「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

サイコパス 連続殺人犯たちの夜 のレビューです(総合評価D-)

(画像:Amazon商品ページより引用)
内容がないようなんて生易しい表現ではこの怒りを表しきれないクソ映画の断罪、はじめましょう

それでは、まずは本作の基本情報、あらすじ、予告編からどうぞ。

  • 国籍 アメリカ
  • 製作 2017
  • 販売 アミューズ

あらすじ

『ハンティング・パーク』のミッキー・キーティング監督によるサイケなバイオレンススリラー。とある夜、ひとつの場所で偶然的にも精神異常者(サイコパス)が出会う。その出会いによって、一連の暴力的な事件が連鎖してゆく。主演はアシュリー・ベル。

映画DBより引用)

予告編

見つかりませんでした……(小声)

ストーリー
キャラクター
設定
総合 D-

良い点

  • キャラクターの出来自体は悪くない

悪い点

  • 内容皆無のストーリー

 この映画のポイントはシンプルに一点のみ、ストーリーがゴミな事です。もはやそれ以外の説明など不要。あまりに内容がなさすぎてそれしか言うことがないので、レビューも簡潔に行きましょう。

 
ここから下のレビューには、ネタバレを含む場合があります。未視聴の方はご注意ください!
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 さて今作のレビューですが、いつもより簡潔にいきます。理由は単純、内容があまりにもなさすぎて語ることが何もないから。

 今作のストーリー、もう頭からケツまで今から全部書きます。ズバリ、こうなってます。

  1. 超凶悪な連続殺人鬼の処刑が執行されました。
  2. でも、街にはまだまだこーーーんなに凶悪な殺人鬼が潜んでるんだぜ!
  3. 終わり

 は?

 これ誇張じゃないです。一切の脚色、誇張抜きに、今作にはこれ以上の話がありません。開幕、スタークウェザーという凶悪犯が処刑されたという旨の映像が流れ、その時に彼が「暴力がこの世を支配する」的なよく分からんことを言い、それと関係あるのかないのか、その夜街ではいくつかの殺人が起きます。そして「それが相互に関係があるのか、はたまたスタークウェザーの最後の言葉と何か繋がりがあるのか、その辺はよく分からんけどね」というナレーションが流れます。終わり。

 は?

 この映画を見てる時にね、私はずっと思ってたんですよ。「ああ、今同時に起きてるこの殺人とあの殺人、どこかで繋がるのかな。それか、場所も隣家だし、殺人鬼同士が出会って何か話が進むんだろうな」、と。しかし、そんな展開を待ち続けて画面の前で80分、そのままエンドロールを迎えました。

 これはなかなかに衝撃でしたよ。まさか今自分が見せられているのが、本編に登場する各殺人鬼の紹介映像などではなく、まさかこれ自体が本編だったとは。本編には3人のメイン殺人鬼が登場し、3つの事件が起きるのですが、彼らが互いに交わりあったり闘ったり、はたまた協力したりとかいう展開は一切存在しません。一応、この3人の他に2人のサブ殺人鬼が登場し、このサブどもがメイン格様に絡みにいって殺されるっていう展開はあるんですけど、そんだけです。所詮サブキャラがメインキャラに喧嘩売って殺されるだけなんで、盛り上がりもクソもないです。
 つまりですね、今作は、お互いに全く無関係の殺人鬼がたまたま同時に起こしたそれぞれ別々の殺人映像をぶつ切りにして、それらを順番こんばんに並べただけの映画だということです。

 そのため、今作にはまともにメインストーリーと呼べるような代物が存在しません。あくまで今作に入っているのは、殺人鬼3人の紹介映像のみです。この、他のマトモな映画でいうところの触り、導入、前座にあたる部分のみで今作は構成されているため、内容が薄っぺらいとか、引き伸ばしが酷くてテンポが悪いとか、話が一向に進まないとか、その手のよくある批判が通用しません。だって薄いも何も、そもそもメインがないんだもの。話を進めるも何も、そもそも話がないんじゃ進めようがありませんもの。
 まるでコース料理食べに来て、一生前菜だけ食わされて店から追い出されたような気分です。その店の売りであるメイン料理食ってみれば不味いなり美味いなり批評出来るんですけど、そもそもメイン料理が出てこなかったですからね。食ってないものは批判のしようがありません、いやーこれは一本取られた。現代の一休さんだな!

 総評ですが、ゴミです。内容がないので語ることがない。何も感想が残らない。ただただ無駄な時間過ごしたなぁ、という疲れだけが残る。そんな映画です。どのぐらいゴミだったかというと、普段はどんなにつまんなくても絶対に倍速再生しないと誓っているのですが、今作はラスト15分、1.5倍速しました。耐えきれなかった。もう私の負けでいいです。対戦ありがとうございました。

 唯一、登場する3人の殺人鬼のキャラだけはそれなりに立っていたので、この部分で激烈に甘々加点をしてギリギリE評価回避の総合評価D−、という感じの作品でした。これで各殺人鬼の殺人パートが面白ければまだ良かったんですけど、なんとも反応に困るくらい普通だし──マジで見る価値ないので見なくていいと思います。

 最後に、作中のラストに入るナレーションを抜粋して、このレビューを終わろうと思います。

さて、これが陰惨な出来事の全てだ。あまりに不当な暴力だとか、話が曖昧で分かりにくいとか、そう感じる人がいたら謝ろう。だが人生とは、結局そんなものだ。
(作中ナレーションより引用)

あ? オイオイ謝罪全然足りてねーぞもっと真剣に謝れや だいたい自分とこのゴミ勝手に投げ込んどいて人生側に責任押し付けんなやボケ

今回のレビューは以上。読んでくれてありがとう。
よろしければ、お気軽にコメントしていってくださいね!
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