「どんな映画にも、きっと良い点がある」をモットーとして、主にB級映画のレビューや紹介、おすすめ等を淡々と書いてゆくブログです。

バイオハザード ヴィレッジ クリアした感想を語る枠

 皆様こんにちはございます。
 いきなりですが、私映画も好きですけどゲームも結構好きなんです。特にシリーズものだと、もうとにかくバイオハザードシリーズがすこ。なんなら、私がB級映画、というかゾンビ映画にハマるきっかけにもなった大変思い入れの深いゲームなんですの。
 さてそんな中、待ちに待ったバイオハザードの新作タイトルである、バイオハザード8 ヴィレッジが先日発売されましたので、発売週の土日は久々に朝昼晩、隙間時間を見つけてゲームしまくってました。
 というわけで、今回はこのゲームをクリアしての感想を、ネタバレ等も交えつつ軽く語らせていただきたいと思います。
 需要がない? いいんだよ!

 というわけで、まずは今作のあらすじと予告編の紹介です。

(画像:Amazon商品ページより引用)

あらすじ

ロゴに“VIII”を冠した『バイオハザード ヴィレッジ』が目指すのは
誰も見たことがないサバイバルホラー
ベイカー邸での惨劇から数年…
事件から生還したイーサン・ウィンターズは対バイオテロ部隊”BSAA”の庇護の下。
妻のミア、そして愛娘のローズと平穏な日々を過ごしていた。
しかし、幸せな生活はBSAA隊長クリス・レッドフィールドの襲撃によって破られる。
奪われた娘を取り戻すため、イーサンは再び死地へと向かう。

公式サイトより引用)

予告編

 さて、語る前に注意点なんですけど、今作はシリーズ物の8作目(ナンバリング外も含むともっと大量にありますが)ということなので、流石にバイオハザードを一切知らないままいきなりここからプレイしても話が意味分かりません。というより、今作の主人公は前作のバイオ7で初登場した人なので、流石に7だけはプレイ済みであること前提で作られています。
 一応ゲーム開始前に、バイオ7のダイジェスト映像見るかどうか聞かれたので、それを見ればある程度は補完できそうですが、今作に興味がある方は最低限7だけでもプレイしておくことをお勧めします。

 前作のバイオハザード7についても軽くご紹介
 あらすじ等については、ファミ通さんのこちらの記事が分かりやすいので参考にどうぞ。
 また、公式がこんな振り返り動画も出してくれてます。2分程度と短いのでぜひ見てみてください。

 では、前置きが長くなりましたが本題に入りましょう。なお、初見難易度スタンダードでのクリアレビューであることを先にお伝えしておきます。
 ゲーム部分、ストーリー部分に分けて書いていきますね。

ゲーム部分について

 一言で言うと、バイオ4です。一度でもプレイすればすぐ分かるレベルで、所々滅茶苦茶バイオ4を意識して作られています。ですが、主人公のイーサンくんはあくまでも一般人(大嘘)なので、レオンのようにスタイリッシュ体術や華麗なQTE回避などは決めません。
 そしてぶっちゃけゲーム部分に関しては、細かい不満点はちょこちょこあります。例えば、(難易度スタンダード基準だと)ちょっと簡単すぎるだとか、折角アタッシュケースシステム復活させたのに、手に入るアイテムの量とケースの容量設定がガバすぎて、好きにアイテム取りまくった上で一度もまともに整理しないままクリアできちゃったりすることとか、バイオ4とバイオ7という、真反対の作品同士を融合しようとした結果、アクションもホラーもちょっと中途半端なままになっちゃってるところとか……。
 個人的に1番気になったのは、やっぱりアクションとホラーのバランスについてでしょうか。言うてもこれはバイオ7の続編なので、もっとホラー寄りのバランスにしてほしかっかな、とは思います。人形館の地下で赤ちゃんの敵に追われた瞬間だけはドキドキしましたが、そのほかは怖い場面はほぼなく、バイオ7にあったような「怖すぎて進みたくない」と言う場面がなかったのは残念です。今作における怖い場面というのも、ホラーというよりはスリラーって感じのバランスなので、そこは残念でした。もちろん、こっちの方が好きって方もいるでしょうけどね。
 ですがもちろん、良い部分も多いです。やっぱり4貴族はじめとして、敵の造形は結構魅力的で良かったですね。個人的にはやっぱりドミトレスク夫人がすこ。あと、スタッフ内に絶対武器人間ファンいるだろ、と言わざるを得ない、工場ステージに出てくる改造武装敵数種。もはやバイオハザードというよりトランスフォーマーしてるハイゼンベルクさんとかも。ホラー敵で言えば、やっぱり人形館の地下で遭遇するドデカ赤ちゃんがクッッッッッッッッッソ不気味でマジで良かったです。あいつと初遭遇したあの瞬間だけは、マジで心臓止まるかと思った。
 また個人的には、今作のボリュームもかなり良かった。初見で10時間以内クリアというくらいのボリュームなんですが、長すぎず短すぎずな絶妙なバランスで、かつ話も綺麗にまとまっているおかげか満足感が高かった。個人的には、バイオは数十時間、数百時間プレイするゲームでもないと思うんで、このくらいのバランスで良かったんじゃないかと思います。

