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TSUTAYAの一部店舗でレンタル事業撤退が決定。お願いレンタル文化なくさないで…… 枠

 皆さまお疲れ様です、管理人のさがんです。
 今日はですね、先日Twitterで衝撃的なニュース、というか、「あぁ、ついに来たか……」なニュースが飛び込んできたので、それについてちょっと思ったところをぐちぐちいう感じのやつになります。よろしければお付き合いください。

 では早速なんですが、そのニュースがこちら。

蔦屋書店・TSUTAYA 74店展開のトップカルチャー、レンタル事業撤退へ

Yahoo!ニュースより)

 というわけでですね、あのレンタルDVD取扱大手のTSUTAYAの一部店舗で、レンタル事業を終了させる、というニュースです。これを最初にTwitterで見た瞬間、一瞬、TSUTAYA全店が辞める的な話かと思ってマジでドキドキしましたが、中身を読んでみればとりあえず一部だけでした。「なんだ、一部店舗だけか」と思われるかもですが、実はそう単純な話でもない模様。

 というのもこのTSUTAYA、運営形態としてはコンビニなんかと同じでフランチャイズ形式でやっています。つまり、各加盟会社、加盟店がTSUTAYAの看板を使う料金を本社に収める代わりに、その名前を使わせてもらって店舗運営している、という事ですね。そして今回、このフランチャイズの中で最大数の加盟店を持つ「トップカルチャー」という会社が、「うちで管轄している全店舗からレンタル引き上げるよー」、と発表したわけなんです。

 なので、結果だけ見れば全国のTSUTAYAのうちの一部店舗のみでレンタルが終了したように見えますが、その実はTSUTAYAグループ内の最大手が「レンタルやめまーす」と声を上げた、という事なんですね。

 いやー、これはね。ここだけで終わる話なら全然いいですけど、これに続いて「じゃあうちでも辞めるか」という声がぽこぽこと上がってくるんじゃないか、という懸念がどうしても持ち上がりますよね。そして近い将来、TSUTAYA全店でレンタル事業終了、という未来まであるかも知れないよね、というわけです。

 「そうなったところで、俺たちにはGEOがあるから」とイキりたい所なんですけど、まあみなさんご存知の通り、今ネット上の配信サービスが滅茶苦茶に強いせいで、レンタル事業自体が厳しい、というのはよく聞く話です。この流れが進んでゆけば、そのうちレンタルDVD文化自体が消滅していく可能性も全然あるわけですよ。今回はその第一歩、と見えてしまうのも仕方ない部分はあります。

 まあぶっちゃけ、しょうがないと言えばしょうがないんですけどね。配信サービス最大手といえばアマプラとネトフリですけど、どっちも月額1,000円切ってて見放題ですから。さらに、見放題にない作品でも、アマプラなんかだとボタンひとつでお気軽レンタルできて、テレビに縛られずパソコン、スマホ、タブレット、いつでもどこでも見られると、かなり利点も多いです。実際私も、この仕様に滅茶苦茶助けられてます。
 というのも私、実は子育て真っ最中なんですけど、子供を寝かしつけてからリビングで映画見てると、途中で起きて来ちゃったりするんですよ。そうなると途中で中断せざるを得ないのですが、子供が寝入るまで寝室から動けず、結果夜中になって続きを見る時間がなくなり、続きはまた明日、なんてことが頻発。

 そんな時アマプラとかを使ってると、寝室にタブレットを持っていって続き見れたりするんですよね。これはDVDだと無理。いやこれはマジでありがたい。感謝しかない。だから、最近はネット配信サービスの方に心が偏りがちなんですけど、なんだかんだ未だに、ほぼ毎週ゲオとかTSUTAYAには通ってます。その理由は、とにかく現物でズラーッ、とDVDが並んでる方が、圧倒的に作品を探しやすいし、思わぬ出会いが出来てとても楽しいからなんですよ。

 例えばですけど、ネットの配信サービスを使う時って、もう見たい作品が既に決めてあって、それを見るだけなら圧倒的に便利です。「あ〜、久々にエンドゲーム見てぇ〜」って気分の時に、思い立ったらアマプラでポチポチして数分で視聴開始出来ますからね。

 しかし、特に何を見ようと決めているわけでもなく「なんか面白そうなやつねーかなー」というノリで作品(特にマイナー映画)を探す場合は、レンタル店の方が圧倒的に探しやすいし、また比べ物にならないくらい楽しいですね。アマプラなりネトフリなりも、自分の視聴履歴とかからおすすめを持って来てくれたり、新しく配信開始したものをお知らせしてくれたりするので、いわば口開けて待っていればなんかしらの作品を持って来てくれる、という利便性があるのは間違い無いんですけど、まだまだ現物がずらりと並んでいるレンタル店には作品探しの楽しさは及ばない印象ですね。

 想像してみて欲しいんですけど、レンタル店に入るじゃないですか。それで、まずはなんか面白そうなB級映画の新作来てないかな、と新作コーナーに並んでるDVDを流し見しつつ、なんか目に止まるパッケージやタイトルがあればちょっと手に取ってみて、裏のあらすじなんかを読み、「なんか面白そう」と思ってカゴに入れる。次は準新作のコーナーに行って、見落としてるやつ、最近準新作落ちして来たやつがないかをチラチラ見てたら、なんかお隣に特設コーナーがあったりして、ついついそっちもチラ見。そんで、「ちょっと今日ホラーの気分だな」と思えば、ホラーの棚までふらふらと足を運び、あ行から順番にねっとりと舐め回すようにタイトルを見ていく。そのうち「あれ、こんな作品あったんだ」というやつが見つかり、「旧作で安いから、まあ時間あったら見るか」程度の軽いノリでカゴへイン。そうして目線を動かしていくと、そのお隣がアクションのコーナーで「おやおや、なんか面白そうなものがありますね」と、当初借りる予定が微塵もなかったジャンル違いの作品をカゴに──

 いやマジで、こんな探し方できるのレンタル店だけですよ。ネット上だとこうはいかないですからね。なんなら、「ホラー探してたけど、ダラダラと視線動かしてたら別ジャンルの面白そうなやつ見つけた」なんて事、ネット上ではほぼ起こり得ないですから。自分、こういう「楽しく作品を探している時間」が映画見ている時間と同じくらい、下手すりゃそれ以上に大好きなので、レンタル店に入り浸ること自体が半ば趣味となっているのです。だからね、レンタル文化が終了の兆しが見え始めるのは、本当に悲しいのですよ。

 まあつらつら話して来ましたが、ぶっちゃけ全然杞憂で終わる可能性もあります。それこそ、仮にTSUTAYA全体がイったとしても、GEOが残ってくれればまだ全然やれます。まあ、近所だとTSUTAYAの方がデカイので、ぜひTSUTAYAにも生き残って欲しいんですけど。
 しかし、レンタル事業の売り上げ自体が大幅に落ち込んでいる昨今なので、TSUTAYA、GEO含めて、今後どうなっていくかは本当に分かりません。出来ることならこのDVDレンタル文化、ネットの配信サービスに呑まれることなく、うまく住み分けして生き残っていって欲しいのですが、皆様どうお考えですか? よろしければ、コメントお待ちしています。

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