではあるものの、そのコロシアムを仕切る主催者側のキャラ作りを割と熱心にやってくれたのが印象的。かつ、主人公サイドのグループにおけるメンバー間の確執や、このコロシアムに放り込まれてからの各自の心境変化による対立なども描こうとしています。

 まあ、中盤はちょっとかったるい訓練パートと、オチに向けてのフリの部分が多くなってくるのでダレかけた部分はありましたが、完全に飽きる前に2回戦、そこから話を盛り上げつつ最終戦、そしてオチへと繋いで行ってくれたため、全体通してみた時の満足度はなかなかでした。

 というわけで、良い点は以上です。続いては悪い点なんですが、まあぶっちゃけコンセプトの割には全体的にちょっと大人し過ぎる、という事でしょう。

 先ほど、絵面的な見所もありつつ、ストーリーも割とちゃんとしている、と良い点を挙げましたが、ぶっちゃけるとどの部分についても「片腕が武器に改造された!」というインパクトの強さに比べると、いまひとつ物足りなく感じます。

 まず最初に思ったのは、やはり戦闘シーン。アクション的なクオリティ自体はB級映画としては悪くないものの、腕に武器が固定されている、という特徴がしっかり活かされたバトルになっているかと言うと、これが微妙

 折角今作には、「腕の武器は自由に付け替えができる」という設定があるので、戦う相手に合わせて武器を変えたりだとか、相手の武器を奪って使用するだとか、戦闘中にあえて武器を外して投擲するなどの奇襲性のある戦略を取るだとか、色々と面白い使い方はできそうなものですが、そのような意外性のある描写はほぼなし。ぶっちゃけ、直接手に武器持って戦ってるのと大差ない程度の見せ方しかしていない、というのは残念。

 またストーリーについても、敵キャラとの絡みを多めにしてみたり、メンバー間で対立させたり、でも最後はやっぱり改心して協力させたりなど、あまりにスカスカすぎず少し捻ったそれらしいものに仕上げようという意図は伝わるんですが、これも良い方向だけに作用しているかと言われるとそうでもないです。

 言ってしまえば、死にそうな人が順当に死んでいくだけだし、オチも想定の範囲を超えず、あまり意外性はありません。かつ、ちょっとそれっぽいストーリーにしようとしているせいであまりぶっ飛んだ展開にもならず、先程の戦闘面の不満と合わせて、コンセプトの割には大人しすぎる印象を受けます。戦闘、もしくはストーリー、せめてどちらかは、もっとはっちゃけて欲しかったかな、と感じました。

 というわけで総評ですが、パッと見て漂うバカっぽさの割には、戦闘面のクオリティ良し、ストーリーのテンポ良し、かつ中身もそれなりにある、と全体的な完成度は結構高めな作品。反面、戦闘もストーリーもちょっと物足りず、「片腕を武器に改造された!」というインパクトの出オチ感は否めない作品でした。

 意外と面白く、暇つぶしには十分なクオリティなので、気になられた方は是非どうぞ。

今回のレビューは以上です。お読みいただき、ありがとうございました!
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