「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

シン・アルマゲドン のレビューです(総合評価C+)

(画像:Amazon商品ページより引用)
以外と面白かった。
さて今作ですが、レンタル版を見ました、確か吹替あったと思います。
まずはAmazon先生のあらすじ&予告編から、どうぞ。

【予告編】
【あらすじ】
地球を未曽有の危機が襲うSFパニック。20XX年、地球は宇宙空間に突如現れたワームホールに吸い込まれ、別の惑星系に移動してしまう。そこにはふたつの太陽があり、環境は激変。人類を救う鍵は、記憶を失くしたコリンという男が握っていた。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)
ストーリー……B
キャラクター…C
設定……………D
総合……………C+
オススメ度……C

 【良い点】
・ストーリーが思わぬ方向に進んで行く&テンポ悪くないので飽きずに見られる。
【悪い点】
・ご都合主義度が限界突破
以外と面白い。飽きさせないようにストーリー展開にしっかりと捻りが加えられていて、見ていてそこそこ見応えがありました。おかげで飽きずに見られましたが、ラノベ主人公もビックリするほど主人公がチート属性持ちアンドスーパーご都合主義な映画なので、多少見る人を選ぶと思います。
【以下、ネタバレ注意!】
 良いか悪いかは別として、展開が物凄い方向にぶっ飛んでいくのでビックリしました。
 
 さて今作ですが、地球が突然太陽が2つある別の銀河へ飛ばされ、生物は死滅して人類も絶滅の危機に瀕しているクソやばい状況の中、記憶喪失でチート能力持ちの主人公がめっちゃご都合主義な設定を酷使して地球を危機から救うお話です。なろうかな?
 
 というわけで、さっそく詳細な内容を見ていきましょう。まずは良い点から。

今作の良い点は、何を隠そう展開が想定外の明後日の方向へと飛んでゆくため、飽きずに見ていられるということです。


今作は、突如現れたワームホールに地球が飲み込まれ、太陽が二つある別の太陽系へ飛ばされたところから話がスタートします。この時点でもう設定ぶっ飛んでるんですが、今作のぶっ飛び方がすごいのはこの部分だけではありません。というより、「序盤の設定だけぶっ飛んでて、中身を開いてみれば量産型のベタな展開タイプかな」とか思ってると痛い目を見ます。

地球が別の太陽系に飛ばされたことで、当然それを元の太陽系に戻すことが今作の大きな目標となってくるわけですが、普通に考えれば、またワームホールを開いてそこへ地球を飛び込ませ、元の場所へ戻す方法を思いつきますよね。この映画の登場人物たちもその方法に思い至り、それを実行しようとするのですが、この実行に至るプロセスがもう凄まじい

当然地球は異常気象の影響でほぼ崩壊しており、人類なんてカスほどしか残っていないため、今更新技術を開発する人員もノウハウも予算も残ってません。そこで今作では、「主人公がワープ前の地球にいたころの自分に時空を超えてメッセージを送り、ワームホール生成のための材料を都合のいい場所に運ばせておく」という超荒技を披露します。何言ってるか分からないでしょ? 私にも分からんかった。

 
 しかし、結果としてこの意味分からん思い切りが良かったです。序盤からもう地球が滅んでいるので、これ残りの時間どう持たせるんや、と心配していたところに、突然時空を超えて過去の自分とコミュニケーション取るだのなんだの、完全に予想外の方向にぶっ飛んで行きましたからね。最初だけぶっ飛んでてハイ終わり、というのではなく、こういう捻りを加えて話に広がりを持たせたのは、飽きずに見られて良かったと思います。
 
 
 
 反面、これに関しては当然悪い点も。それは、設定が滅茶苦茶ご都合主義な方面に偏っていることです。
 
 例えば、先ほど紹介した「過去の自分に対してメッセージを送りつけ、過去の行動を変えさせて現在世界に反映させる」という超荒技を使えるのはなぜか主人公だけですし、しかも、例えば「ワームホール発生の際に一番近くにいたからその影響で覚醒した」とか、そういった何かしらの説明なども一切なく困惑させられます
 
 しかも、ラストシーンで地球が再び発生したワームホールに飲まれて再度太陽系に戻った後は、なぜか時間が全部巻き戻っていて地球破壊前に戻っていることや、帰還後の地球では人類全員が別の太陽系にいた頃の記憶をなくしているのに対し、なぜか主人公だけはその記憶を持ったまま2週目のスタートを切れることなど、今作は主人公だけが異様に優遇れながらも、それに関する納得のいく説明は一切ないんですよこれが。ワームホール発生時に一番近くにいて、最も影響を強く受けたからとか、そんなこじつけレベルの説明すらないんです。
 
 まあ何より驚いたのは、やはり地球が太陽系帰還後になぜか無傷で戻ってきたことでしたね。なんでワームホールくぐったらそれまでの崩壊が全部チャラになってるのか
、これが分からない。この時、「あ、この映画もうなんでもアリなんだ」と思い知らされました。
 
 
 と、ここで総評ですが、もう完全に言ったもん勝ちみたいなクッソ安易でご都合主義満載の設定だらけではあるものの、ストーリー自体はこちらの想定を上回ってきた上、地球崩壊→なんとかしよう、という過程の中にいくつも捻りが加えられていて、そこそこ見応えがあったと思います。個人的には結構好きでしたが、やはり人を選ぶのはまちがいないでしょう。
気になった方はどうでしょうか!
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