「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

モンスターハントレス のレビューです(総合評価C+)

(画像:Amazon商品ページより引用)
良くも悪くもいつものアサイラム+アルバトロスって感じのモンスター映画のレビュー
始めさせていただきます!

 実 家 の よ う な 安 心 感

それでは、まずは本作の基本情報、あらすじ、予告編からどうぞ。

  • 国籍 アメリカ
  • 製作 2020
  • 販売 アルバトロス

あらすじ

カリフォルニアの砂漠地帯にUFOが墜落。米軍の極秘ユニットADU《対異星人防衛部隊》の女性兵士フェアチャイルドたちは、現地に飛び、そこで遭遇したのは巨大な地球外モンスターだった。さらにモンスターを追ってきた巨大UFOも上空に出現。軍の上層部は、衛星核ミサイルによる攻撃を決断、カウントダウンが開始される。フェアチャイルドは、圧倒的な猛威を振るうモンスターに、決死で立ち向かうが…。

Amazon商品ページより引用)

予告編

ストーリー
キャラクター
モンスターの質
設定
総合 C+

良い点

  • 低予算ならではのツッコミポイントを多数完備
  • 前後半の展開シフトにより比較的飽きずに見られる

悪い点

  • 絶妙に盛り上がらない展開

 アサイラム&アルバトロス好きって人は多分好きかな、って感じの作品です。邦題がどう見てもモンハンをパクっている&原題もまさかの「Monster Hunters」なので完全にモンハンを意識した作品なのかと思いきや、内容的には「前半プレデター、後半インデペンデンス・デイ」って感じの作品でした。

 
ここから下のレビューには、ネタバレを含む場合があります。未視聴の方はご注意ください!
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 ハンターっていうより基本ハントされる側だったと思うんですけど。

 さて今作ですが、雑なストーリー、低予算丸出しCG、おもちゃみたいな小道具、ガバ設定などなど、いつもの黄金コンビって感じの映画になっております。

 それでは早速、今作の詳細な内容を見ながら、気になった部分を指摘していきましょう。

 まず今作のストーリーについて解説。この映画の主要人物は全員軍人であり、物語の土台は対異星人部隊とエイリアンとの対決がメインとなります。突如飛来した宇宙船から3体のモンスターが出現し、それの駆除にあたるために主人公率いる特殊部隊が出動する、というのが今作の導入。ちなみにモンスターくんですが、パッケージだと結構デカめに見えますが、まあ人間より一回りでかいくらいのサイズしかないので注意。見た目的には、バイオのハンターとかフォールアウトのミレルークキングみたいな感じの、半人型って感じです。CG的なクオリティも悪くはないですが特に良いわけでもなく、一言で言うと「アサイラム」って感じの出来です。所々明らかに画面上から浮いている場面もあれば、結構馴染んでる場面もあったりという具合。

 さて、このモンスター全部で3体いまして、1体はステルス機能完備の不可視タイプ、残り2体は速くて強い万能型なんですが、ご丁寧に1体ずつ襲ってきてくれるというなんとも盛り上がらない、ところてん方式での襲撃を仕掛けてくる関係上、こいつらとの戦いが絶妙にグダグダ。というか、3体とも「モンスター出現→誰か1人が殺される→こちら側の武器が効かない→強い武器取りに行く→撃破」というパターンばっかりなので、もうちょっとこう……バリエーションというか……。

 とまあ、ここまでなら普通のよくある凡作モンスター映画、総合評価C−で「これといって言うことない作品」って感じの映画なんですが、今作はここからがすごい。なんと、モンスターとの戦いが一区切りついた時点で敵エイリアンの母艦が襲来、それまで山岳地帯でこじんまりと戦闘していたのに、突然「敵母艦が攻撃してきたら地球が吹き飛ぶ」という地球規模の危機が襲来、話のスケールが一気に飛躍します。さらに敵の戦闘機も出てきて、それを迎え撃つ形で軍の戦闘機も出撃し、まさかの空中戦開始

 そして、敵母艦に核ミサイルをぶつけようとするのですが、敵の母艦はバリアを張っているのでミサイルが効かない、殺るなら母艦の真下から、中心部の穴を狙って攻撃するしかないという、なんかどっかで見たことある展開インデペンデンス・デイが開始されます。まあ、今作だと母艦の穴にぶち込むのは戦闘機じゃなくて核ミサイルなんですけどね、初見さん。

 そしてさらに、この核ミサイルのぶち込み方がまた独特。普通なら戦闘機使って真下から垂直発射とかしたくなるところですが、なんとこの作品、すでに地表目掛けて発射された核ミサイルをエイリアンどもの兵器である反重力ガントレットでキャッチし、そのままミサイルをふわーっと浮かせていって母艦にぶつけるという滅茶苦茶な作戦を敢行します。結果母艦は大爆発、地球の危機は救われた! おしまいちゃんちゃん! こんな感じの映画です。このように、前半はモンスターとの対決メインで、それで終わりかと思いきや後半は空中戦交えた母艦撃破作戦が展開される、という展開シフトのおかげで、意外にも飽きずに視聴を続けることができ、細かい不満点を凌駕するほどの満足度を見せつけてくる、というのは大変うれしいサプライズ。

 とまあ、ストーリー自体はかなり雑な展開が多めでツッコミどころも多くモンスター戦はなんか絶妙に盛り上がらないワンパターン展開の繰り返しだったりするんですが、それだけで終わらずにまさかの母艦襲来からの戦闘機同士の空中戦、そして笑いを誘う滅茶苦茶な作戦で母艦撃破で大団円と、こちらの期待以上に展開を詰め込んで来てくれるおかげで、思った以上に視聴後の満足度は結構高かったです。また、小道具がちゃっちかったり、その辺に都合よく重要パーツが落ちてたり、展開が雑だったりなどなどツッコミポイントが多々あり、つい笑いを誘われてしまうのも人によっては高評価点になりうるでしょう。

 但し先にも述べたように、モンスター戦は終始ワンパターン気味で盛り上がりに欠け、後半の空中戦や母艦との対決についてもかなりあっさり目の決着となるため、過度な期待は禁物。あくまでも「低予算低クオリティ作品という前提に立てば、思ったより良かった」という評価くらいが妥当だと思います。気になられた方はいかがでせうか。

今回のレビューは以上。読んでくれてありがとう。
よろしければ、お気軽にコメントしていってくださいね!

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