皆様こんにちは。管理人のさがんです。
突然ですが、皆様は「現代人に不足しがちな三大栄養素」というものをご存知ですか?
まずは食物繊維。なんかお腹をいい感じにしてくれるやつです。
あとカルシウム。なんか骨とかになるやつっす。
そして最後に、「人間が人生で初めてB級映画と対峙した時の困惑する反応からしか得られない栄養素」ですよね。
特にこの、「人間が人生で初めてB級映画と対峙した時の困惑する反応からしか得られない栄養素」は、現代人に最も不足していると言われています。
かくいう私も、最近これが著しく欠乏しておりまして、日々発狂しそうになりながら暮らしております。その理由は実に簡単で、いくら自分1人だけでB級映画を狂ったように見ていたところで意味がなく、今までの人生でB級映画なんて触れたこともない、純真無垢な誰かを巻き込まないと摂取できないからですね。
あーーー摂取してぇーーー!
人生で今まで一度もB級映画を見たことない人に変な映画見せて「えぇ……なにこれ……」って引いてる様とか眺めて酒の肴にしてぇーーー!!!
まあでも、こんな「B級映画見たことない人、誰か俺と一緒にB級映画見て反応を観測させてくれ!」なんて意味不明な依頼、引き受けてくれる人がいるわけ
わ!こちらのお話とっても気になります……映画普段ド王道しか見ないので……!✨
— 鈴宮ひなの🥀🎀新人VTuber (@Hinano_nanonya) March 27, 2023
マロ主さん、詳しくお話お伺いすることはできませんでしょうか…|*'ー'*)💗
おるやんけ!!!!!!!
というわけで今回は、Vtuberの鈴宮ひなのさんとのコラボ企画、
「純真無垢な猫耳メイドVtuberは、人生で初めてB級映画と対峙した時、どんな反応をするのか?」のコーナーです。
なんでこんな意味不明な企画が実現できたのか、これが分からない。
Step.1 鈴宮ひなのさんのご紹介
というわけでまずは、今回の意味不明な企画を快く引き受けてくださったVtuber、鈴宮ひなのさんのご紹介です。
自分が説明するより、ご本人が挙げておられる紹介動画等を見ていただく方がバッチリ魅力も伝わると思うので、まずはこちらをご覧ください。
↓Twitterもされています↓
プロフィール:君のお部屋に住み着いたバーチャルねこみみメイド
活動内容:ゲーム実況、朝活、歌枠、ASMR等
普段見る映画:ディズニー、ジブリ
エッ?! こんな可愛い女の子にB級映画見せていいのか?!!??!!?!(錯乱)
まあまあ、とにかくまずは↓チャンネル登録をしてくれ、話はそれからだ
Step.2 見る映画を決める
さて、ここで肝心となってくるのが、当然、見る映画の選定です。映画好きの方はひしひしと感じておられると思いますが、B級映画に限らず、初対面の人に映画を勧める行為というのは大変危険です。
「これは面白いから、一緒に見たらさぞ盛り上がるやろなぁ……w」とウッキウキで作品を持っていったところ、相手がハマらなかった場合、上映時間中はまさしく地獄みたいな空気になりますからね(経験談)。
しかも、映画は概ね90分の作品が多いので、その地獄の空気が90分続く。
並のコミュ障は、間違いなくこの時点で心停止します。そのまま昇天待ったなし。
つまり、いかに相手が「B級映画に興味がある」と言っているからといって、いきなり劇物みたいな作品を見せるという行為だけは絶対に、絶対に避けなければなりません。
例えばサメ映画を見せたいなら、まずはシャークネードで軽くストレッチをしてから、そこから徐々に徐々にニッチな作品へと広げていくのが最良の選択肢でしょう。
だから間違っても、いきなりハウスシャークやコマンドーシャークなどの、悪ノリ全開の作品を持っていく、という行為だけは、何があっても絶対の絶対に避けるべきで
Step.3 オンラインサメ映画視聴会、開始
※皆様の目の保養のため、わたくしさがんの顔アイコン部分は、当サイトのオリキャラ、叢雨 藍ちゃんに担当してもらっております。
オタク特有の早口な説明にも、嫌な声ひとつ出さずに応対してくれるひなのさん。そんなこんなで、ひなのさんにとって、人生で初めてのオンラインサメ映画視聴会が始まりました。
※以下には、鈴宮ひなのさんがシャーケンシュタインを見た際の反応をピックアップしてお届けします。シャーケンシュタイン本編を見てから読んでいただけるとより楽しめるかと思います。
2023年4月現在なら、Amazon prime会員なら無料で視聴可能!
