「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

アンビュランス911 のレビューです(総合評価D)

(画像:Amazon商品ページより引用)
 さてこちら、レンタル版を字幕で視聴しました。
 言いたいことはいろいろありますが、まあそれは後にするとして、まずはamazon先生のあらすじ&予告からどうぞ。
【予告編】
【あらすじ】

ブリストル郡のパインバレンに位置するアッシュ・パイン・ロード。ここは、ハメを外した若者たちが“恐怖のドラッグレース”と称し、違法で危険なカーレースを楽しむ峠道。その一方で過去20年に渡り、この道を走行したと思われる31台もの車の運転者が行方不明になっていた。“魔のバミューダ海域”とも囁かれる危険区域だった…。母と二人暮らしのエイミーはある朝、同じ学校に通う男たらしのブルックやその恋人ジェイソンらのグループに、ケンカ中の大親友エンジェルが加わりドライブに出かけるのを目撃していた。そんなジェイソンが運転する車がアッシュ・パイン・ロードへ差し掛かるや否や、速度超過で単独事故を起こし、その衝撃で投げ出されたエンジェルが即死してしまう。ジェイソンらはすぐさま911に通報し、まもなく一台の救急車が到着するのだが…。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー……D
キャラクター…D
設定……………D
総合……………D
おすすめ度……D
【良い点】
・開幕のワクワク感
【悪い点】
・明らかに内容詰め込みすぎて1番肝心の部分が死んでいる
・とにかく全部が中途半端
 「事故現場に駆けつけた救急隊員が、実は殺人鬼だった!」という、普通に作ればどうあがいてもそこそこ面白くなりそうな題材で、まあここまで面白くないものを作れるのはもはや才能なのではないでしょうか。とにかく全然ダメなので、あんまりオススメはしないです。
【以下、ネタバレ注意!】
 心配するな、救急隊員だ(大嘘)
 さては、この決め台詞かっこいいと思ってやってるな?
 さて今作ですが、事故った現場に救急隊よりも素早く駆けつける自称救急隊の兄ちゃんが実は殺人鬼で、被害者を次々と連れ去っては拷問にかけ、ショッキングな映像満載でお届けする、という方面で本編作れば普通に面白かっただろうなぁ、という内容の残念な映画です。
 では早速、詳細な中身を見ていきましょう。まずは良い点から。
 今作の良い点は、序盤少しの間は先の展開に期待が持てて楽しめるということです。
 今作は開幕、交通事故→偽救急隊員が登場し、被害者を虐殺するという前座シーンをいきなり二回も挟み、飛ばした展開を見せてくれるのでとりあえず開幕は「おぉ〜なかなか面白そう」と思わせてくれました。そこだけは良かったと思います。以上。
 と言うわけで残念なんですが、以下にはもう悪い点並べるだけの作業しか残ってないんで、とりあえずちゃっちゃか行きましょう。今作の悪い点は、そもそもストーリーに内容詰め込みすぎて明らかに無駄まみれになってることと、もう全部が全部中途半端過ぎることです。
 まずですね、今作の1番重要な部分はどこかと言うと、まあスプラッター映画なんで当然グロ要素、スプラッター要素であるべきなんですが、今作は何を思ったのか「ヒロインの女の子が豊胸手術するかどうかでめっちゃ悩む」というどう考えても余分で意味分からん展開にかなりの時間をかけています。そのせいで、こっちが見たい「事故現場に駆けつけた殺人鬼が救急車で連れ去った被害者をぐちゃぐちゃにする」という展開がガッツリ削られており非常に、非常に消化不良
 そうでなくてもこの豊胸パートがとにかく邪魔、というか話の流れ的に明らかに必要ないので、もう本筋妨げているなんてレベルではない。豊胸したけりゃ勝手にしてろボケが。
 かつ、今作の評価をさらに微妙たらしめているのが、豊胸だけに終わらない意味分からんストーリー展開。何がひどいって、話の流れがもうめっちゃくちゃなんですよ。
 まずヒロイン一同が、並走する車の上に友人立たせて公道を爆走する、という頭おかしいチャレンジして友達殺します。そのあと駆けつけた警察に、彼女が勝手に落ちたと嘘ついて罪を逃れます。ヒロインが豊胸するか悩みます。その後、実はヒロインの友達一同が過去にも婆さんをひき逃げして殺していたことが明らかになります。ヒロインが豊胸します。実は、轢き殺したババアは殺人偽救急隊員兄弟の母親だったことが明らかになります。その後たまたま、ヒロインの母親と殺人偽救急隊員が付き合い始めます。殺人兄弟が、ヒロインがひき逃げ犯だと勘違いします(ひき逃げはあくまで友達一同の事件でヒロインは無関係)。ここから殺人兄弟のなんちゃって復讐パート突入、そして終局へ……という感じ。ざっと書くとこんな感じの映画なんですが、もう御都合主義通り越してここまで脚本がガバガバだと潔いですわ、全く。もうこの際激長豊胸パートには目を瞑ったとしても、突然ヒロインの母親と殺人犯が出会って付き合ってみたら、娘の友達が過去に自分の母親轢き殺したひき逃げ犯だったとか、都合がいい以外の何者でもないですわ。
 そしてさらに残念なことに、ストーリーもこんな感じで中途半端なら肝心のスプラッター要素も中途半端、というのも痛い。確かに開幕とか終盤の火傷とか、いくつか「おっ」となる部分はありましたが、全体的に重要部分が映らずあっさり目の演出なことに加え、事故現場も割と軽めのものが多いので悲壮感があんまりなく、 総じてとにかく中途半端。もう何から何まで中途半端だなこの映画。
 総評ですが、まーあとにかく無駄展開が多くまともに楽しめないので、よほどヒロインの恋愛ごっこと豊胸お悩みパートに興味でもなければ、素直に他のスプラッター映画見たほうがいいと思います。ぶっちゃけ全然面白くないので、オススメはできません。なんで素直にあらすじの設定通りの内容に作れなかったのか……。
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