「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

ワールド・オブ・Z のレビューです(総合評価D+)

レンタル版を字幕で視聴しました。吹き替えはなかったです。
 まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。
【予告編】
【あらすじ】
人類に下された破滅と終末を描くゾンビアクション。突如、正体不明のウイルスに侵された地球。狂暴化した感染者が蔓延る“キル・ゾーン”に残されたふたりの男は、隠れていた姉妹と出会い行動を共にする。彼らは逃げ惑う中で、ある事実に気付き…。(あらすじ:Amazon商品ページより引用)
ストーリー………D
ゾンビの質………C
キャラクター……C
設定………………D
総合………………D+
おススメ度………D

【良い点】
・クソつまらなくはない
【悪い点】
・展開がワンパターンでクソ単調
・会話シーンが無駄に多い上に大して意味をなしていない
 クソ眠いぞ(物語理解不能展開単調見所無退屈並感)
【以下、ネタバレ注意!】
 途中かなり意識が朦朧としてたので、間違ってたこと言ってたらすみません(小声)
 さて今作ですが、クソ単調なゾンビ映画です。正直、途中何回か寝ました(敗北)。その度に巻き戻してもう一回見てたりしたので、全部見るのに2時間くらいかかった。「そんな状態で見た映画のレビューなんて信用ならねぇ!」と思われる方、誠にごもっともだと思います。じゃあ見て♡
 それでは、早速、内容を見て行きましょう。まあ、正直言って良い点なんてラストシーンがちょっと考えさせられたことくらいしかないので、以下はほぼ悪い点です。
 今作の悪い点は、中身がなくて展開がクソ単調であることと、会話シーンの時間の使い方に対してキャラの掘り下げがクッソ浅いことです。特に前半は大問題。
 まずは中身のなさについて。今作は、ゾンビの大発生が勃発し、ほぼ滅んでしまった世界を舞台にして男女4人が生き延びる、というような内容になっております。そのため、彼ら(のうちの何人か)は、『なぜ、ゾンビが突然発生したか』を探求しようという大きな目的を序盤から掲げて行動しています。
 まあ、このあたりのことについては、可能性こそ提示されますが結局うやむやのまま終わるんですね。軍人が死に際に述べた『真実』は、果たして本当のことだったのか。ひょっとすると、彼の虚言なのではないか……てな具合に。でもまあ、それはいいんですよ。丸投げって感じのエンドでもなかったですし、想像を巡らせることが出来たり考えさせられたりしたので、あえてうやむやなまま終わったこの結末は嫌いではありませんでした。問題なのはですね、そのシーンに入るまでの展開が物凄く単調な上にクッソ見所に欠けるということです。
 この映画、序盤のうちから先に述べたような謎を展開するばかりか、「ゾンビの軍団を率いている者がいるのではないか?」「なぜ世界は終末を迎えているのに、電気や水道が生きているのか?」など、幾つかの興味深い疑問も提示され、先の展開に興味が向くような仕掛けはいくつか施されているんです。いるんですが、そうは言ってもそもそも中身がスッカスカでクソ単調とくれば、いくらなんでも飽きてくるというもの。序盤から終盤に至るまで、『日常(会話)パート→ゾンビ襲撃→(車で)逃げる』の三拍子展開を何度もくり返すだけのため『話が動いている』というような実感はほぼありません。この展開の単調さは、はっきり言って致命傷だと思います。
 しかし、今作の問題点はそれだけにとどまりません。展開の単調さに加えて、この会話パートの出来の残念さ。これもまた、今作を退屈に感じさせている要因の1つです。解決すべき問題や謎がいくつかあるにも関わらず、会話パートは無駄に長いくせにろくな収穫はなく、推測を飛び交わせたりつまんない喧嘩を見せつけられたりどーでもいい話聞かされたりの連続で、話が動いていない、と感じるというより、動かすだけの中身がないことを感じさせられてしまうんです。
 では、この会話パートの存在によってキャラクターの個性や魅力を引き出せているか、というとそんなこともなく、はっきり言ってあってもなくても大して変わらんような会話が多かったように感じます。また、ラストシーンの存在から、この映画を通してやりたかったテーマみたいなものはなんとなく見えてくるのですが、ではそれを補佐する存在として会話パートが機能していたかというとそれもまた微妙で、時間割いてる割りにはどーでもいいこと話してんな、というのが正直な感想です。
 それでも、最後に近づくにつれて一応面白くはなってくるんですが、それまでの中盤部分がとにかく無駄が多くダルい、これがかなりの致命傷でした。しかも、そのダルい部分がないと後半の展開は描けなかったのか、ダルい会話シーンがあったからこそ後半の展開が立ってきたのか、というと決してそんなこともなかったので、中盤はダルい上にほぼ無意味という仕上がり、これがまた痛い。
 結局のところ、言ってしまえば今作には話を進めるだけの中身がある、というような印象はほとんど感じませんでした。基本的に、同じことを繰り返しているだけですから。
 総評ですが、クソつまらなくはないけど面白くはない、そんな感想が真っ先に頭に浮かんだ映画でした。まあ、序盤とかのテンポ自体は悪くないんですが、「会話→戦闘→逃走→会話……」のループに気がついてしまったあたりで完全に飽きてくるのがキッツイですね。特に、籠城先がゾンビの襲撃を受けたから車でまた次の籠城先に逃げるパターンな、お前これ何回やる気だよってなったあたりが最高に退屈でした。なんか話の合間合間に聖書?か何かの引用を入れてくる意味もよく分からず、気が付いたらまぶたが重く……という映画です。きつい。
 他にも、ゾンビの出来はさして悪くない反面戦闘自体が単調なこともあり、展開が単調、戦闘も単調、会話シーンも無駄が多く単調……と、とにかく単調さに悩まされた映画でもあります。これがまたおやすみモードに拍車をかけてくるんですよ。ラストのゾンビ戦以降は見所もそこそこあるんですが、そこまでがね、辛かった。

個人的にはあまりお勧めはしませんが、先述の通りゾンビの出来は決して悪くなく、(単調ながら)ゾンビとの戦闘もそこそこあるので、まあ気になる方はどうぞ。それと、本編中に提示された粗方の疑問は自分の中で解決したのですが、結局のところ「世界は終末を迎えてるのになぜライフラインは生きているのか」問題だけは答えが分かりませんでした。多分丸投げされたと思うんですけど(見落としただけかもしれません)、答え知ってる人いたら教えて(他力本願)

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