「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

ディープ・インセクト のレビューです(総合評価D)

NOW(なにが おもしろいのか わからねぇ)

今作ですが、字幕で見ました。予告編とあらすじを探しまくったんですが、どうしてもAmazon先生では「ディープインパクト」の方しかヒットしなかった&予告編も日本語版がどうしても見つからなかったので、今回は予告編(字幕なし英語)とGEO宅配レンタルのページに載ってたあらすじからですどうぞ。
【予告編】(字幕なし)
【あらすじ】
巨大昆虫型生物と地球防衛軍の戦いを描くモンスターパニック。地球とは異なる生態系を持つ惑星から飛来した巨大隕石。衝突は回避できたものの、付着していた宇宙生物が二酸化炭素の影響により凶暴化し人類を襲撃し始める。米軍は総攻撃を試みるが…。(あらすじ:ゲオ宅配レンタル商品ページより引用)
ストーリー………D
キャラクター……D
モンスターの質…C
設定………………D 
総合………………D
オススメ度………D
【良い点】
・グロ表現とモンスターの造形はなかなか
【悪い点】
・テンポがクソ
・キャラに魅力皆無
・緊迫感もなく見ていてとにかく退屈
 宇宙からデッカい虫が襲来してきて地球がやばいみたいなお話です。クッソテンポが悪い&「ここいる?」な無駄展開の嵐&キャラクターに何の魅力もないと、ほぼフルコンボ状態の問題作。私には一体何が面白いのか分かりませんでしたが、分かる人には分かるらしい。
【以下、ネタバレ注意!】
いやーキツイっす(頭痛)
 さて今作ですが、宇宙の彼方から虫が飛来してきて人類を襲う的な内容の映画です。それだけではなく、実は人類側にもその虫の信奉者がいて……という、一枚岩ではない濃厚なストーリー付き! うわぁ、名作の予感がしますねこれは……。
 では、早速詳細な中身を見て行きましょう。まずは良い点から。
 今作の良い点は、人間の解体や実際の虫を使った気色の悪いグロ表現などは結構頑張っているということと、虫モンスターの造形自体はなかなか悪くないということです。
 以上です。これ以上語ることはない。というか、その頑張ってる部分を消し去るほど他の酷い部分がいろいろと目立ちすぎる&グロ表現はあれとして、そもそもモンスターあんまり出てこないから退屈なんです。あとは強いて言うなら、ラストシーンで地獄で会おうぜベイビーしながらヒイロ・ユイするのは面白かった。むしろ、個人的に見所さんに感じたシーンはそこだけでした。
 では次は今作の問題点を。今作の問題点は、テンポがクソということと、キャラクターがクソ野郎だらけということと、何よりとにかく見所がなくて退屈だということです。というか大体全部です。
 この映画は最初、虫の進化した惑星から隕石が飛来し、その中から怪物が! みたいな始まり方をしてくれるんですが、そのあたりはまだ期待をもって見ていられました。というか、モンスター映画的にはオープニングでいろいろな虫の怪物(数種類)が闊歩しているシーンが一番の見所さんだったと思う。でもですね、この後の展開はもう酷いんですよ。ほんと酷い。何がどう酷いかって、言葉で表現するのはとにかく難しいんですが強いて言うなら「ついていけない」
 美女が湖で襲われて頭だけになったり、それをなんか研究機関の人たちが解剖して調べたりするシーンはまだいいんですが、捜査官のおっさんが、恋人?の死にショックを受けて入水して、ガンギマリ映像流した直後に何事もなかったかのようにシーン転換するあたりとかもうマジでついていけないっす。「お前にはこのシーンの良さが分からないのか?」と聞かれたら、「自分、クスリはやったことがないので……」と返すくらい意味が分からない。そのシーンを筆頭に、博士がイキリながらおふざけする映像をおっさんがドン引きで見てるシーン(←無駄に長い)とか、おっさんが恋人のピアスを錯乱しながら口につけようとして滑って転ぶシーンとか、もう今作にはとにかく「無駄」が多すぎて、見ていて非常にイライラします。声を大にして言いたい。「ここいる?」
 また、今作の主人公面したちょび髭無能ジジイは基本的にガンギまってるだけで全然仕事してくれないし、たまに出てきたと思っても何がしたいのかわからないし、そもそもストーリーに絡んでこないしで、とにかくこいつが出てくるシーンはラストシーン以外「無駄の塊」という印象しかありません。その他のキャラも薄っぺらく、結果作中で最もイカれている虫信奉者博士がキャラとしては一番マトモという非常に皮肉の効いた状態になっていました。
 また、モンスターの造形自体はなかなかだと言いましたが、そもそも虫モンスターの登場シーン自体が少ないという問題点も。終盤、虫モンスターが暴れて街中がパニックになるシーンとかも、虫も出てこなけりゃ街中がパニックになってる描写もないという徹底っぷり。おかげで緊迫感も緊張感も見所も皆無で、一体自分はなぜこんな映画に時間を持って行かれているのかを真面目に考え出してしまうような出来栄えでした。
 というわけで総評ですが、クソだよクソ! 見所皆無で面白みもなく、私には何が面白いのか分からない作品でした。虫によるモンスターパニック映画が見たいと思って借りた場合、ほぼ間違いなく後ろから突き刺されるでしょう。はいはい、終わり終わり。
 ……で、終わりたかったんですが、少しだけ追記を。今作に対する感想とかを見ていると、やけに評価が高い。その理由を調べてみたところ、「過去のレトロ映画に対するリスペクトやオマージュを低クオリティでとことんやる姿勢が好き」的な内容が散見されました。ですので、まあ私にとっては一切面白みの分からない、まごうことなきクソ映画だったのですが、「見る人が見れば分かる映画なんだなぁ」と思った(小学生並みの感想)。「我こそがわかルマンやぞ」という方は見てもいいかもしれない。
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