ストーリーについて

 ストーリーめちゃすこです。ワンチャン、歴代シリーズの中で1番好きまである。どのへんがめちゃすこなのかというと、もうね、「さらわれた娘を助けるために父親が頑張る話」ってのがもう刺さる(幼少期娘持ち並感)。というかラストシーン付近、子持ちのお父さん泣くだろこれは。
 その辺の特殊事情、というか贔屓目なしに見てもストーリー自体は結構面白かったと思います。まあ、「クリスがミアを殺して赤ちゃんが拐われた!?」という衝撃の開幕をやりたいがためだけに、ストーリー無理矢理構成してる感はありますが。というか、ちょっとクリスくん無能すぎるんちゃう? この惨事ほぼクリスのせいといっても過言ではない。 ウェスカー撃破以降好感度が下がり続ける男
 とまあ多少文句はありますが、結構引き込まれるストーリーなのは間違い無く、ローズは無事なのか、この村はなんなのか、クリスの目的はなんなのか……などなど、謎がどんどんと湧いてきて先へ先へと進みたくなる、という良いストーリーだったと思います。

終わりに

 敵がライカンと聞いた時、最初は「こんなんバイオじゃないやろ」が喉元くらいまで出かかったんですが、まあ4の時も「こんなんバイオじゃねぇ!」とか言いつつなんだかんだ楽しめたので、今回もプレイするまでは黙ってようと思いやってみたんですけど、結果見事にドハマりした次第です。今ハードコアで2週目。
 個人的には、今作も7から続くイーサンの物語なので、バランス的にはもっとホラー重視で良かったんじゃないかと思うんですが、ストーリーが大変良かったので総合的には大満足の作品でした。

 とりあえずバイオ7はやったけど今作どうしよう……と思っている方は、ぜひプレイしてみてください。ウィンターズ家の物語を見届けましょう
 バイオはやったことあるけど7はまだやってないんだよね、という方は、今からでも遅くありません。7買ってプレイしましょうそして8もやりましょう
 そもそもバイオハザードって1作もやったことないんだよね、という方は、もう全部やりましょう。バイオ7はナンバリングでありながら前作までとはほとんど話が繋がっておらず、予備知識なしでも十分楽しめる上に、かなり新しい作品なためグラフィック的にも入りやすいので、個人的にはそこからプレイすることをお勧めします。それが面白かったらリメイク2とか3とかに手を出してみて、古き良きラジコン操作バイオにも興味を持たれたら初代リメイクとかバイオ0とかに行ってみても良いと思います。とにかく興味がある作品、なんでもいいから1つプレイしてみようぜ!
 というわけで、バイオ8クリア感想でした。

