「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

インデペンデンスデイ2017 のレビューです(総合評価C)

(画像:Amazon商品ページより引用)
レンタル版を吹き替えで視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。
【予告編】
【あらすじ】
巨大UFOの猛威によって危機を迎えた人類の反撃を描くSFアクション。西暦20XX年、地球は鉱物資源を狙う謎の侵略者に支配された。レジスタンス兵士のイライアスが属する軍事組織・ホーネットは、人類の独立を勝ち取るため、ある作戦を開始する。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)
ストーリー……C
CGの質…………C
キャラクター…C
設定……………D
総合……………C
おすすめ度……C

【良い点】
・全体的に悪くはない
【悪い点】
・とにかく盛り上がり不足
・全体的に非常に中途半端な出来栄え
・ホーネットがクソ無能
 とにかく、終始可もなく不可もなくな印象が強くつきまとった映画です。クソつまらない訳ではないのですが、いつまで待っても盛り上がってくるシーンが一向になく、盛り上がりそうな2、3歩手前で延々と足踏みさせられているかのような映画でした。ただ、ラストシーンはめっちゃ笑えたのでそこだけは良かったと思います。
【以下、ネタバレ注意!】
 こういうのに出てくる特殊部隊的な奴らは全員無能でなければならないっていう法律でもあるんですかね。
 さて今作ですが、みんな大好きインデペンデンス・デイの2017版です。ストーリー的には、(多分)ドローン引き連れて襲来したエイリアン軍団らしき一味に崩壊させられた後の地球で、なんかレジスタンス的な人たちが頑張って抵抗しつつ一転攻勢する、というような内容になっております。ちなみに、本家と違って地球はもうとっくの昔にドローンに崩壊させられているので政府的な機能はもうなく、生き残った人たちと軍の残党?と自称有能超技術保有集団とその辺のレイダーがわちゃわちゃしてるような状態で物語がスタートしました。falloutかな?
 それでは早速、今作の良い点悪い点を交えながらこの映画の評価をしましょう。まずは良い点から。
  今作の良い点は、全体的に悪くはないということです。
 全体的に悪くはない、とだけ言うと「は?」となるかもしれませんが、なんというか今作の良くも悪くもない感じをなんとか表現しようとするとこんな言葉になってしまいました。
 例えば序盤。序盤この映画は、エイリアンサイドの支配するドローンとの戦闘とそれからの逃走を中心?にしつつ、この崩壊した世界における各勢力(軍残党、ホーネット、レイダー等)の説明を交えながら進行して行きます。ここに始まり、中盤以降はホーネットとかいう技術力集団との邂逅有り、レイダー軍団との大規模戦闘あり、ドローンとの戦闘もたまに有りーーと、エイリアンドローンとの戦闘だけに偏らず、各勢力が入り乱れながらストーリーが展開していくのが今作の特徴です。
 ここで大事なのは、この序盤から始まる風呂敷の広げ方と展開のテンポ、これら自体は全くもって悪くはないということです。風呂敷一気に広げすぎてグチャグチャになっているわけでもなければ、テンポがクソ悪いわけでも早すぎて意味不明になっているわけでもない。つまりストーリー展開のさせ方については、非常に平々凡々ではありますが平均点以上の実力はあったということです。
 その他にも、CGの出来や戦闘のクオリティなど、大体の要素が概ね平均点程度のクオリティだったので、全体的に悪くはないというのはこういうことです。まあ、キャラについては有能がいる一方で酷い無能もいたりしますし、ストーリーも展開のさせ方自体はそこそこですが盛り上がりクソだったりで文句はありますし、何より設定ガバガバなんで、悪い点が全くないというわけでは決してないんですけどね。
 というわけで、次は上に挙げたような悪い点、いってみましょう。
 まずはキャラについて。この映画に出てくるキャラですが、困ったことに大体が無能です。主人公サイドのキャラもアレなら、敵となるレイダーサイドのキャラもアレ揃いで、なんならエイリアンくんたちも姿見せないとはいえクソ無能の集まりです。唯一、主人公さん本人と、レイダー側にいるなんかハーレイクインみたいなネーチャンだけがそこそこ有能なんですけど、それ以外は平均以下の知能しか持ってないです。
 何より酷いのが、自称有能な超技術保有集団であるホーネットとかいう主人公サイドの組織。こいつらがまあ信じられないほどの無能で、どのくらいアレかと言うと、新型兵器の実験のために無謀にも敵の母艦を自軍基地の隣の空き地に呼び寄せたせいで、そのまま基地ごと壊滅させられるほどの無能です。アホしかいねーのか。
 とまあ、自称有能を気取ってる科学者集団はこの有様だし、中盤以降のメイン敵であるレイダーどもも基本アホしかいないので、こいつらが小競り合いしてる様を見せつけられても正直言って全然話が盛り上がってこないんですよ。

しかも、中盤以降はレイダーVS主人公勢という構図がメインになってくるので、エイリアンくんたちの出番が本当に少なくなって来るのも人間同士のしょーもない小競り合い感を加速させている要因。そして先述の通り、どっちの勢力も無能ときています。こんなもん話が盛り上がるわけないだろ! マジで、盛り上がり2、3歩手前で延々足踏みしてるかのような映画でした。

 さらに、この映画は崩壊した世界における人間VS人間の構図をやりながら、そこになんとかドローンとの戦闘も入れようと頑張った結果、非常に残念なことにどっちの話も実に中途半端にしかなっていないのです。序盤の風呂敷広げはなかなかだったんですが、それを受けて3つの勢力をうまく絡ませてお話を構成することが出来なかったようです。もっとドローンを物語にうまく絡ませるとか出来れば良かったんですが、主人公勢とレイダーがワチャワチャしてるところに急に出てきて一緒にワチャワチャする程度の使われ方しかされてなかったのが残念でした。そもそも、あくまでストーリー的にはエイリアンドローンの壊滅をメインに据え、レイダーとの戦闘とかはおまけ程度の捉え方で良かったのでは……。
総評ですが、全体的に悪くはなかったんですけど、内容が中途半端かつ盛り上がりが全然なかったので、どちらかと言うと見ていて飽きてきました。飽き飽きしまくってキツイってほどではなかったんですが、面白くはなかったです。この映画見たときは友人四人と一緒に見たんですが、みんな同じような感想でした。
 まあ唯一面白かった部分といえば、文明崩壊した世界が舞台のはずなのに、ラストシーンの敵母艦爆破シーンの背景で普通に車走ってたことくらいですかね。製作途中で完全に予算が切れちゃったのかな?
 
 とまあ、はっきり言って微妙な内容でした。マジで興味ある人だけ見れば良いのではなかろうか。
 
 それでは、今回はこの辺で!
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