視聴ページはこちらのリンクをクリック
「本編を見ている時間がない!」という方も多いと思いますが、そんな方は最低、↓下の予告編だけ見ていただければ大丈夫です。それで今作がどんな映画なのか、だいたい分かります。
さて、普段B級映画を見慣れていない方にとっては、何か信じられない映像が流れたことかと存じますが――そうです。今作の一番の売りは、何を隠そうガバガバ極まる物凄い雑なCGシーンです。動画編集ソフトで、あらかじめ用意したサメの素材をテキトーに画面合成しただけな感じの、文字通り「素人でも作れる」レベルのクオリティを押し通してくる作品がこちら。
今作を前にすれば、今まであなたが「うわなんだこれ、酷い出来だな」と思っていたあんな作品やこんな作品たちが、裸足で逃げ出すレベルの怪作がこちらなのです。
そしてそう感じたのは、なにも私だけではないようで。
参考:シャーケンシュタインの貴重な初捕食シーン
ここで鈴宮氏、爆笑。
それはもう絵に描いたような爆笑でした。
予想だにしないゆるゆるモンスターの登場に脳の処理が追いついていないご様子。
しかし、この映画は攻めの姿勢をやめません。
そしてこの後、間髪入れずに、シャーケンシュタイン氏が全く同じレベルのひっでぇクオリティで、2回目の登場。
笑撃の再登場シーンに、再び笑い声を堪えきれない様子のひなのさん。
さて、このシャーケンシュタインの登場シーンを見て、これを
「うわ、何だこのひっでぇCG……」
となって冷めるか、
「なにこれひっどwwwww」
と笑えるかによって人類は二分出来ると言われていますが、彼女の場合はバッチリ後者だったようです。B級映画適性が高いですね。
しかしその後は、おっさん2人と美女という主人公グループの紹介を挟みつつ、若干スローテンポな展開に。
途中、半裸の小太りなおっさん2人の胸毛とお腹を見せつけるためだけに作られたかのようなねっとりほのぼのサービスシーンに対し、
と、至極真っ当な突っ込みをしていた一幕はあったものの、基本的には静かな時間が続きます。
しかし、その静寂は突如として破られるのです。
それは、保安官がサメに食いちぎられた人間の遺体(足首だけ)を発見した時のシーン。
以下、本編会話シーン
キャラA「噛み跡を見たか? サメに決まってる」
キャラB「そうだな」
キャラA「何か手が?」
キャラB「海中を捜査しよう――ダイバーたちに海中を捜索させるんだ」
なるほど、至極真っ当なご指摘である。
しかしお恥ずかしながら、あまりにもサメ映画の雑展開に飼い慣らされた私からすると、なんかもうそういうもんだと思って気にも止めていませんでした。故にひなのさんの発言を聞いた時、「た、確かに……!」と驚いたのは伏せておきます。餌枠。
さて、順調に餌も投入されたところで、1人また1人と雑に食べ尽くされていくダイバーたち。画面を赤く染めて叫び声を流すだけで、捕食シーン自体は一切映さないという徹底されたやる気のなさに、ニヤニヤが止まりません。
この雑さ、堪りませんね?
そしてついに、主人公たち3人は、悪の博士の隠れ家へと辿り着きます!