余談・これからのバイオについて

 ここからは、シリーズファンである私の心配事、というかほとんど愚痴に近いぼやきなので、スルーしていただいて大丈夫です。でも実はここからが本題だったり。
 さて、今作をプレイしていてどうしても気になったことがあるんですけど、クリスもうおじいちゃんですよね……調べてみたら、もう50近い年齢とのこと。50にもなるおじいちゃんがライカン相手に銃ぶっ放してパンチしてるかと思うと涙が出る
 さらに言えば、今作はエンディングでローズが成長した後の話もちょろっとやってましたよね。ということは、あの時のローズの年齢を滅茶苦茶低めに見積もって10歳過ぎくらいだとしても、クリスもう還暦ですよ。流石にもう前線に立つ年じゃねーわ
 そしてクリスがもうおじいちゃんということは、必然ラクーンシティ同窓会のメンバーは全員おじいちゃんおばあちゃんの集まりになるということで……これ今後、どうするんですかね?
 というのもバイオハザードくん、これだけ息の長いシリーズでありながら、今の今まで世代交代できそうな主役級キャラの育成を全然してこなかったせいで、クリスやらレオンやらの既存人気キャラを外そうとすると、主役張れそうなキャラがほとんど残ってないんじゃないかと思うわけです。STARSメンバーの生き残りは、クリス筆頭に次回作だと還暦が見えますし、レオンとクレアだってバイオ9が出る頃には50近いですわよ。再登場が望まれるレベッカだってもう余裕でおばさんですし、バリーはリベ2で何とか主役張りましたけど、もう名実ともに還暦迎えたおじいちゃんなんで、流石に前線は無理でしょ。老人ホームで大人しくしてて、どうぞ。
 ラクーン組でまだやれそうなのはシェリーあたりですが、まあバイオ6みたいな複数主人公形式作品ならまだしも、単独主人公の風格はないかな……そしてこれは、ジェイクとかモイラとかシェバとかヘレナとかの、主役級キャラのパートナーを務めてきた他キャラにも言えます。どうしてもこの人たちってサブ主人公って立ち位置の感じが強くて、単独で主役張れるかと言うと──まあバイオ0みたいな感じでやれなくもないですが、0自体が半分外伝感強いですしね。私は0好きですが……。
 まあ長々と愚痴をこぼして来ましたが、詰まるところを言えば、4、5、6あたりでレオンなりクリスなりのバイオの顔を務めて来たキャラクターの後任をちゃんと育てとくべきだったと思うんですよ。基本バイオってラクーン組以外の主役級キャラは、初登場となるその作品1本だけで使い捨てて来ましたからね。スティーブ然りピアーズ然りの死亡(行方不明)扱いのキャラもいれば、シェバとかヘレナみたいに「もう本編に絡んで来なさそう」って扱いのキャラも含めて。だってこれ仮に、「バイオ9の主役はシェバです!」とかされたら、多分炎上するよ。少なくとも俺はひっくり返る。
 だから、4〜6くらいの間に、レオンやクリスの部下なり血縁者なりのなんなりでキャラを出しといて、そいつが次回作の主人公を張り、クリスやレオンは切りのいいところで引退、もしくは前線には出ない指揮官的なポジションにでもおさめておけば良かったんじゃないかな、と個人的には思うんですよ。特にクリスなんて、5で完全にウェスカーとの因縁に蹴りをつけたわけで、(プレイアブルキャラとしての)引退理由には充分すぎたわけじゃないですか。まあクリスの性格的に、いくらウェスカー倒したからって、新しいBOWがどんどん出て来てるのに隠居、っていうのは不自然な気もしますから、別に組織に残っててもいいんで前線からは引かせとけば良かったんじゃないかと思うわけです、怪我なりなんなり理由つけて。個人的には、6でクリスを主人公に抜擢したこと自体がバイオ最大の蛇足だと思っており、こここそが世代交代する最大のチャンスだったのになぁ〜、と思うんですよマジで。100歩譲って、6で主役張ったとしても、クリスは6を最後に引退してピアーズに後任を任す流れだと思ってたのに、なんで貴重なクリスの部下キャラ殺したんだよ! どう考えても世代交代させるならピアーズしかいなかっただろ?!
 しかも、まさかここから7、8とクリスがまだ前線に出てくるとは思ってなかったんで、本当になんというか、色々な意味で驚いたよ。まだクリス使うのかよ!? って。
と言うわけで、私はバイオハザード大好きな作品なんでシリーズ終了まで見届けるつもりですが、次の9はある意味本当にバイオシリーズの分岐点になりそうだと思ってます。個人的には、8のDLCか外伝でクリスくんウキウキBSAA殴り込み編やって前線からどいてもらいつつ、ずっとずっとずっとなーなーにしたままのらりくらりと明確な解答を躱し続けているレオンとエイダの関係をとっとと終わらせて、9では新主人公立てて欲しいんですけど──さて、どうなることやら。
 もしくは、もういっそナンバリングタイトルはラクーン同窓会キャラでワイワイガヤガヤアクションゲームしててもいいんで、アウトブレイクみたいな「一般人視点の外伝ホラーシリーズ」を樹立して欲しいんですよ。いやほんとレジスタンスとかリバースとかの謎対人ゲー作ってる暇があったらそっちにリソース割いて欲しいんですよ本当に、好きな人には申し訳ないけど。
 というか、アウトブレイク3出してなんなら1&2の移植でもいい。それとコードベロニカのリメイクも欲しいしリベレーションズ3もそろそろ発表して欲しいし大穴でRE:1とかRE:0とかもやってみたいしなんならバイオハザード RE:GAIDENでもい──

日記はここで途切れている……

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