「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

新感染 ファイナルエクスプレスを見てきた感想です!(ネタバレなし)

(画像:Amazon商品ページより引用)
いきなりですが、みなさん最近映画館には行ってますか? 私は気になる映画があれば、積極的に行くようにしています。そして、あれはバイオハザードヴェンデッダを見に行った時の事です。その時に流れてきた予告、私はそこでこの映画の存在を知りました。
あの日から私は、この映画のことが気になって気になって仕方なかったんだよ!
電車内という閉鎖されたシチュエーション、物量で押してくる上に走るゾンビ……あのさぁ、これが面白く無いわけ無いやん?
そう確信した私は、あんま乗り気じゃない友人数名引き連れて、公開初日の金曜に定時ダッシュ決めて、わざわざ隣県までこの映画見に行きました。そして折角だからと、4DX版を見てきたわけですよ。
単刀直入に感想を言うと、名作。もしくは傑作。もうこれに尽きると思うんですよ。
そりゃ、観る前は不安もありました。この映画は上映時間が2時間近くあるんですが、そもそもゾンビ映画で2時間持たせるのってかなり大変なことだと思うんですよ。しかも今回は、シチュエーションを電車に縛ってますから、余計に。それに、なんかテーマが家族愛的な感じだったので、それでゾンビの影薄いんじゃないかとか、いろいろ思うこともありました。もし同じようなこと思ってる人がいたら、言いたい。
いいからゴタゴタ言わずに見に行け。
というわけで、本当はこの映画についてネタバレ含めてレビュー書きつつ語りたいのは山々なんですが、公開したばっかりの映画のネタバレ書きまくるのもどうかなー、という気持ちと、何より私はこの映画を1日でも早く、とにかく劇場に行って皆さんに見てもらいたいので、今回はネタバレなしで感想を垂れ流しつつ、いいから見に行けを連呼する販促用記事にすることにしました。もし見てきた人いたら、至急コメントくれや。まだ見てない人は、いいから見に行け
というわけで、遅くなりましたが、まずはこの映画のあらすじと予告から見ていきましょう。興味がなかった人も、まずは予告編だけでも見てみよう!
【予告編】
【あらすじ】
ソウル発プサン行きの高速鉄道KTXで突如起こった謎の感染爆発。疾走する密室と化した列車内で凶暴化する感染者たち–そんな列車に乗り合わせたのは、妻のもとへ向かう父と幼い娘、出産間近の妻とその夫、そして高校生の恋人同士…果たして彼らは安全な終着駅にたどり着くことができるのか–? 目的地まではあと2時間、時速300km、絶体絶命のサバイバル。愛するものを守るため、決死の闘いが今はじまる! © 2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.(あらすじ:Amazon商品ページより引用)
 というわけで、あらすじ、及び予告を見ていただければわかる通り、今作は韓国産のゾンビ映画です。ほら、アジア産のゾンビ映画が劇場でやるっていうだけでもうテンション上がるよね! ちなみに原題はシンプルに「釜山行き」、「釜山へ」って感じらしいです。もっと言うと、内容的には今作、かなりシリアス寄りです。そこから爆誕した邦題が、感染と新幹線を掛けたであろう「新感染」でした。ほらまたクソみたいな邦題付ける。
 しかし、そんなクソみたいな邦題とは裏腹に、内容的にはかなり良かったです。だいたいこういう「〇〇絶賛!」とか「観客満足度〇〇%!」って感じの映画はしょーもないイメージが強いんですが、今作についてはマジで満足度高い理由も、世界的にヒットした理由も分かりますよ。
 というわけで、以下には私がそう感じた理由とこの映画の魅力について、簡単にお話しします。
【以下、感想垂れ流し】
 今作の見所はどこだろうと言われた時、もちろん人によってあげるシーンは様々だと思うんですが、私的にはやはりラストシーン、それと序盤の感染爆発に至るシーンでした! ただラストシーンについて語りだすとド直球火の玉ストレートでネタバレになってしまうので、そっちについては劇場で確認してもらうとしつつ、今回は序盤の魅力についてお話しします。
 さて、ゾンビ映画では定番の「感染者がチラホラ出だして日常が徐々に崩壊していき、ある場面を境に感染爆発が起きる」と言うシーン。今作にももちろんこのシーンがありますが、この映画はこれの描き方がとにかく上手かった。予告編見ればわかる通り、ゾンビによるパニックは電車内だけでなく韓国中で発生しているわけですが、これが発生し始めたのがあろうことか早朝なんですよ。現に、主人公たちが乗った釜山行きの電車は朝5時半発で、その段階では早朝ということもあり、このパニックはまだそこまで広まっていなかったんです。

現に、主人公も駅に向かう途中で幾つかの異変には遭遇するわけですが、朝早すぎて路上に人なんてほとんどいないから、あまり気にも留めなかったんですよ。

 この、情報の回りが遅い早朝という時間帯をターゲットに選んだのがまず上手いよね。各地でチラホラと感染者によるパニックは起きていたわけですが、乗客たちはまだそのことを知らないんです。テレビでもただのデモとしてしか報道されていなかったので。
 そしてその電車に感染者が1人乗り込んでしまったことから、電車内での感染拡大が始まります。1人が倒れ、乗務員が噛まれ、そこから隣の車両へ、その隣へ……と一気に感染が拡大していくシーンはもうマジでハラハラしました。しかも、電車内って要するに巨大な密室なんで、隣の車両で起きてることなんてぶっちゃけ分かんないんですよ。それがまた被害拡大を手伝い、ゾンビ自体の強暴性と素早さもあって、電車内はあっという間にゾンビだらけになってしまいます。そして、なんとか生き残った乗客たちは、ネットの情報やテレビの報道によって韓国中で感染爆発が起きていることを知る……ここから、この映画が始まります。