そんなこんなで物語はついに、サメの頭にフランケンシュタインの脳みそを移植してシャーケンシュタインを誕生させる、という中盤の見せ場へと突入。
なお、なんでそんな意味分からん実験をしているのかというと、それに対する悪の博士の回答がこちら。
そして主人公たち3人は、そのサメの改造手術を手伝わされるハメになります。どことなく、ちょっと楽しそうに手伝う様子に突っ込みつつも――しかしここで、ひなのさんの反応が少し鈍くなります。
参考GIF
どうされた……?
まさか、サメの頭を開いて怪物の脳みそをドッキングさせるという、ほんのちょっぴりグロい描写に気分でも害されたか……?
と、私がひとり心配し始めていた、その時。
どうもご本人曰く、
とのこと。
確かにこの映画、人が食われた後に残った肉片なり、サメの手術シーンなり、とにかく作った模型をドアップで映したがる癖があるため、初見だとカメラが寄りすぎて何が映ってるのか非常に分かりにくいんですね。
そしてそんな間にも、物語は佳境へと向けて、ねっとりと加速して行きます。
遠近法を完全無視して、画面手前から奥側へ、サメのヒレが全く同じ大きさでスライドするシーン。
やる気のない演技の数々。
露骨な説明セリフの嵐。
船が浮かんでいる映像の上に、爆破のエフェクトを貼り付けただけの素人合成。
主人公3バカトリオのうち、1人が犠牲になったにも関わらず、次のシーンでは冗談交わし合ってニコニコの2人、という雑展開。
もう挙げ出したらキリがないほどのガバガバっぷりに、思わず笑いと突っ込みが飛び交います。
ひなのさんも、この雑さに慣れてきたのか、流れるようにツッコミを増やしてきたな……丁度、そのくらいのときでした。
今作最大級の笑撃――例のシーンがやってきます。
さらに追撃の問題シーン
そう、自分も初見の時、全く同じこと思った。
「サメはもうしゃーない。でも火はつければええやん」と。やっぱりみんな思うよね、ここ。
そんな初々しい反応に、共感を覚えて嬉しくなります。
そうして、陸に上がったシャーケンシュタインは、あからさまなフラグが立った人物から順番に襲って行きます。
まあ、(ある意味)見所どころしかないシーンの連続に、突っ込む声が止まらないひなのさん。
ひなのさんのツッコミが止まらなかったラストバトル、その全貌はこちら↓
そして今作の、ついに本当の本当にラストシーン。
一行は、無事にシャーケンシュタインを倒した――かと思いきや
と、不穏なことを口にしつつ、なぜかめちゃくちゃ明るい場違いBGMに包まれ、意味もなく水辺へと歩いていくヒロイン。
そしてその直後。海中からは、死んだかと思われていたシャーケンシュタインがまさかの再登場! ヒロインに襲い掛かった場面で、EDです。
倒したはずの怪物が突然帰ってくる――そんな、誰もが予想だにしなかった、まさに衝撃の展開。それに対して、ひなのさんは
Step4. 視聴会終了。鈴宮ひなのさんの感想は……?
よく見てると、だんだんと
可愛く見えてきますよね?
可愛く見えてきますね?
とまあ、あれこれと感想を語り合います。
しかしひなのさん、最後にはこんなことをおっしゃっていました。
確かに今回の視聴会、突っ込みと笑いが絶えない、とても楽しい会でした。
サメ映画を知っている人も知らない人も、みんなをこんなにも笑顔にしてくれる。シャーケンシュタインは、そんな魅力に溢れる作品であることは疑いようのない事実のようです。
そんなこんなで鈴宮ひなのさんには、CG、シナリオ、設定、演技、演出、それはもうこれでもかというくらい、この世のあらゆるガバガバさ全てを詰め込んだ迷作を、まるっと楽しんでいただきました。
今回、B級映画を初体験させていただけるということで挑んだ「シャーケンシュタイン」という映画ですが、もう何もかも衝撃が凄かったです。
CGがひどい!っていうのは聞いていましたが、迫力がないとかリアリティに欠けるとか、そんなものを想像していました。
甘かった。全然そんなレベルじゃないじゃないですか。
だってサメがもこもこしてるんだもん。
サメが……ザラ肌でツヤっとすらっとかっこいいサメが……!
