「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

女子競泳反乱軍 のレビューです(総合評価B)

(画像:Amazon商品ページより引用)

元はレズビ
まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。

【予告編】

【あらすじ】

水泳選手権を目前に控えた女子校の競泳部。転入してきたアキ(範田紗々)は知り合ったサヤカ(日高ゆりあ)に入部を勧められるが、校内では謎のウイルスが蔓延し、予防接種を受けた生徒と教師が次々にゾンビ化する事態が発生していた。事件に気付いたアキは呟く…「奴の仕業だ。」次第に明かされていくアキの忌まわしい過去、サヤカの正体、女子校を襲う惨劇に立ち向かう競泳部員達の壮絶なバトルが今、始まる(あらすじ:Amazon商品ページより引用)

ストーリー………D
キャラクター……B
ゾンビの質………D
設定………………C

総合………………B
おススメ度………D

【良い点】
・光るギャグセンス
・イベント自体はそこそこ豊富なので飽きずに見られる

【悪い点】
・無駄に長い&豊富すぎるエロシーンがとにかく邪魔

こんなタイトルですが、一応ゾンビ?映画です。女子校の競泳部員たちがゾンビに立ち向かう! という、まあありがちなゾンビ映画かな、と思いきや、その実態は完全なるガバガバ設定コメディ映画でした。コメディ描写が自分の肌に合えばブッ刺さるでしょうが、そうでもなければひたすらに辛い映画だと思います。私はブッ刺さりました(報告)

【以下、ネタバレ注意!】
 タイトルとパケ絵だけでは何の映画なのかさっぱり分からないんだワニャン。ちなみに本編を見てもよく分からなかった(痴呆)

では、早速詳細な中身の評価をしていきましょう。とにかく良い点から。

 今作の良い点は、イベントが定期的に起きることによる飽きにくさと、光るギャグセンスです。特に後者。
 それではまずはストーリーについてお話しします。 最近流行りの新型ウイルスに対し、女子校の生徒および教師が予防接種を受けるのだが、実はその予防接種にゾンビ?ウイルスが仕込まれており、女子校内でパンデミックがーーそんなところから今作は始まります。こう聞くとごく普通のゾンビ映画の導入ですが、この映画はここからが普通ではありませんでした。
 まず、この映画では最初の予防接種により全校生徒が感染するため、噛まれたりすることによる感染拡大パンデミック的なものはありません。それどころか、あんまり全体的にゾンビ感もなければ、対ゾンビ的な意味での戦闘や逃走シーンなんかもほとんどありません。その分、なぜか教師陣は特別なウイルスを注入されたという設定があるため、先生方は知能を持ったサイコパスゾンビとして主人公たち競泳部の前に立ちはだかります。そのサイコパスな教師陣との死闘シーンや、学校にウイルスをばらまいた黒幕との戦闘は、ゾンビ戦が薄い分そこそこ散りばめられており、まあ見所と呼んで差し支えないような立ち位置にはなっていたと思います。教師陣(2名)。
 また、この教師陣との死闘シーンを始め、主人公の過去の秘密に迫ったりだとか、その他イベント毎もそこそこ仕込まれており、話が足踏みするだけではなく一歩ずつ進んでいく感じは割とちゃんとあったため、テンポ的にはそこまで悪くはありませんでした。まあ、内容はメチャクチャでスカスカでしたが……。

でもね、そんなことは割とどうでもいいんです。なぜならこの映画において、最も重要なのはギャグ描写が自分に刺さるかどうか、その一点のみと言っても差し支えないのですから。そう、この映画の良さは、凝縮されたギャグシーンが面白いと感じるかどうか、ただその一点しかありません。ストーリーはそのギャグを盛り上げるため、ないし邪魔しない程度に存在しているだけであり、ギャグが楽しめればこの映画の評価は天元突破、反対にギャグが寒いと感じれば、評価は地殻を突き破ってマントル突入、そんな両極端な映画です。作中のギャグを文章で紹介すると、私の文章力ではどうあがいてもクッソ寒くなるので差し控えさせていただきますが、もうね、ほんとやりたい放題だよ。クソ下品でお下劣で趣味全開なやりたい放題のグダグダギャグばっかりだけど、悔しいことにそれがもう本当に面白いんだよ! 最初から最後まで全部面白い。いやね、これはもう本当に見て欲しい、見てもらうことでしか伝わらない。うん、だから見よう。

 というわけで纏めると、ギャグが面白ければもうなんでもいいや、なタイプの映画なので、この映画の評価は下品なギャグが自分に刺さるかどうか、それに全てがかかっています。そしてそれが刺さるかどうかは、見て見ないことには分からない、というわけですね。だから見よう。
 ただし、クライマックスに大どんでん返しがあるわけでも、最後まで見たら評価がガラッと変わるタイプの映画でもないので、ちょっと見てみて「うわクソつまんねぇ」と思ったら多分終始つまんねぇと思うので、そこで切っても良いんじゃないかな、というのだけは救いですね。ただ一応、クライマックスに大爆笑シーンはあるので、多少なりとも刺さるなら最後まで見て見たら良いと思います。
 では以上、今作の良い点でした。続いては悪い点……というか、困った点を。今作の困った点は、これでもかというほど濃厚なエロシーンが各所に挟まれているせいで、友達みんなでワイワイ見れないことなんだよ!!! ここだけはマジで大減点!
 この映画はその性質上、クソくだらないギャグシーンがふんだんに盛り込まれているため、「クソ映画上映会」の題材として友達数人で酒入れながらゲラゲラ笑って鑑賞するという用途にもってこいなんですが、困ったことにとにかくエロシーンが多すぎて複数人で見れたもんじゃないんです! ホラー映画とかによくある、おっぱいチラ見せだとか十数秒セックスシーンが映るとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ。クッソ濃厚なレズセックスを始め、回想でも脱がすわオナるわセックスするわでもうやりたい放題。
 しかも、一回一回のエロシーンが数分間ととんでもないボリュームでがっつり流され、それが複数回あるという地獄。もう挿入してからお互いイクまで、ほぼノーカットでガッツリ流れるでよ。こんなもん複数人で見てたら気まずくなること必至、カラオケ借りて見ようものならAV見てると勘違いされて出禁食らってもおかしくないレベルの濃厚な絡みが複数回。某盆踊りみたいな、「おっぱいは出てるけどこれギャグシーンだよね?」みたいなものでも断じてなく、そういう設定のAVかと見紛うほど真面目にエロシーンをぶつけて来ます。これはもうわたくしで隠せるレベルではございませんでした。まあ、「ホラーといえばエロ!」という人には嬉しい特典かもしれない&一応これらのエロシーンも、クライマックスの爆笑シーンにつながってくる伏線となっているので一概に悪いと断ち切ることはできませんが、もうちょっと配分を考えてですね……。
 というわけで総評ですが、私は非常に面白かったです。もうそれ以外何も言えない。この映画ほど人の評価があてにならない作品もない、というほど、楽しめるかどうかは自分の感性次第、というような映画なので、気になったら周りの評価は気にせずとりあえず見て見てください。面白かったら掘り出し物、つまんなかったらボロクソ評価投入、というくらいの気持ちで良いと思います。
 それでは今回はこの辺りで!
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