 この始まり方と序盤の盛り上げ方ね。ゾンビ映画的にはお馴染みのアウトブレイクシーンですが、ここをどれだけ魅力的に描けるかによって映画の評価がガラッと変わってきますからね。そういう意味では、今作の掴みはもうマジでバッチリでした。ね、だから見に行け。
 しかし逆に「序盤からこんなに飛ばして大丈夫か? 後半息切れするんじゃ?」という懸念もちょっとありました。でも大丈夫、その心配も無用でしたよ。もうここから先は何言ってもネタバレなりそうなんで発言は避けますが、ゾンビという主役をきちんと引き立てながらも、主人公たちキャラクターの描写を手を抜かずしっかりとやってくれているおかげで、見所がゾンビとの戦闘的な部分だけに偏らず、キャラクターの行動やストーリー自体にもしっかりと見所を持ってきてくれた、これがとにかく良かったですね。このおかげで、2時間あっという間でした。ほら、見に行け。
 さらにもう1つだけ言うならば、今作はゾンビによるパニックという災害を通した、家族愛的なものが大きなテーマとして存在します。主人公とその娘がお互いにこの悲劇を通して成長していく様がしっかりと描かれているので、特に中盤から後半にかけてはこのテーマが大活躍してくれるんです。このおかげで今作、ゾンビ映画としてはかなり珍しく、しっかりと感動させられる作りになっています。特に、父親同士が子どものために体張って頑張るところとか、もうね、すごくいいですよ。
 しかもあんまりグロとかホラーにもステータスを振っておらず、ホラー映画お馴染みのビックリシーンも少ないので、真面目な話、ゾンビやホラー映画が苦手な人も楽しめる作品になっていました。そのくせしっかりとハラハラさせてきます。なんだこれは。だから見に行け。
 というわけで、私のようにゾンビ映画が好きな人だけではなく、ゾンビとかあんまり興味ない人もしっかり楽しめる作りになっていたこと、これが世界的にヒットした理由だと思います。だから、別にゾンビ好きの人とだけじゃなくて、さして興味ない友達とか恋人連れ出して見に行ってもいいと思いますよ、本当に。
 それでは最後に。

映画を見に行かない理由を作るのは実に簡単です。

 映画料金って高いし、見に行っても客にキチガイ1人いたら折角の映画が台無しだし、2時間椅子に拘束されて自由な姿勢で見られないし、自宅で見る方が気楽に見られるし、そもそも待ってればそのうちレンタル出るんだからレンタルでいいし……。
 しかもこの新感染に至っては、全国公開と言いつつも上映館少ないせいで遠くまで足運ばないといけないし、配給会社は勝手にギャグみたいな邦題つけるし、「走るゾンビとかバカジャネーノwゾンビはノロノロ歩きこそ至高だからw」派もいるだろうし、わざわざこんな映画見に行かねーよ、って思う人もいると思います。
 しかし、そんな方にこそ伝えたい。

うるせぇ、いいから見に行ってこい!

 映画料金高いのはわかります。でも考えてください、たかが1800円やで? レイトショーなら1300円やで? それすら払えないほど金ないわけじゃないでしょ?
 自由な姿勢で自宅でゆっくり見たい? 2時間椅子座ってるのくらい何の問題ですか?
 レンタルでいい? よくねーよ、劇場の大画面と音響で見るからいいんじゃん! そしてこれ言う人はだいたいレンタル開始する頃には興味が失せてるから見ない。
 キチガイいたら台無し? 構わん、映画館でマナー守れない自己中は殺せ。お前は無罪だ。
 県内でやってない? 俺んとこもだよ、やってないなら隣県まで車飛ばせ車ないなら電車で行け! ゾンビいるかもしれないけどな!
 ゾンビはノロノロが至高? うるせぇ、ゾンビが走って何が悪いんや! いいから一回走るゾンビ物見てこいって、走るゾンビには走るゾンビにしかない魅力がありますよ! もちろん私はノロノロゾンビも大好きだがな!
  変な邦題のせいで見る気が失せる? 逆や、被害が邦題くらいで済んで良かったと思うんや! 吹き替えにクッソ下手な芸能人起用されたり、エンディングに全然関係ないアイドルグループ起用されて余韻もクソもあったもんじゃない惨劇になるより数万倍マシやろが!
 そして、冷静に考えるんや、劇場の大画面とあの音響で、ゾンビ映画が見られる機会なんて次は何年後になるか分からんのですよ? そのくらい日本じゃゾンビ映画が流行らんのやから、皆さんが行かないで誰が行くっていうんですか? 後、どうせ行くなら4DX版、見よう!
結論:今夜のレイトショーで見てきて♡

 以上です。見てきた方、コメントください。
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