つぶらな瞳でもこもこしてる。
しかも泳いでくれない。もこもこのサメの画像がゆがんでいる。
これはサメ……サメなのか……?
「これをサメということにします。」
……そうかぁ、なるほど。完全に理解した。
「これが人の亡骸とします。」
「これがサメの肌を切り開いているということにします。」
「これが建物が燃えているということにします。」
見ている人に映像で状況を説明するってとっても難しいんだなぁ(しみじみ)。
更に見ていくとこの映画の(個人的な)醍醐味が分かってきました。これは、大喜利だ。大喜利の題材なんだ。
だって突っ込みどころが多すぎるんです。
ぽふっと平和な音の拳銃。
海で次々と人が襲われているというのに、誰も気にしないで海に入りまくる。
ヒキで見ると素敵なエメラルドグリーンな海が、主人公達が泳ぎだすと3cm先まで見えない程ドブ水になる。
脳が壊れるトリックアート切り貼り研究施設。
両端が海の桟橋。
友達二人が死んじゃってもなにも反応しないのに、初対面でちょっといい感じになった保安官が死んじゃうと傷心するヒロイン。
すごい。ちょっとお酒を飲むより脳がとろけちゃう。
そんな感じで、普段映画を見る時の楽しさとは全然違う角度から、とっても楽しむことができました。
これ、楽しい。人と見るとより一層楽しい。
新しいエンタメを見つけたように感じています。
またぜひ他の作品も見てみたい!と思える、スタートとしてはとてもいい経験をさせて頂きました。
さがんさん、今回は本当にありがとうございました!
さて、この記事を読んでシャーケンシュタインに興味を持たれた方、きっといると思うんですが、今なら何とアマプラ会員なら無料で視聴し放題なんだ! 鈴宮ひなのさんも見たシャーケンシュタイン、君もぜひ体験してみてくれよな!
そして、改めてもう一度、鈴宮ひなのさんをご紹介!
YouTubeで頻繁に配信活動を行っておられる、とっても純真無垢で可愛い猫耳メイドVtuberさんです。
↑上のリンクから、チャンネル登録とTwitterのフォロー、何卒よろしくお願いします。
そして是非一度、配信も見に行ってみてくださいね! 自分もちょこちょこリスナーとしてお邪魔してます! 第B級映画レビュー小隊は、これからも鈴宮ひなのさんの活動を応援しています。
こうして今回は、Vtuberコラボと称して、「人生で一生B級映画と交わることがなかったであろう方に、サメ映画を布教しつつ反応を見させてもらう」という、B級映画界隈のためにも、私個人のためにも、大変有意義な企画を無事完遂することができたと思います。
また機会があれば、こういった草の根布教活動、展開して行きたいです!
Step5. ファンアート描いてもらった
というわけで、今回このコラボ企画を記念いたしまして、私の方で神絵師の先生にお願いして、ファンアートを描いていただきました!
それがこちら!
というわけでこちら、
図らずしもシャーケンシュタインに遭遇してしまい、涙目で逃走する鈴宮ひなのさん
です。
このイラストを描いてくださったのは、逢坂カナメ(@kaname_ohsaka)先生。
普段は、女の子のイラストを描いてる先生に対し、いきなりDMで
「すみません!!! 推しのVtuberがシャーケンシュタインに追われて逃げ惑ってる絵描いてください!」
とかいう、即ブロックされてもおかしくない意味分からん依頼をぶん投げたにも関わらず、これを快諾していただきました。
聞けば、モンスターを描くのは今回が初めてとのことでした。
なのにこのクオリティ。ヤバすぎんだろ……!
さて、やりたかったことも全部やれたので、それでは今回はこの辺で!
重ね重ね、鈴宮ひなのさん。今回は無茶な依頼にも関わらず、これを快く引き受けていただき、ありがとうございました!
この企画、絶対またやるからな。
この記事を読んでいる、そこのあなた。
もしかすると次の標的は、あなたかもしれません。